華舞鬼町おばけ写真館 送り提灯とほっこり人形焼 (角川ホラー文庫)

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感想 : 10
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  • 本 ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041063422

作品紹介・あらすじ

それはまるで明治大正の浅草。レトロな街並みを異形達が跋扈する不思議な街、華舞鬼町。狭間堂たちは常世を目指す魂が迷子にならないように、お盆の最終日に送り火として水路に灯篭を浮かべ道を示すのだ。那由多は狭間堂の手伝いでお使いの帰り、迷い込んだ小さな男の子の亡者がアヤカシに捕まるのを目撃し思わず後を追いかけるが、うっかりそのアヤカシのアジトに入り込んでしまう。隠れた物置の中から那由多は彼らの計画を知る。光に弱いアヤカシは、送り火を消してしまおうとしていた。壁越しに聞こえる声の中に円が混じっているのに気がつく。話を聞いた狭間堂は「本所七不思議」の一つである『送り提灯』を借りるため、那由多とふたりで錦糸町の報恩寺を訪ねる。狭間堂に言われて那由多が写真を撮ると、写っていたのは遠い昔の送り火の風景だった……。大人気シリーズ第三弾!

感想・レビュー・書評

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  • 円さんは相変わらず神出鬼没。狭間堂さんとの関係を崩さないようになのかこちら側にとってのいいことと悪いことのバランスを保とうとしているところがなんとも言えず。狭間堂さんもいざ崩れたときの覚悟とか色々考えてしまうんだろうなと思うとみんなに相談してほしい、特に隣町の方々を頼ってほしいと思ってしまいます。

  • おばけ駄菓子屋にも出てた朱詩さんもでてきてなんか嬉しくなった
    お台場の由来にはへぇってなったけど朱詩さんの正体が琵琶法師だったのはすごいびっくり
    だんだんみんなの正体が明かされていくのかな??

  • シリーズ3作目。「那由多と利根川の友だち」河童のお姉さんは、もうちょっと危機意識を持ったほうが……。「那由多と狭間堂の師」コミケという名の戦場帰りに水難被害。海といえば朱詩さん。狭間堂さんは同人誌と聞いて『白樺』とか連想しそうな人だから、同行を阻止したのは賢明な判断かと。「那由多と送り火」結果的に豪華な燈篭流し。「狭間堂と海座頭の……」相変わらずだが、親戚のおじさんにひとり欲しいタイプでもある。

  • ひたすら成長した彼方くんをかみしめる気持ちで読んでしまう(笑)前ほどケガレそのものとの関わりがなくて、ちょっと物足りないかな

  • 「那由多と利根川の友だち」
    駅前に倒れていた少女は。
    もしもあの場に彼が居合わせなかったら、彼の言動により常世の人たちはとてつもない危機と隣り合わせの生活を送る事になっていたのではないだろうか。

    「那由多と狭間堂の火」
    お盆の空に戻りしは。
    よく考えてみたら当たり前の事だが、お盆に帰ってくる死者は必ずしも善人ばかりではなくこの世に未練や恨みを持った人だっているんだよな…。

    「那由多と送り火」
    帰路を邪魔しようと目論む者。
    アヤカシなのだから皆が皆いい人で、人を傷つけず生きているわけでなく人間と同じで嫌でも殺生をしなければ生きてけない者たちもいるんだよな。

    「狭間堂と海座頭の…」
    久方ぶりの再会を。
    彼の師の一人になったのが彼だったのは少し意外だったが、水に関する妖術を学ぶには打って付けの人であったな。

  • 今回のおやつは人形焼。
    山田屋さんは知りませんでしたので、HPでみるとおいしそうな狸の人形焼が。詳細は本にて。
    懐かしい人も登場します。
    秘密を残して次へ続きます。

  • 華舞鬼町とお盆の話
    那由多くんが朱詩さんと会ったり、狭間堂の過去をチラッと知ったり・・

    久々の登場の朱詩さんと話題だけ出てきた都築さんと白尾さんに懐かしさが・・

    切れ長の目の美人に化けた送り提灯と狐火を操る狐面の神主たちが乗った屋形船・・すっごく見たい

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著者プロフィール

作家

「2023年 『怪談都市ヨモツヒラサカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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