GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ (1) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041063453

作品紹介・あらすじ

ゴジラに対して連戦連敗を繰り返す人類は、最終兵器・メカゴジラを開発して最後の戦いに臨む--壮大なSF黙示録、対ゴジラ戦の記念碑的エピソードを収録した過去編。

感想・レビュー・書評

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  • 前作に引き続き、2017年公開の映画『GODZILLA 怪獣惑星』の前日譚を描いた小説。
    今回特に面白かったのがガイガンの話題でした。ガイガンは過去作は不勉強なもので『FAINAL WARS』に登場したものしか知らないのですが、まさかの味方側での参戦には驚きました。また過去作ではサイボーグ怪獣で登場したガイガンが、その通りどんどん生身を吹き飛ばされ、失い、機械に付け替えられ、様々に形態変化していく様には心が重くなりました。映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』を観た後だったので、ガイガンの最終形態はしんどかったです。ガイガンはサイボーグ怪獣で修理されては何度でもゴジラの前に立ち塞がるキャラクターだというのは、過去作でも多分定番の立ち位置ですし、それによって愛されてきたと思うのですが、あの歴代最強とも言えるゴジラとやり合うためにはこうなるしかなかったのかな、と考えると辛くなります。辛くなりますが、とても良いリスペクトを受けていますし、何度でも読み返してしまいます。
    何度でも読み返してしまう魅力が、前作と併せてこの小説にはあります。
    また、先程のガイガンの話題も含め、過去作の小ネタは健在です。オキシジェン・デストロイヤーの話題、そしてあの怪獣の登場の示唆にはわくわくしました。ゴジラは遭遇したのでしょうか。ちょっと興味があります。そして舞台が日本に移った後に登場するインタビュー相手達の名前もまた過去作に登場する名前が反映されており、過去作を見返す楽しみが増えました。
    何度でも小説、アニメ『GODZILLA』三部作、他のゴジラ作品を読み返し、見返させる魅力が、この小説にはあります。楽しかったです。

  • 『アニゴジ』プレストーリー第2弾。

    怪獣黙示録の続編なのでそちらを読んでから読まないと話はわかりません。

    前作同様怪獣との戦いの記録をインタビュー形式で載せているもの。今回は主にゴジラに蹂躙されていく人類の歴史である。

    打倒ゴジラのために人類は、人類の数そして地球の環境を一変させてしまうようなオペレーションを遂行していくも失敗に終わる。そして人類の希望はビルサルドと呼ばれる異星人が開発するメカゴジラだけとなる・・・

    これはまさに地獄。最後の審判。なりふり構っていられない状況の中、狂乱が永遠に続く・・・

    今作では破壊神ゴジラと相対する怪獣も登場し、盛り上がる。アニメーション映画を観ていない人も、夢中になって読める本だと感じました。

  • これで、あの映画の予告編に繋がるな。

    しかし、ガイガンにこれほど愛を感じるとは思わんかったよ(^^;

  • 前巻から引き続いて人類滅亡のカウントダウンを関係者の回想録のかたちで回顧する。映画本編のネタバレとしては、主人公の父親と母親が、移民団脱出後にも生きており、ラストにモスラが出てきていたことくらいかしら。小説版はこれで終わりっぽいけど、映画3部作完結編は11月公開。

  • もしもアニメーション映画のゴジラ2作目を見るなら、是非とも小説版の方も読んでほしい!
    1作目同様、小説が映画を補完する形になっているからで、小説を読んでおくと、映画の世界観に深みが増す。

    サブタイトルの通り、これは二隻の宇宙船が飛び立つ直前の、メカゴジラ計画を巡る人々の記録となる。

    正直、昭和の特撮映画の中で出てくるメカゴジラはぴんとこなかったのだが、こちらはなんとも凄まじい。
    ゴジラに対抗するために、地球人とビルサルドに残されたリソースをほぼ全て注ぎ込んで作るメカゴジラ、
    そこに迫るゴジラを阻む術がない軍、
    そしてメカゴジラは……!

    そして、この時メカゴジラの体表に使用されたある物質が、映画の方ではとんでもない進化を遂げている。
    同じヒューマノイドである人類とビルサルドの根本的な違いがここで明らかにもなる。

    1作目に劣らず絶望的な状況であがく人々。
    小説版にはもうひとつ、妖星ゴラスが登場するが、このゴラスもとんでもない事に使われるので、ゴラスを鑑賞した事のある人にはちょっとしたお楽しみだ。
    (おいら宇宙のパイロット~♪)

    さて、アニメーション版ゴジラは三部作なのだそうだ。
    いったい次でどう収拾をつけるのか。
    映画のラストで、三作目に登場する怪獣の名前がオープンになるので、胸がときめく!

    私は映画も鑑賞してきたのだけれども、その際、ふと耳にした観客が漏らした一言に強く共感した。
    「このままだと、ガメラが出ても不思議じゃねえな」

  • 大樹連司『GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ』角川文庫。

    つまらない。もはやゴジラの物語ではなく、下手な実験小説的なSFといった感じ。実写版ゴジラの映画が面白かっただけに大いに期待したのだが、全くの期待外れ。

  • 前作は色々な怪獣映画をくっつけただけの印象が強かったが、今作はそこから更にGODZILLA作品へと昇華させた印象。インタビュー形式なのは同じだが、ゴジラの恐怖や強さ、それに対抗しようとあがく人々の心情が描かれており、ひとつのエンタメ小説として成り立っている。
    そして特撮映画に詳しければ詳しいほどに楽しさが倍増していく仕掛けはホントに脱帽した。ゴジラ好きならば是非とも読んでほしい。

  • ちゃんと本編に繋がっていてよかった。文章っぽく書かずに証言として書かれているところが良かった。読みやすい。アニメ3部作を見た人なら見てほしい一冊。

  • ゴジラとの絶望的な戦いに挑んだ、当事者達の生々しい証言がインタビュー形式で綴られている。
    アニゴジの前日譚なので、とにかく悲惨で救いがない。

  • 蔵書整理で手放すので、再び出会い読む日もあるか

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著者プロフィール

1982年生まれ。ライトノベル作家、シナリオライター。2017年よりニトロプラス所属。著書に『ほうかごのロケッティア School escape velocity』『オブザデッド・マニアックス』など。ノベライズに『スマガ』など。虚淵玄(ニトロプラス)脚本による映像作品のスピンオフ・ノベライズを手がけるのは、『楽園追放2.0 楽園残響 ―Godspeed You―』続き、本作で二作目となる。

「2017年 『GODZILLA 怪獣黙示録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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