ぼぎわんが、来る (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.94
  • (328)
  • (539)
  • (280)
  • (53)
  • (6)
本棚登録 : 4516
感想 : 471
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041064290

作品紹介・あらすじ

幸せな新婚生活を送る田原秀樹のもとにやってきた、とある来訪者。そこから秀樹の周辺で様々な怪異―後輩の不審死、不気味な電話―が起こる。愛する家族を守るため秀樹は比嘉真琴という霊能力者を頼るが!?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2015年 日本ホラー小説大賞<大賞>受賞作。
    身構えるには十分過ぎるが、それに相応しいホラーエンタテインメント。

    3章立てて都度 語り手が変わり、その度に物語に対する印象がガラリと一変していく。
    ホラー、ミステリー、エンタメの各要素がそれぞれ高いクオリティを持ち、一切ゆるむことがない。

    第1章、冒頭の恐ろしさが堪らない。日常のよくある場面が、背筋を凍らせるほどの描写になっている。
    これは続編も読まざるを得ない。

    • 土瓶さん
      Tomoyukiさん、こんばんは~^^
      これ、普通のホラーかと思っていたら、章が変わって「えっ!?」となったのを思い出しました。上手いです...
      Tomoyukiさん、こんばんは~^^
      これ、普通のホラーかと思っていたら、章が変わって「えっ!?」となったのを思い出しました。上手いですよねぇ。
      作者さん、たしか三作目と五作目は短編集なんですが、けっこう良かったです。短編の方があってるのかもと思うほど。
      機会がありましたらぜひ読んでみてください。
      2023/11/22
    • Tomoyukiさん
      土瓶さん、こんばんは(^^)
      コメントありがとうございます。

      驚きましたよね!ミステリ的展開が最高でした。

      オススメありがとうございます...
      土瓶さん、こんばんは(^^)
      コメントありがとうございます。

      驚きましたよね!ミステリ的展開が最高でした。

      オススメありがとうございます。
      短篇も楽しみです(^^)
      2023/11/22
  • レビューを拝見して、読みたくなった本です。ありがとうございます。

    第22回日本ホラー小説大賞受賞作。

    「あれ」と呼ばれるぼぎわんって何だろうと思いました。
    昭和の終わりに小六の夏休みを迎えていた私(秀樹)は大阪の下町の母方の祖父母の家で留守番をしていると、死者の名(祖父の銀二)を呼ぶ訪問者(ぼぎわん)に呼ばれます。

    そして32歳の現在になり、上井草のマンションで妻の香奈と娘の知紗と暮らしていますが、そこへまた現れたのです。死者の名を呼ぶあれ(ぼぎわん)が…。
    最初の方は怖いなと思いました。
    スマホの中から声がしたり(スマホ買ったばっかりだったし)。
    住所が上井草だったし(昔、住んでいたし)。
    新幹線のトイレの中にやってくるところなんか、リアルで、もう新幹線に乗りたくないと思いました。

    人の心のスキマに入り込む化け物ぼぎわん。
    そして、第一の被害者のあとにも、第二、第三の被害者が出ます。
    でも、巫女の真琴の姉で、やはり強力な力を持つ琴子が出てきて、もう大丈夫だろうなと思いました。

    でも、最後に「あれ」が「ああ」なって、ラストシーンは一見、穏やかな団らんですが、場所は上井草だし、やっぱり怖かったです。

    • hiromida2さん
      まことさん、こんにちは!レビューを読み返して頂くほどの感想ではなかったけど(^^;;
      ありがとうございます。
      そうですか⁉︎松たか子さんのフ...
      まことさん、こんにちは!レビューを読み返して頂くほどの感想ではなかったけど(^^;;
      ありがとうございます。
      そうですか⁉︎松たか子さんのファンでいらしたのですね(^。^)
      私のイメージの中では、あの映画は松さんの醸し出す存在だけが、印象に残っています。
      あの台詞だけは、怖かった!後は気持ち悪いって印象が、映像だけをオーバーに頼ってる感がして引いてしまう部分もありました。
      しかし、まことさんのレビューを読んで、上井草に居た事があるという関係性で余計に怖いって気分になるのは、とても伝わりました
      新幹線のトイレやスマホにまで敏感になられる繊細な気持ちも(笑)本人にとったら笑い事ではないでしょうけど…。
      2020/10/15
    • まことさん
      hiromida2さん。こんばんは。
      返信ありがとうございます。
      松たか子さんは大好きな女優さんです。
      レンタル屋さん近くにないので、...
      hiromida2さん。こんばんは。
      返信ありがとうございます。
      松たか子さんは大好きな女優さんです。
      レンタル屋さん近くにないので、観られないのが残念です。
      映像でみたら、確かにホラー系の作品は気持ちが悪いでしょうね。
      上井草では、夕方の5時になると、「夕焼け小焼け」の音楽まで流れるのですよ。
      あそこは、もう一人でいけなくなりました。
      あの音楽聞くとただでさえドーンっときます。
      特に、今ごろの季節は夕方が淋しいですよね~。
      寒くなってきましたので、hiromida2さんもご自愛くださいね(*^^*)
      2020/10/15
    • hiromida2さん
      まことさん、ありがとうございます。
      度々、失礼します。そー言えば、以前TV放映されてた「マツコの知らない世界」で夕方から流れる歌特集で「夕焼...
      まことさん、ありがとうございます。
      度々、失礼します。そー言えば、以前TV放映されてた「マツコの知らない世界」で夕方から流れる歌特集で「夕焼け小焼け」の話し聞いたような… ?
      秋深し寒い季節になってきました まことさんもどうぞ…ご自愛下さいね。
      2020/10/15
  •  こわ〜、(チョコプラ調) 「♪これ絶対ヤバい(上手い)やつ〜」「♪濃いめのサイコ〜 ワイルドな怪奇〜 読者も喜ぶの~」

    (ジョイマン調)「ホラ、大将! ホラー大賞!」「ホラー山あり~谷あり~かつしか亀有~♪」「♪いきなり怖くてごっめ~ん。まことにスイマメ〜ン」

     もう、読む前から不穏の塊‥。キャー! 上弦の鬼出る? タイトルの「ぼぎわん」って何? 「来る」の字だけデカ! 「♪来る〜 きっと来る〜」(これは貞子)の歌声イメージが勝手に増幅!

     かなりふざけてますが、読みながら恐怖のドキドキでテンション上がりました、ハイ。著者のファンの方には不謹慎だったかも‥と、反省します。

     レビューは少しだけ。3つの章でそれぞれ語り手が変わり、同一人物の印象変化が激しいのです。その結果、〝ぼぎわん〟そのものの恐ろしさと人の心の本性と闇に、忌まわしさマックスでした。
     人の心の隙間に入り込む魔性のものは、いつでも何処でもある気がします。おー怖っ!

  • 何やねん!「ぼぎわん」って???
    意味分からんし、それが来る?…
    何のこっちゃ?ほんまに…

    ……即購入…^^;
    そんなんばっかりです…すんませんm(_ _)m

    V6の岡田さん主演のホラー映画「来る」の原作みたい。
    何か、夫婦とかに隙間があったりすると来るとか…この「ぼぎわん」っお化け。何か、そんなんやったら、日本中に溢れかえるほど出てきそうな…(−_−;)
    「ぼきわん」は、怖いわ。精神的な攻撃だけやなくて、物理的な攻撃も凄い。
    頭齧られたり、腕噛みちぎられたりするし。
    こんなん読むと家の中とかに、鏡とか組紐、お札いっぱい置いてまう!
    あっ!別に隙間があるからという訳ではないです〜(ーー;)

    ミステリー要素もあって、なかなか面白かった!
    とりあえず、帰りに神社行こ〜(//∇//)
    ドーマンセーマン。ドーマンセーマン。

  • 「アクロイドが殺されるんだろうな」
    とか
    「そして誰もいなくなるんだろうな」
    と言う感じでタイトルからして
    「ぼぎわんが来るんだろうな」
    妖怪が人を襲う話なんだろうと、勝手に想像していた。

    書店で「比嘉姉妹シリーズ」として陳列されているのを見かけて、各巻に共通の人物が登場するのを知った。

    巫女であることまでは調べて
    それ以上はネタバレを恐れて調べず
    読み始める。

    「ぼぎわん」と呼ばれる謎の怪異
    人間の言葉を話し、問いかけ
    答えてしまったり、家の中に招き入れてしまうと攫われて山に連れて行かれてしまう。

    妖怪のような名前だが、由来がわかってくるとなんだか知っている名前で
    あぁアノ名前がこうなったのか、と妙な親近感のようなものが湧く。

    三章にで構成されており、毎回違う人の視点で語られる。
    解説にもあるが、この構成により毎回登場人物の印象が変わる。
    思いのすれ違い、表面・表情(結果)でしか見えない人間の怖さや、想いの大きさが少しずつ見えてくる。

    ただただ襲われておわりかと思いきや
    抵抗する存在として「比嘉姉妹」が現れる。
    お姉さんは修羅場をくぐり抜けてきた強者で、ぼぎわんの怖さが和らぐ
    (急にドラマ的、漫画的な人物が現れたからか?怪異自体が現実的では無いが、抵抗する側も異質でないと成り立たないようにも思う)
    「ぼぎわん」の真相に進んでいく展開もミステリー好きとして嬉しい。
    (ホントにただただ襲われて終わりだと思ってたので…)

    クトゥルフでも、一方的に追い込まれるより、少し反撃する人達がいたりする方が好きなので(それだとB旧映画臭が強まるのですが…)
    面白くてほぼ1日で読んでしまった。

  • Audible利用(9h48m)
    読了まで2日間(1.1倍)

    ぼぎわんも怖いが人間も怖いぜ。
    第一章に散りばめられたある登場人物への小さな違和感が、第二章、第三章でばっちり効いてくる。ただ、その人物だけが悪人というわけでもない。その人を見下す周りの人間についても後半でしっかり掘り下げられる。わ~ヤダヤダこんな奴と思って読んでいると、ぎゃ!他人事じゃないなとギクッとする部分もあったりして。

    ぼぎわんは圧倒的に強いうえになかなかの策略家であるが、人間側も次々と強キャラが出てくる。
    最強怪異vs最強能力者のバトルもので、しかも登場人物たちの生死が最後までわからないので、ドキドキしながら一気に読める。
    ただし、途中で子育て関連の辛い描写や人間の嫌な面をネチネチ見せつけてくる描写があったり、それなりに残酷描写もあるので、苦手な方はご注意を。

    ナレーターさんは読み方に独特の味があり、後半はもう大熱演。好みは分かれるかもです。私も最初は「ああ…馴染めないかも…」と思ったけど、読み終わって、物語の放つ強烈なえぐ味や雑味が全て明らかになってみれば、この作風にはこのナレーターさんが適役なのだろうと納得。

  • とうとう手を出した『比嘉姉妹シリーズ』第一弾!
    澤村作品は間違いない((((;゜Д゜)))!!!




    実は結構前に映画を先に観てしまっていたのです…(^▽^;)

    映画は『来る』というタイトルだったので、後に小説を知った時、同じ作品とは気付きませんでした。

    映画を先に観てしまうと、なかなか小説読むぞ!とはなりにくく…。

    でも比嘉姉妹シリーズは気になるし、全部読みたい♡

    なので、友人と同じタイミングで読む事にしました。(私の方が後になってしまったが…)

    「映画と結末が全然ちがうよ」と聞かされていたのですが確かに違いました。
    私はやはり小説の方が好き。

    澤村伊智さんの作品は、一般的に言うホラーとは一味違う。

    そのワクに囚われない。
    色々な種類のホラーが1作品に入り混じる。

    この作品に関しては「子を持つ親」に対しての評価、世間一般にどう扱われどう見られ、日頃口に出しては言えない黒い部分が描かれている。

    ーーーーー

    「君だって」唐津は俺の言葉を遮り、「他人の子供がどこの学校に通おうが知ったことじゃないだろう?パソコンでこっそり何を閲覧してようがどうでもいいだろう?そんなことより知りたいこと調べたいことがあるだろう?」(本文より)

    ーーーーー

    あまりに身に覚えありすぎて頷いてしまった(-∀-`; )

    黒い心は『嫉妬』や『羨望』が原因。

    心の隙間をついて取り憑く『呪い』だ。


    起こってしまった奇怪な現象を鎮めるため、霊能者の比嘉琴子がアレと対決する。

    映画観たにもかかわらず、続きが気になり一気読み!


    『ぼぎわん』とは何か。
    ちゃんと分かりますよ…( ≖ᴗ≖​)ニヤッ
    まさかの、◯◯と同じモノでした……。


    面白かった!!


    比嘉姉妹シリーズ全部読むぞ〜!!ヾ(〃^∇^)ノ

  • 怖かった。でも一気に読んだ、面白かった。

    相談できずにいた、よく分からないけど恐ろしい出来事を色々な人にやっと話せて、ラッキーもあって、助けてもらえそうかも、と思ったところで主人公っぽい人が死んでしまった。ちょっと鼻につくけど良いやつだったのに。
    と思ってたら奥さん視点では全然良いやつじゃなかった。めちゃめちゃ腹立つ。とんだポエム野郎だった。

    なんだ、じゃ、むしろ良かったじゃん、と他人の旦那を糾弾しながら進めていくと土壇場で奥さんが夫のことを思い直し、家族愛が盛り上がったところでまた恐ろしいことになって2章が終わった。

    惜しい、全然救われない。ぼぎわんの方が一枚上手。
    子どもが白目になって夫の言ってたセリフを言い出すのが怖かった。

    全体の雰囲気は怖くない、むしろ、あの人がチョコブラウニー作るなんて、とか、ピンクおねえちゃんだよーウフフー、とかフツーの和やかさも漂っててついつい読んでしまう。でも読んだ後電気つけて寝た。

    明るい時間にじっくり2回目読んでみると、腕噛みちぎられて死んだ会社の後輩が一番可哀想だと思った。

  • 夜中に爪を切ると親の死に目に会えない。
    霊柩車が通る時は親指を隠さなくちゃいけない。
    どうしてこんな噂ができたのか…

    「ぼぎわんが来る」
    「ぼぎわんに山に連れて行かれる」
    ぼぎわんにとは何のことなのか。
    それほどまでに恐れる理由は…

    土着信仰好きの読者にはヨダレものの作品。
    ページをめぐる手が止まらず、一気読みしてしまいました。
    お化けが怖い。
    と言うような簡単な話ではなく、人の業や人間関係の歪み、歴史の穴に焦点を当てた作品。

    おすすめです。

    「漁村で怪異が起これば、村人はその原因を海に求める。」



  • 以下の順番らしいです。
    ぼぎわんが、来る→読んだ
    ずうのめ人形→読んだ
    などらきの首
    ししりばの家
    ぜんしゅの跫
    ばくうどの悪夢
    さえづちの眼

全471件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1979年、大阪府生まれ。東京都在住。幼少時より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂を敬愛する。2015年に「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回ホラー小説大賞<大賞>を受賞しデビュー。2019年、「学校は死の匂い」(角川ホラー文庫『などらきの首』所収)で、第72回日本推理作家協会賞【短編部門】受賞。他の著作に『ずうのめ人形』『などらきの首』『ひとんち』『予言の島』などがある。巧妙な語り口と物語構成が高く評価されており、新たなホラーブームを巻き起こす旗手として期待されている。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

澤村伊智の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
五十嵐貴久
湊 かなえ
伊坂 幸太郎
米澤 穂信
沼田 まほかる
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×