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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784041064429
作品紹介・あらすじ
名門朝倉家に生まれ、もう一歩で朝廷と天下を手中に収めることができた男、朝倉義景。信長すら追い詰めた武将は、愚将と誹られ、侮られる生き方を自ら選んだ──。気鋭の著者による新たな戦国武将伝。
感想・レビュー・書評
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実際のところはどうなのかと思うが、文中の義景に品がなく、ただただ腹黒い。そのせいか、なかなか感情移入しにくく、ページが進まなかった。他の歴史小説に見られる、行間からにじみ出てくるような古文的な情緒もないし、読んでいて不快指数も増してくる。
それに歴史上の人物って漢字が読めない。この人なんて読むのかなぁ…と適当に自分でふり仮名つけて読んでいたら後からルビが振ってあったりして。そんな本はほかにもあるけど、これって出版社のせい? 読者に対して親切じゃないと思いけり。
後半になって少しペースが上がったけれど、結構しんどい読書だった。それに腹黒い武将たちだらけで、武士道という凛々しさは最後の最後にやっと見られた程度だった。いや、案外そんなものなのかもしれない。きれいごとではないのでありましょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
越前の浅倉義景。浅倉義景は、ある意味、最後まで足利将軍を支え、混沌とした戦国の世を立て直そうとしていたのだろう。
しかし、人ではない織田信長には、対抗する事は出来なかった。 -
信長を翻弄した朝倉義景。
着想は面白いし、筋も通っているとは思うが……如何せん、義景がきもい……そのきもさ故に、家臣が付いてこないって言うのもあるんだけれど…… -
朝倉義景の小説は初めて読む。しかも吉川先生が書いてくれた。そして周りからは奇異的な目で見られ愚将と罵られる。しかし本当は策を巡らす謀将なのである。しかしそれをわかっているのは本人である義景と読者と吉川先生だけ。もしかしたら信長もわかっているのかも。誰にも分かってもらえない戦国武将面白かった。よく見られる妻や友あるいは家臣が誰か分かってくれていたりするものだがそれが一切ないのがまた良い。朝倉義景の性格もまた変質者じみていてる。そんな義景の視点からだけではなくて盟友である浅井長政の視点がまた物語を面白くして義景の策を上手く見せてくれる。浅井長政と家臣達の描写が良かった。絆で結ばれている感じがする。姉川の合戦では奇襲説を取り入れていて小説では初めて読む姉川の合戦であったので新鮮な感じがあってドキドキして面白かった。織田信長を追い詰めた愚将 朝倉義景カッコいい。
著者プロフィール
吉川永青の作品
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