マジック・ツリーハウス 43 背番号42のヒーロー (43)
- KADOKAWA (2017年11月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041063200
作品紹介・あらすじ
ジャックとアニーは、大の野球ファン。だけど、少年野球チームの入団テストを受ける勇気がなくて、ちょっとふてくされている。
そんなとき、ふたりはマジック・ツリーハウスで、1947年4月15日のニューヨーク・エベッツ球場にタイムスリップする。この日は、のちに「野球の歴史が変わった」、伝説の試合が行われる日だという。
魔法の帽子でバットボーイになりすまし、大リーグのシーズン開幕戦にまぎれこんだふたりは、そこで、背番号「42」の黒人選手がひどい差別にさらされているようすを目撃する。ところが、その黒人選手は、ひどい野次を浴びせられてもじっと耐え、正々堂々としたプレーで、チームを勝利に導くのだった。そんな黒人選手の姿を見て、チームメイトや観客たちは、肌の色で人を差別することのまちがいに気づき、心から彼を応援するようになっていく……。
半年後、シーズン最後の試合で黒人選手がホームランを打ち、リーグ優勝が決まる。それを見とどけたジャックとアニーは、背番号42をつけた黒人選手の努力と勇気を学んで、ふるさとに帰るのだった。
感想・レビュー・書評
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人種差別は、スポーツでもあった。
今は人種に関係なくメジャーリーグで選手が実力で活躍しているけれど、肌の色や祖先が奴隷という事で、不当な審判ジャッジやヤジがあった。その差別の壁を超えて、野球界やファンの意識を変えた背番号42の選手について、ジャックとアニーと一緒に学べた。
背番号42は、全チームで永久欠番なんですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロビンソンが最後に人気者になって良かったです。
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1~43巻まであって、いろいろなところのいろいろな時代をめぐる小説です。おもしろいのでぜひ読んでみてください。
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このシリーズはいいものばかりだけれど、この巻はなぜか心にいつもより多くの学びと感動、それから感謝を感じた。
これからも人種差別の問題が解決に向かうことを心から願っている。
あと一つ付け足すとしたら、「背番号『42』のヒーロー」なのに『43』巻のところをつっこんでおきたかった。 -
初めて大リーグでプレーした、黒人選手のジャッキー・ロビンソンさんが、すごくかっこよかった。何を言われても、がまんして、でもどうどうとしてプレーしている。やり返したら、ロビンソンさんだけじゃなくて「黒人が」って言われちゃうから、がまんしている。がんばっているのはすごいけど、ひどいなって思う。
ジャックとアニーは、失敗をわらわれるのがいやだって思ってたけど、ロビンソン選手ががんばってたから、自分たちもがんばろうと思えた。ぼくががんばれないのは、かんきょうじゃなくて、自分の気持ちが原いんなことが多い。ちゃんとがんばろうと思った。(小4) -
今回の舞台は1947年・アメリカ大リーグ。大リーグの黒人選手第1号(実際は第2号)のジャッキー・ロビンソンを巡るストーリー。
ここ何作か続いていた、やや重いテーマとシリアスな展開から、初期のやや軽いタッチと伏線のある構成が戻ってくた感じで、久しぶりにジャックのおっちょこちょいが復活 (^^;) 中盤までの展開が軽やかなので、終盤の「このストーリーで伝えたいこと」がすんなりと入ってくる。いや、もちろん今回のテーマは黒人差別で重いですが…。
それだけになお、ここまで「黒人差別をなくそう・ダメだ」というのに無くならないアメリカという国は何なんだろう…と思ってしまう。
最後に、珍しくマジック・ツリーハウスが一話で2回時空を移動するが、これは日本語版用に付け足したらしい。本国ではメジャーな話で不要なのかな? -
《私-図書館》【再読】黒人差別は、まだなくなっていない。それは、悲しい。