- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041064399
作品紹介・あらすじ
晩秋の九月。雁野直春が師匠を務める「薫風堂」に血相を変えて駆け込む者がいた。男は、直春が通う沼田民斎の剣術道場に道場破りが現れたことを伝えに来たのだ。平塚富三郎なる剣客を、その場の機転で退けた直春。だが、その場を見ていた教え子により、直春の武勇伝の噂は、意外な拡がりを見せるのだった。そんなある日、「薫風堂」に馴染んだばかりの儀助が、平塚に捕らえられたとの報が。直春は、決死の覚悟で剣客に立ち向かう。
感想・レビュー・書評
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手習い仲間の猪助が瓦版に直春のことを書いたために、いろいろな波紋が広がることになる。一つは、薫風堂の教え方のすばらしさを、もう一つは、直春が通う民斎の道場の道場破りを見事に退けたこと。ここから、いろいろな出来事が起こって来るのだが、その辺の描き方がうまい。直春が本を書くことになって仕舞ったりする。相思相愛の美雪の具合が悪いということが分かり、直春は心痛めるのだが、さていったいどうなることか。
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芋ずる式に話が広がり、想い人の病と自分の執筆が悩みの種となる。
さあ、これからどうなるどうなる????
作家が楽しんで書いている時は、時間を忘れて物語に引き込まれてしまう。
さて、次回が楽しみ。 -
偶然見つけた作家さんだが、ヒット!
実にいい。血生臭くなく、人情にも溢れ知恵にも機微にも富み、好かれる主人公が読んでいて気落ちいい。
「教育には何が大事か?」というテーマにも踏み込んでいるのが素晴らしい。哲学を持っている作家さんなんだろう。他の作品も食指が伸びる。 -
春ちゃんの顔を見に寄せてもらいたいんだ
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