いつかの人質 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 116
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041063392

感想・レビュー・書評

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  • 事件の動機が辛すぎる。そんなん全員不幸になる未来しかないのに。
    そんな中で愛子の成長が救いだった。あんな怖い思いをしたのに、繭から出て行こうとする強さが救いだ。

    2019.6.20
    95

  • 最後、成長したんだけどそれだけではなくて悲しい関係性が露に。もうそこには戻れないし。
    誘拐の理由が純粋で、でも欠落してる常識があいまって狂気。

  • 最初の偶然が、そもそもないなと思ってしまったので、
    最後まで読んでも、なんか納得いかないなと思いました。

    でも、よかったのは、優奈ちゃんの成長の部分。
    守ってもらえてたのに気づいて変わろうとしたところ。
    ここだけ、妙に感情がリアルだなと思いました。

  • 幼い頃誘拐された女子高生が再び何者かに連れ去られる。最初の事件から12年後の「被害者」と「加害者」の事件の真相とは。急展開するラストに驚愕するサスペンス・ミステリー。
    過去の事件の衝撃度に比べると、新たに起こった事件の偶発性も必然性も認められない。サスペンスとしては面白いが、登場人物の誰一人として好意を持てないので気持ちが乗らなかった。途中、マンガオタク的なシーンが登場したところで興醒め。

  • 2019年1月19日読了。
    2019年10冊目。

  • 面白かった。後半一気読み。ミスリードさせつつしっかり裏切るラストの展開も良かった。説明にならず連続した感情描写の文章も厚みを保ちながらとても読みやすい。作者の芦沢央、1984年生まれだって。注目。

  • この話、うーんと考えさせられた。なぜ誘拐したのか。その理由がわかってから。

  • 3歳の時に連れ去られた宮下愛子は、視力を
    失っていた。そして、12年。誘拐犯の娘が
    夫とともに宮下家を訪れた後に、2度目の
    誘拐事件が発生した。犯人は誰なのか、
    そして何の目的で愛子を狙ったのか…。

  • ぐいぐい引き込まれて一気に読んだが、ラストが拍子抜け。そこに至るまではおもしろかった、

  • 初読みの作家さん。前から気になっていたけどこんなに面白かったとは!人生において【誘拐】されるという事態が2回も起きてしまうなんて、、でも物語は【誘拐】という事柄だけに焦点が合わせられているだけでは無く、親と子、だったり、夫と妻、だったり、2組+1組(優奈の実母)の家族のいろいろな背景が絡み合って複雑に展開されていくお話にぞくぞくしながら読み終えました。解説を読むと!なにやら【単行本】と【文庫】では終わり方や物語の途中途中で違っている箇所が有るとか!単行本も読んでみよっかな。

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著者プロフィール

1984年東京都生まれ。千葉大学文学部卒業。出版社勤務を経て、2012年『罪の余白』で、第3回「野性時代フロンティア文学賞」を受賞し、デビュー。16年刊行の『許されようとは思いません』が、「吉川英治文学新人賞」候補作に選出。18年『火のないところに煙は』で、「静岡書店大賞」を受賞、第16回「本屋大賞」にノミネートされる。20年刊行の『汚れた手をそこで拭かない』が、第164回「直木賞」、第42回「吉川英治文学新人賞」候補に選出された。その他著書に、『悪いものが、来ませんように』『今だけのあの子』『いつかの人質』『貘の耳たぶ』『僕の神さま』等がある。

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