奪うは我なり 朝倉義景 (1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041064429

作品紹介・あらすじ

名門朝倉家に生まれ、もう一歩で朝廷と天下を手中に収めることができた男、朝倉義景。信長すら追い詰めた武将は、愚将と誹られ、侮られる生き方を自ら選んだ──。気鋭の著者による新たな戦国武将伝。

感想・レビュー・書評

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  • 越前の浅倉義景。浅倉義景は、ある意味、最後まで足利将軍を支え、混沌とした戦国の世を立て直そうとしていたのだろう。
    しかし、人ではない織田信長には、対抗する事は出来なかった。

  • 信長を翻弄した朝倉義景。
    着想は面白いし、筋も通っているとは思うが……如何せん、義景がきもい……そのきもさ故に、家臣が付いてこないって言うのもあるんだけれど……

  • 朝倉義景の小説は初めて読む。しかも吉川先生が書いてくれた。そして周りからは奇異的な目で見られ愚将と罵られる。しかし本当は策を巡らす謀将なのである。しかしそれをわかっているのは本人である義景と読者と吉川先生だけ。もしかしたら信長もわかっているのかも。誰にも分かってもらえない戦国武将面白かった。よく見られる妻や友あるいは家臣が誰か分かってくれていたりするものだがそれが一切ないのがまた良い。朝倉義景の性格もまた変質者じみていてる。そんな義景の視点からだけではなくて盟友である浅井長政の視点がまた物語を面白くして義景の策を上手く見せてくれる。浅井長政と家臣達の描写が良かった。絆で結ばれている感じがする。姉川の合戦では奇襲説を取り入れていて小説では初めて読む姉川の合戦であったので新鮮な感じがあってドキドキして面白かった。織田信長を追い詰めた愚将 朝倉義景カッコいい。

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著者プロフィール

吉川永青
一九六八年東京都生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。二〇一〇年「我が糸は誰を操る」で小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。同作は、『戯史三國志 我が糸は誰を操る』と改題し、翌年に刊行。一二年、『戯史三國志 我が槍は覇道の翼』で吉川英治文学新人賞候補。一五年、『誉れの赤』で吉川英治文学新人賞候補。一六年、『闘鬼 斎藤一』で野村胡堂文学賞受賞。近著に『新風記 日本創生録』『乱世を看取った男 山名豊国』などがある。

「2023年 『憂き夜に花を 花火師・六代目鍵屋弥兵衛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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