- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041063507
作品紹介・あらすじ
鎌倉で畑の手伝いをして暮らす「はな」。器量よしで働きもののの彼女の元に、良太と名乗る男が転がり込んできた。なんでも旅で掏摸にあったらしい。だが良太の料理は味わったことのないほど絶品だった──。
感想・レビュー・書評
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何か時代小説のシリーズを!という要望に応えてsanaさんの本棚からチョイス!
ストーリーは…
鎌倉で畑の手伝いをして暮らす「はな」。器量よしで働きもののの彼女の元に、良太と名乗る男が転がり込んできた。なんでも旅で掏摸にあったらしい。だが良太の料理は味わったことのないほど絶品だった──。(角川文庫の作品紹介より)
んで、この良太が突然はなを残して失踪、はなは良太を探しに江戸に向かうって導入なんですが
とにかく粗い!
まず、はなが良太と出会って失踪するまでのダイジェスト感がすごい
えー、もっとこうしっかりはなと良太の関係性を描かないと江戸に向かうはなに感情移入できないよ〜って思うんだかどどうなのよ
それと人の感情の描写も粗い
でもって当然江戸時代の「料理」が話しの中心に据えられてるんだが、その料理が出てくる必然性みたいなところがちょっとやっぱ粗いのよね
なんかこの料理出したいから出してるみたいに感じてしまう
ストーリーからちょっと浮いてるんだよなー
ちょっとこの先どうしようかな?なんて思いながら読んでたんですが、面白くなりそうな感じもするんよね
さらっとお手軽に読めたので、もうちょっと粘ってみるかな〜 -
料理が美味しく心があたたまり、一日の疲れがとれていきます。
文化14年(1817年)10月。鎌倉山之内村。美人ではあるが大食いのため婚期を逃した年増・はな28才が、夫・良太を探して江戸へ出てけなげに生きて行く姿を美味しい料理と一緒に書いた物語です。
畑で働くはなの留守に突然に現れた良太は、美味しい料理を作り、大食いのはなを虜にする。一人で寂しく暮らしていたはなは、良太と一緒に暮らすうちに情が湧き夫婦となる。ある日、突然に手紙を置いて良太がいなくなる。はなは、良太の話から江戸へ帰ったのだと思い、良太を探しに江戸へ出て行く。
はなは、江戸で知り合った小石川御薬園同心・岡田弥一郎から紹介された神田須田町の一膳飯屋・喜楽屋で住み込みで働く事となる。喜楽屋は、美しい後家が営む心温まる料理を出す店です。出す料理が美味しく心があたたまり、一日の疲れがとれていきます。喜楽屋で勤めながら良太を想い続けるはなの前に、武士姿の良太が現れます。はなは、良太を追いますが見失い……。
【読後】
昔読んだ風野真知雄さんの「妻はくノ一」と同じような設定になっている。妻はくノ一は、妻・織江が突然に夫・平戸藩の御船手方書物天文係の雙星彦馬のもとに現れて、突然に雙星のもとから姿を消し雙星が江戸へ妻を探しに出て来る。
「はなの味ごよみ」は、良太が鎌倉の山之内村で一人で暮らす美人ではあるが大食いのため婚期を逃した年増・はなのもとに突然現れて情を交わし夫婦になり突然にいなくなり江戸へ良太を探しに行く。そして町で倒れているはなの前に現れた良太は、農民の姿でなく武士の姿をしている。物語の流れから良太は、何か事情があって鎌倉に行きひとり暮らしのはなのもとで暮らしたと思われる流れになっている。
はなが江戸へ出て来て空腹と疲労で倒れた、目が覚めると何故か小石川養生所に居る。そして小石川御薬園同心・岡田弥一郎が、はなを唐突に面倒をみてくれる。最後の方で岡田と良太が話す声を壁越しに、はなが聞く設定になっていて。あ、あぁ~、これは、公儀の隠密だと連想させる設定になっている。この時点で昔読んだ「妻はくノ一」を連想した。はなの味ごよみは、随所に美味しい料理が出て来るところが違っている。
高田在子(ありこ)さんの本を読むのは初めてです。
はなの味ごよみシリーズの1作目
2018.03発行。字の大きさは…小。2021.10.26~28読了。★★★☆☆
雪見けんちん、心握り、恋鍋、冬のいちご、の短編4話。
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【バックナンバー】
はなの味ごよみシリーズのバックナンバーは、私の本棚より「タグ」→「タグの一覧を絞り込む」に「高田在子」と入力。または、その中から高田在子を探してください。そうすると著者高田在子さんの本が一覧表示されます。
私は、本を登録するときには、著者名と登録した年(2021)で登録しています。たまにシリーズ名でも登録もします。例えば「風烈廻り与力・青柳剣一郎」などです。 -
突然いなくなってしまった夫・良太を探すために鎌倉から江戸へやってきたはな。だが疲労と空腹で往来で倒れてしまう。
小石川療養所へ運ばれたものの病気ではないため帰れと言われたところを御薬園同心・岡田弥一郎の伝手で一膳飯屋<喜楽屋>で住み込みにて働かせて貰えることに。
一人で店を切り盛りしていた女将おせいと共に客たちとも打ち解けて行くのだが…。
表紙のはなのイラストイメージだと随分と可憐な娘のようだが、読んでみての印象はかなり違う。
三十手前の、当時で言えば女年増、背が高く、太っているわけではなさそうだが農作業で鍛えられた体はガッチリしていそうで、何よりも大食い。そこがこの年までなかなか嫁の貰い手がなかった所以なのだが、更に言えば無鉄砲、考えるよりもまず行動というちょっと困った女性なのだ。
そもそも夫・良太との出会いもかなり危なっかしい。
伊勢への抜け参りの帰りだという旅人の触れ込みで現れた良太を、様々な事情が重なったとは言え一人暮らしの家に泊めることになり、そうしてしばらく過ぎるうちに夫婦仲になって…という具合。
この良太がどうも素性を隠している様子なのだが、うすうす感じているはなも惚れた弱みでそこを突っ込めない。
そうしているうちに良太が『もう一緒に暮らせない。おれのことは忘れて、誰かいい男を見つけてくれ。幸せになれ』という置き手紙を残して去っていくのだ。
この良太のやり方が気に食わない。一番いけないやり方だ。こんなことされたら、はなは良太にますます未練たらたらになるだけではないか。どうせ去らなければならないのなら、クズ男の振りでもして嫌われて去っていくとかすれば良いのに。
そこから江戸へやって来るはなのその後の行動も、とにかくやってみよ~という感じで結構ハラハラさせられる。
療養所で『飯を食っていけ』と言われたもののいつまでも食事が出てこないもんだから勝手に台所に入り込んでそこにあるおむすびを全部食べてしまったり、御薬園というお上の大事な薬草を育てている畑にズカズカ入っていったり。
互いの好物や嫌いな食べ物を言い出せない夫婦や迷子の親探しに奔走するはなも猪突猛進だ。
御薬園同心の弥一郎が仏頂面だけど実は良い人っぽいし、<喜楽屋>女将のおせいもお世話好きの良い人だし、療養所の台所人や<喜楽屋>の常連客たちも良い人だから何とかなっているけれど、自身番の役人たちみたいに『めんどくせえな』と思っている人々も結構いそうだ。
とは言え、逆に言えば素直だし嘘はつかないし、大食いではあっても意地汚くはないし、むしろ清々しいと言えるかも。
このはなのキャラクターを肝っ玉姉さんみたいで良いな、と思えるか、鬱陶しいなと思えるかで評価が分かれそうだ。
そして肝心の良太。
なんとなくそういう素性なのかなと思っていたら終盤やっぱり。だがはなとの再会は先になりそうだし、なぜ失踪したのかも分からないままだ。
シリーズはすでに五作目が出ている。ということはこのまま良太の謎はチラチラと見せつつも引き伸ばしということだろうか。
個人的には弥一郎の方が良い人に映るが、まぁどちらにしても士族と農家の娘ではこの時代、無理な結びつきだしどんなオチが待っているのか。
とりあえず、第二作も読んでみてからシリーズを追っていくかを決めることにする。 -
「はな」は、北鎌倉の山ノ内村で畑を耕して生きてきた。三年前に流行病で両親を亡くしている。
隣の「とめ」は「はな」が独り身のまま歳を重ねて、自分の息子が、厄介者の「はな」を背負い込む羽目にになっては困るとばかり、縁談を持ってくるが、相手は、三人の子持ち。
縁談を断り続けている「はな」の前に、見知らぬ男が現れた。
良太と名乗るその男は、「伊勢参りの帰りに道に、男達に襲われた」と言って「はな」の家に居着いた。
人懐っこい良太は、器用さを見込まれ、 あちこちから、屋根の修理を頼まれたりして、直ぐに村に馴染んだ。
いつしか、二人は、惹かれあい、夫婦となる。
幸せな日々を送っていたが、ある朝、手紙を残して、良太は、姿を消した。
「もう一緒に暮らせない。おれのことは忘れて、誰かいい男を見つけてくれ」
と書かれていた。
良太の事が諦めきれない「はな」は、江戸へ、良太を探しに行くことにした。
シリーズ物の、よくある話の、軽い内容だけど、面白そう。次も楽しみ。 -
大食いで縁遠かったヒロイン・はなの家に転がり込んできた男・良太は。
気軽に読めて、美味しそうな、お江戸人情小説シリーズです。
鎌倉の山の中で一人、畑を耕して暮らしているはなは、28歳。けっこう綺麗なのだが、あまりの大食いのため婚期を逸していました。
ある日、旅の途中で追いはぎに遭ったという良太が、勝手に家に入って料理をしていた。
悪い人間には見えなかった良太を、しだいに受け入れていくはな。
ところが、ある日突然、良太は姿を消す。
いなくなった夫を探しに江戸へ向かい、訪ね歩いたが、空腹で倒れてしまう。
小石川御薬園の同心・岡田弥一郎の紹介で、喜楽屋という一膳めし屋で働くことになります。
この岡田様、冷たい目つきで口も悪いが、何かと騒動を起こすはなを紹介した責任上見張ると言いつつ、いざという時には助けてくれたりして。
喜楽屋の店主おせいは夫を亡くしていて、季節の美味しい料理を出しながら、店を訪れる面々の悩みをはなと一緒に解決したり。
猪突猛進だが、明るいはなは、店の常連さんとも仲良くなっていく。
さて? -
以前、違う作家の同じようなシチュエーションの作品を読んだが、こちらは軽い感じでシリーズになりそうだ。
最近、料理を盛り込んだ作品が多いのでつい本でしまうが、そろそろマンネリ化になってきそうなので、この作家さんにはがんばってほしい。 -
大食いで猪突猛進なはなが、突然転がりこんで消えた夫を追って江戸へ。ひょんなことから世話になる一膳飯屋で騒動が巻き起こる…。
思いついたら即行動!のはな。
少し考えなよ~。
収録作品:雪見けんちん 心握り 恋鍋 冬のいちご -
はなが恐ろしく大雑把。快活で悪い子じゃないのは十分分かるんだけど、あまり周りに目が配れないし、勢いで行動するので、序盤から本当に大丈夫なのかと心配する展開の連続で疲れてしまう。
周りの人が皆凄く優しくて良い人なので何とかなってるけど、落ち着いてもらいたい。 -
鎌倉山の内村の百姓の娘、はなは年増と呼ばれる年齢になった未婚の女性。
両親を相次いで流行病で亡くし一人ぼっち。
近所の百姓の畑を手伝いながら暮らしている。
大食いでなんども、縁談話を逃している。
料理がうまい良太という男に偶然会い、暮らすうちに夫婦になってもいいと思うようになっていた。
幸せな暮らしはあっけなく終わる。
突然良太が行方をくらましたのだった。
花は良太を探しに江戸へ出ることに。
そこで小石川療養所に担ぎ込まれた。
病ではなくお腹が空きすぎていたからだった。
どうしても夫を探すと言い張るはなを、療養所同心の岡田弥一郎は近所の一膳飯屋「喜楽屋」に紹介。
そこで、出くわす人々の小さな事件や悩みに出会うはな。
美味しそうな料理と共に、謎を解く楽しみのあるシリーズ。 -
これは何かのマネッコなのか。
作者名といい。内容といい。
著者プロフィール
高田在子の作品






女周五郎だぞ!周平だったかな⁇
カリスマレビューで広めなさい(๑¯ ³¯๑)
女周五郎だぞ!周平だったかな⁇
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