- KADOKAWA (2018年6月15日発売)
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感想 : 7件
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041063354
作品紹介・あらすじ
水産庁の漁業調査船に船医として五か月の航海に出た著者。航海生活や寄港した世界各地の風景や文化をめぐり、ユニークな文明批評を織り込んで綴った型破りの航海記が、装い新たに新登場!
感想・レビュー・書評
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ユーモラスな医者の航海記
古典エッセイの名作
港に折り異国の人と酒を酌み交わす様子は今読んでも大変楽しく読めました
船同士の横付けで物資交換とか今現在もある文化なんでしょうか?
なんていうか、バトルのないワンピースのような雰囲気にほがらかに読めました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なかなか海外に行けない世の中なので、行った気分になろうと思って手に取った作品。
もう60年も前に書かれた作品なので、描写されている海外の様子などはだいぶ変わっては来ているだろうと思うが、漁業船の船医としての航海生活や寄港した港の風景や文化などの描写は、新鮮で面白かった。
医者というエリートでありながら、尊大振ることもなく、逆にホラ吹きだったり、ナマケモノであったり、まるで少年かのような無邪気さ・好奇心の強さ、そして偏屈さがこの作品を愉快にしているのだと思う。
独特なユーモア溢れる文章で、夢中になって一気に読みきってしまった。
著者はあとがきにて、「私はこの本の中で、大切なこと、カンジンなことはすべて省略し、くだらぬこと、取るに足らぬこと、書いても書かなくても変わりはないが書かない方がいくらかマシなことだけを書くことにした」と綴っている。
こんな旅行記が今まであっただろうか。
著者・北杜夫氏の変人っぷりがよく分かる本で、大好きな1冊になった。 -
☆☆☆2020年4月☆☆☆
コロナ騒ぎ真っ只中。戦後10年ぐらいの時期にマグロ漁船に乗り込んだ船医、北杜夫。公開で立ちよる先々で飲み歩いたり、国情を観察したり。また、当時の船員の気質を知ることができ、興味深かった。当時の人たちは戦争を経験しているからか、度胸が据わっているというか、なんというか。 -
1958年11月~1959年4月末まで半年間、照洋丸船医、1枚しかないユカタ一度も洗濯せず!に驚き。
乗船前談から爆笑。
永井 明さんが「精神科医でも…」と言ってたので、読んでみたが、永井さんより医者らしいような気がした。それにマンボウさんも船に強い!船酔い知らず。で、さすが昭和もはじめの方になると…なつかしい差別用語が頻出。元気のない令和の日本でよかったと思ったのは、行く先行く先で物売りや詐欺めいた図々しいことこの上ない人間と一悶着あること。とても話が通じる相手ではない。 -
随所に溢れるユーモアある筆致にはくすり笑わされた一方、全体を通して自分には合わずかなり時間がかかった。
が、知り合いに薦められた一冊だったので読了できて良かった。
☆1.0 -
誕生日プレゼントに「私が手に取らなさそうな本」をリクエストした私に、友人が贈ってくれた本です。率直に面白かった…!それに表紙や冒頭の印象では、確かに私が選んで読むことは無かったような気がします。本をおすすめしてもらうの、すごく良いですね。
内容は愉快なお医者さんが独特の視点で書いた旅の記録です。諸外国を巡る船の旅というと、目眩く冒険や人生を変えるような出会いや旅を終えて生まれ変わった自分を期待したくなるけれど、そんなフィクションはこの本には登場しません。
旅の船内や旅先での出会いは、あくまで素朴なものであるにも関わらず、斜に構えた態度をとったり訝しんだり全く関係ないことを空想したりする著者の振る舞いを見ていると、不思議と自分も旅に出たくなりました。
今まで相当インドア派だったけど、コロナ禍が明けたら、私もまずは国内から巡ってみようかな。
面白い本でした。他のシリーズも読んでみたいです。 -
麻布出身者の北杜夫さんのベストセラー。わたし、エッセイって苦手かも。それを書いた人自身に興味を持っていないと、途中でどうでも良くなっちゃう。自分の人生もそれなりに結構ドラマチックで面白いと思ってる(笑)し、そんなにおもしろくねーなー、的な。その人についてもっと知りたい、その人のことが好き、って思う人のエッセイなら読んでみたいと思うんだろうけど、そもそも北杜夫という人間に興味はなかった。わたしは誰に興味があるんだ?
著者プロフィール
北杜夫の作品
