透明カメレオン (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.64
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本棚登録 : 265
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041063521

作品紹介・あらすじ

ラジオパーソナリティの恭太郎は、素敵な声と冴えない容姿の持ち主。バー「if」に集まる仲間たちの話を面白おかしくつくり変え、リスナーに届けていた。大雨の夜、びしょ濡れの美女がバーに迷い込み、彼らは「ある殺害計画」を手伝わされることに。意図不明の指示に振り回され、一緒の時間を過ごすうち、恭太郎は彼女に心惹かれていく。「僕はこの人が大好きなのだ」。秘められた想いが胸を打つ、感涙必至のエンタメ小説。

感想・レビュー・書評

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  • ラジオパーソナリティーの桐畑恭太郎が通うバーifに三梶恵が入ってきて、恭太郎が騙したことで彼女の問題に巻き込まれる。仲良しの個性的なバーのメンバーも恵のために協力して、騒動を巻き起こす。嘘と真実を織り混ぜた楽しく聞かせるラジオ放送の陰に救われない真実が隠されている。

  • 2018.7.11

  • 三梶恵登場シーンあたりはミステリアスでサスペンス感があるものの、荒唐無稽に感じるところがチラホラ。そのためかドタバタ喜劇っぽい印象を受け、最後まで冷めた気持ちのままで話にのめり込めなかった気がしています。

    唯一、自分の中で盛り上がったのは奥多摩で絶体絶命のピンチに陥った状況から大逆転する場面。桐畑がラジオのパーソナリティをやっていることや、ラジオ作りが趣味という要素がガッチリ噛み合っての逆転劇は、力押しじゃない納得感があって感嘆しました。

    ただ、裏表紙にある「感涙必至の〜」というほどには至らず。感情移入していたら、ラストの桐畑と三梶恵の会話に感動したかもですが、そうでななかった自分は「ちょっと青臭いかなぁ」くらいの感想しか抱けませんでした。

  • 2018/06/01

  •  道尾さんらしい賑やか作品。出てくるキーワードやアイテムにやや突飛なものが多く、伏線だろうことは丸わかりなのですが、そこは道尾さんなので、「これらが最後に一気に生かされてくるはず……!」という視点で楽しめました。最後の最後のために物語の全てがある、それが道尾ワールド(笑)
     今回も個性的で魅力的なキャラクターが勢ぞろいですが、主人公にもヒロインにも感情移入しにくいのが少々残念;

  • 声だけが素晴らしいラジオパーソナリティーの物語。
    ラジオで話す内容の真相は⁉︎
    突然、行きつけのバーに来店した女性に翻弄される常連さん逹.
    果たして‥

  • 大掛かりで読み応えがありキャラも際立ってるけど何か薄っぺらい。満足感が得られぬまま読んだけど最後にやられた。この本の良さは最後の最後にある。感動さえ覚えた。
    終わり良ければ全て良し。ありがとう。

  • 主人公であるラジオパーソナリティの桐畑の通うバーifに三梶恵がやってくる。主人公およびその友人が彼女を騙したことにより彼女の不可解な計画に巻き込まれていくことになる。
    主人公やその友人の行動の原因や、文章中に含まれる伏線の謎が最後の最後に次々と明らかになっていく。その面白さがとても良かったです。
    この本は最後に意外性が隠されているので、多くの人が楽しめる本になっていると思います。
    本館2階学習室(日本の小説) 913.6||Mi
    ゆたたゆ

    • tokudaidokusho2さん
      あらすじを読んで、楽しめそうな本だなと感じました。「透明カメレオン」は読んでいてその意味が分かるのかな?と思いました。

      けんちゃん
      あらすじを読んで、楽しめそうな本だなと感じました。「透明カメレオン」は読んでいてその意味が分かるのかな?と思いました。

      けんちゃん
      2018/05/29
  • 途中まではいまひとつ乗ることができませんでした。
    最初に感じた不満として、冴えない中年男を主人公とした設定が過去作品を彷彿とさせる点、また主人公宅でのヒロインの女性との会話に三文芝居感があった点などがありましたが、極めつけは本筋の合間にラジオパーソナリティをやっている主人公が番組で語る、知り合いから聞いたといういくつかのイイ話に関してで、ここまで作り物めいた話を普通やるかよとか、こんな勧善懲悪話のどこがおもろいねんとか、メタファーにしても陳腐すぎて、道尾さんもそろそろ焼きが回ってきたのかいな、などと一人で毒づいていました。
    ところがどっこい、やはり道尾秀介は一筋縄ではいかない曲者でした。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、最後の最後で明かされる真相を読んだ後に再読すると、なるほどこの主人公、この会話、そしてこのイイ話じゃないといけないんだなあと驚きとともに納得することができました。これに限らず、初読時に違和感があった箇所が、再読すると全て意味があったことに気付くという、著者の得意とする物語の反転の妙をたっぷり味わうことができたのでした。さすがです。一瞬ですが貶しちゃってすんません道尾さん。
    というわけで、笑って泣けるエンタメとしては申し分ない出来だと思うのですが、願わくばラストにもう少し希望の光のようなものが現れてもよかったのかなあというのが個人的な意見です。

  • コメディーかと思っていたらラスト30ページで…。「片眼の猿」の時に似た読後感。

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プロフィール

道尾 秀介(みちお しゅうすけ)
1975年、兵庫県生まれの小説家。玉川大学農学部卒業。会社員生活を続けながら小説を執筆しており、2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。
2007年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。2009年『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。2010年、『龍神の雨』で第12回大藪春彦賞受賞。『光媒の花』で第23回山本周五郎賞受賞。2011年、『月と蟹』で第144回直木賞受賞。直木賞にはこの作品で5回連続のノミネートだった。
その他代表作として『向日葵の咲かない夏』があり、文庫版は100万部を超えるベストセラーになった。『カラスの親指』は映画化された。
ほか、横溝正史ミステリ大賞、新潮ミステリー大賞の選考委員を務める。

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