- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041064498
作品紹介・あらすじ
聞けば誰しも「あんな店のことね」と頭に浮かぶ「町中華」。
しかしその「町中華」とは、一体なんなんだ!?
「町中華ブーム」のきっかけとなった一冊が書き下ろしを加え文庫化!
ことさら美味いからというわけでもないのになぜか愛着がある「町中華」。
しかし最近、数が減っている?
いつのまにか「町中華」は絶滅危惧種になっていた。
誰かが記録しなければ忘れ去られる味と店がある。
昭和の古きよき食文化をレポる、「町中華探検隊」が結成された!
定義はなにか、どう遊べば楽しいか。
隊長の北尾トロをはじめ、独自のスタイルで町中華探訪を繰り返す隊の面々。
店主の話を聞き、メニューに思いを馳せ……。
数々の店を訪れ見えてきたのは、戦後日本の食文化の歴史だった。
美味さだけじゃない、エンタメと人生がここにある。
異色の食レポエッセイ。
カバーイラスト=清野とおる(『東京都北区赤羽』)
感想・レビュー・書評
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北尾トロ、下関マグロ、竜超、町中華探検隊『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』角川文庫。
本を売るための話題作りという計算高さしか感じられないような町中華を巡るお遊び合作ルポ・エッセイ。
町中華探検隊などと、探検隊を名乗っているが、椎名誠のあやしい探検隊の真似っぽいし、あざとく、わざとらしい文章が厭らしい。そもそもトロとマグロなんてペンネームからしてあざといのだ。
町中華の明確な定義があって、そのディープな魅力を伝えてくれるのではと期待したのだが、どうにも及び腰で女々しいルポが続き、つまらない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018年10月読了。
町中華とはなんだ、というタイトルなのだが、結局「ぼんやり」したものらしい(206ページ)。
地元の人しかあまり行かない、昔からやっている、とりあえずいろんなメニューがある、安い、くらいが読む前にイメージだったが、そういうことだけでもないらしい(オムライスとかの洋食メニューがないとダメとか)。
写真があった方が面白かったのでは、
地域的には東京だけじゃなくてもよかったのでは(旅先にある「ちょっと入るのに躊躇する店」とかも取材すれば)、
もう少しこういった店がどういう経緯で今に至っているのか、
みたいな記事を期待していたので、少なくとも期待に応えていただいた図書ではない。 -
読み終わっても結局「町中華」とは何かわかりませぬ。大衆食堂と何がちがうのかしらんと思うのですが、要は中華を名乗っていないと駄目なのですね。中華を名乗っているけれど、カレーやオムライスやカツ丼がメニューにある。時にはナポリタンの幟が店頭に掲げられていたりもする。そして美味しいと町中華にならないらしい。
出てくるお店を1軒でも知っていれば楽しかったと思いますけれど、なにせ知らない土地と店ばかり。そんなところを回って、提供される料理について語るわけですから、かなり内輪受けの印象。不味ければ不味いほど盛り上がるという話を読んだときにハタと気がつきました。これこそが町中華なのではないかと。こんなもんをわざわざ食べに来ている自分ってなんかええやん、そう思わせてくれる店こそが町中華なんじゃないでしょか。
私は「中華のくせして何でもある店」に行った記憶がないんです。大阪なら、昔々よく行った「まるい飯店」なんぞは、建屋はそれ風でしたけれど、メニューにまさかカツ丼やナポリタンはなかったと思う。大阪にもきっと町中華はあるはずだけど、町中華という言い方はなんだか似合わない。 -
結局町中華とは何なのかよくわからないままだが、魅力的なのは変わらない。木須肉食べたくなってきた。
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テレビ東京の「孤独のグルメ」を視聴して以来、地元や出先でも個人営業の飲食店に意図的に入るようになった。一人の時が多いので、最も入りやすいのが町中華・ラーメン屋や蕎麦屋だ。トロ氏、マグロ氏、竜氏が、それぞれの個性で町中華を語る本書。町中華探検隊の活動にも興味が湧いた。
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聞けば誰しも「あんな店のことね」と浮かぶ「町中華」。しかし最近、数が減っている?誰かが記録せねば忘れ去られる味と店がある。昭和の色濃き食文化をレポる「町中華探検隊」が結成された!定義はなにか、どう遊べば楽しいか。隊長の北尾トロを始め独自スタイルで探訪を繰り返す面々。店主の話を聞き、メニューに思いを馳せ…。町中華はエンタメであり人生だ。ジャンルをぶちあげた記念碑的書籍が書下ろしを加え文庫化!
あまり実用的ではない。重複が多いし。 -
「町中華」とは?いつから・・・?この本はこの町中華を始めた。平成の終わりを迎える今、昭和の味わいを感じようではないか!