東遊記

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 40
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041064481

作品紹介・あらすじ

唐の時代、大陸にはすべての妖怪を支配する最強の妖怪・蚩尤(しゅう)が封印されていた。その力を完全に葬るため、封印されている蚩尤の眼を富士山に捨てに行く壮大な旅が始まる。その運命は一人の少女に託された!

感想・レビュー・書評

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  • 初めて作者。
    表紙(雲海から飛び出た岩場に腰掛けるている、ヒロイン、弓矢の青年、錫杖持った坊さん、人面の獣)にまず惹かれて、帯文で中国の妖魔の親玉・蚩尤の復活を阻止するため富士山に捨てに行く、西遊記×指輪物語なファンタジーというあらすじ、登場人物紹介で表紙にいる人面の獣が白澤と知り「読みましょう」となったのですが……久しぶりに表紙詐欺だわ。
    白澤は悪者に捕まっているので、直接登場するのは最終7ページです。一緒に旅はしない!
    弓矢の青年は橘逸勢で坊さんは空海なんですが、メインの一行には逸勢の従者と現地の将軍、途中で仲間になる仙人の卵の少年がいるのに表紙には載せてもらえてない……結構活躍してたよ!?

    出てくる妖魔の描写とか、結構しっかりしてて中華系エンタメとしては楽しめるのだけど、読んでも読んでも進まない感。
    続巻は4年経っても出てないということはこれで終わりっぽいのだけど、いや、白澤に会って蚩尤を鎮めるために必要な知識を授けられただけで、序盤も良いとこで終了ですよ?
    設定とか色々良い感じなのになーんか勿体ない。

    装画・挿画 / 遠藤 拓人
    装丁 / 坂詰 佳苗

  • 中国の唐の時代遣唐使で海を渡り長安の娼館で留学費をスッカラカンにした冴えない逸勢が、空海と共に現地の青龍の玉を持つ少女、妖術使い、将軍等と共に最強の妖怪(?)蚩尤の復活阻止を目的に日本を目指す。道中色々な魔物と戦うも最後は日本へも辿り着かず中途半端な終わり方。。

  • 時は中国・唐の時代。蚩尤の復活を防ぐために、東の果てへ旅する冒険のはじまりはじまり。
    伝奇の冒険していて好きです。ただ、これ続くよね。

    最終目的地は富士山。まだ日本どころか、中国をでてすらいないですから。
    都・長安から旅が始まり、蜀の地をへて荊州のあたりです。まさか、決着を見ないとは思ってもいませんでした。長い旅路になりそうだ。

    唐の時代の伝奇にはかかせない存在の空海。彼は登場するけども、主役は橘逸勢。そこが新鮮でした。

  • ま さ か の 日本に着かない!
    一行の中に空海がいるから察しろってことか?
    続編もないようだしなんとも中途半端。

  • 雄大なるアジアンファンタジー。

  • 古代中国の怪物復活と、
    橘逸勢、空海の遣唐使コンビ、
    発想と着眼点は面白い。

    意外にも、メインは空海ではなく、
    橘逸勢。

    惜しむらくはキャラが弱いかな…。

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著者プロフィール

1978年群馬県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。映画、テレビ番組の制作に携わった後、第十七回日本ホラー小説大賞の最終候補作となった原稿を改稿した『忍びの森』でデビュー。2015年『妖草師』シリーズが徳間文庫大賞を受賞。さらに同シリーズで「この時代小説がすごい2016」“文庫書き下ろし部門”第一位に。2022年『阿修羅草紙』で第24回大藪春彦賞を受賞。『吉野太平記』『忍びの森』「源平妖乱」シリーズなど、著書多数。

「2023年 『謀聖 尼子経久伝 雷雲の章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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