桃色まちおこし (角川文庫)

  • KADOKAWA
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感想 : 8
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  • 本 ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041064504

作品紹介・あらすじ

史上最強の童貞、現る!

「食の次に大事なのはエロじゃろうが!」艶女(つやめ)町商店会の会長の鶴の一声で、AV監督の修業をすることになった知春(ともはる)。
さびれた商店街の復興策としてアダルトビデオのプロダクションを立ち上げる、ついては町の若者を一人選抜して東京に監督修業に向かわせようということになり、白羽の矢が立ったのだ。
てんやわんやのうちに東京に行き、業界の様々な人に話を聞いていく知春。だが彼は、エロいものに接するとすぐに鼻血が出てしまい、さらに興奮すると気絶してしまうというやっかいな体質の持ち主だった! 
こんなエロアレルギーの男に今回の任務が果たせるのか!?
現場で女優にキスされ気絶した知春だったが、目覚めて言われたのは「お前は史上最強の童貞だったんだ」という一言。なんと知春は気絶しているうちに……!?
そして、高校の同級生だったるみ子、今はAV女優として活躍している百合丘レミと出会って……。
まちおこしの行方は、知春の運命は!?

『都立水商!』『史上最強の内閣』の著者がおくる、「ところどころホント!」(著者談)のAV純愛物語!

カバーイラストは、2017年にも舞台(福田雄一/脚本・演出、安田顕/出演)が公開された「スマートモテリーマン」で知られる、SHU-THANG GRAFIX(浦野周平)氏描き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • またしてもとんでもないアイデアの小説でした。
    町おこしにAVプロダクションを作って人を呼ぶと言う…
    アイデアがアイデアなので、タッチも軽く、
    読み進めやすかった。
    ですが、後半はメッセージ性が強くなり、
    締まった小説でした。

    自分で決めたところがハッピーエンド

  • 寂れた商店街がアダルトビデオ制作で復興しようと、若い男の子をアダルト業界に勉強に出したお話

    相変わらずこの人の小説は展開がご都合主義だなぁ
    会う人会う人が良い人で人脈が広がり、やれることできることが増え、隠れた才能(?)が見つかりトントン拍子に物語が進む
    テンポが良くてサクサク話が進むのはいいところ
    ネーミングセンスも昭和っぽくてよい

    ってか、血液が集中しすぎて貧血で気絶って設定は何かの漫画の設定であった気がするけど、何だったっけかね?

    まちおこしのフィルムコミッションの一環として自主制作するのはアリ
    ま、それがアダルトビデオなのはどうかと思うけど、エロの世界もある意味で受け入れられてきている部分もあるからなぁ
    例のプールとか例のコンビニとかはテレビにも出てくる程有名だしね
    なので、その方針も満更的外れというわけでもないのかもしれない
    タモリ倶楽部あたりの番組だったら取り上げてくれるような気がする


    あと、あとがきで作者が「嘘ではありません」と書いてるところの主張はなかなかよかった
    アダルト業界は奥が深いぜ

  • 『#桃色まちおこし』

    ほぼ日書評 Day818

    Day816と同じ著書なのだが、こちらは政治的な要素はほぼゼロ。

    実にくだらないというか、荒唐無稽なストーリー設定ながら、ちょっぴりのやるせ無さと、少なからぬ爽やかさを覚える読後感…という不思議な小説だ。

    内容はまさにタイトルの通り。ピンク(AV)作品を作って町おこしするために、田舎のウブな青年が奮闘努力するというものだが、その中の個々の出来事が、荒唐無稽な設定にも関わらず、いかにもありそうな話であるのが味噌だ。

    Kindle Unlimitedにて。

    https://amzn.to/4hq1Gih

  • 【再読】「食の次に大事なのはエロじゃろうが!」で始まる本作、廃れつつある商店街を復興させるため、アダルトビデオのプロダクションを作ると宣言する商店会長から東京に監督修行を命じられた就職浪人・東谷知春の話。私自身が屈託ない物語を欲していたため、こちらを再読。実在の人物が登場したりして楽しめた。医者家系の次男坊でちょっとのんびり屋さんの主人公が、社会経験を積み、また大人の階段を上り、逞しくなっていく。基本コミカルな中に、ハッとするような名言がちらほら。るみ子ちゃん、見つかるといいなぁ。

  • なんか中途半端に終わった。
    いい人ばっかり。
    男性の巨根神話に苦笑。

  • 「ツボ押しの達人」が面白かったので手に取った一冊。ジャンルは「ツボ」と同じくコメディなのかな。軽いノリはどちらも同じだが,お笑い的には「ツボ」の圧勝。全般的に下品なので女性には敬遠されるかも。
    あらすじ(背表紙より)
    商店会長の鶴の一声でまちおこしのためAV監督修業をする事になった知春。てんやわんやで東京へ、業界取材をしていくが、実は彼はエロに接すると気絶してしまう体質!この男に今回の任務が果たせるか!?しかし現場で「お前は史上最強の童貞」の一言。なんと知春は気絶中に…!?そして幼馴染で今は女優のるみ子と会い…。まちおこしの行方は、知春の運命は!?疾風怒涛、「ところどころホント!」(著者談)のAV純愛物語。

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著者プロフィール

1955年山口県光市生まれ。本名の福田勝洋名義で、俳優としてテレビ・映画に多数出演、また劇団「東京地下鉄劇場」を主宰し劇作家としても活躍。2001年『都立水商!』で作家デビュー。同作はコミック化・ドラマ化もされヒット作となる。主な作品に『史上最強の内閣』『史上最強の大臣』『ドスコイ警備保障』『埋蔵金発掘課長』など。

「2022年 『森の石松、社長になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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