- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041064528
作品紹介・あらすじ
瑞帆の前に現れた3人の男――。
1人は、ある時期、彼女の世界の中心だった。
1人は、“何か”を感じながらも彼女を愛し、子どもを得た。
そしてもう1人は、純粋さの果てに、いびつな愛を向けてきた……。
彼らは瑞帆に何を与え、そして奪ったのか。
恋愛の“業”を描き出した、「禁止」シリーズ新境地!
感想・レビュー・書評
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瑞帆は恋人の隆を殺してしまった。別れたつもりが執拗に追い回されていたのだ。しかし、死体はなくなり事件は発覚しなかった。悩みながらも瑞帆は他の男性と結婚して子供を産む。その後、瑞帆の味方だという謎のメールが届く。殺す現場を見ていたといい、瑞帆に近づく。女クセのわるい隆のもう一人の恋人・武藤が隆の失踪を不思議に思い、瑞帆に探りを入れる。
瑞帆に近づく人が気持ち悪い人ばかりで嫌になっちゃったなあ。狂ってる。精神的に追い詰めたり、ストーカーめいた風であったり。身勝手で一方的な愛情ばかりで、最後まで気持ち悪さが残る内容。「禁止」シリーズ? 凝ったものもないので、禁止シリーズではないような感じ。歪な愛で失われるものばかり、毒だらけの内容でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どんでん返しってこともなく、だいぶ序盤から先が見えたかな。
というのもこういう類の流れは刑事視点で描かれる小説もあるもので、その視点が隠れた犯人側の目線だったっていう。
長江先生の考察不要のしっかり話の終わる一冊。 -
一気読みした
読み終わると確かに、「恋愛禁止ー!」と声を大にして叫びたくなる -
叙述ものは、犯人と共に必要以上にドキドキしてしまい少し苦手。静かで理性的な狂気、郷田が怖すぎる。
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長江さんのは面白い
話が終わったかと思っても、まだ続いている
一気に読んでしまいました。 -
ストレートなサスペンス。
複雑に考え込むこともなくスッと読めました。
まぁ間違ってはいるけど人を愛するならここまでするのかーすごいなー的な! -
冒頭から不穏なミステリーを予感させる新聞記事の描写で始まる。
主人公はどこにでもいそうな平凡な女性・木村瑞帆。
精神的に支配されていた男を殺した瑞帆だったが、その犯罪は遺体もろとも忽然と消失してしまう。
誰が何故何の為に。
導入部分は面白かったのだが、何の捻りもないまま明らかになる真相と単調な展開に物足りなさを感じる。
昔の大映ドラマか昼メロの様なベタな雰囲気でリーダビリティはあるけれど、凝ったミステリーを期待して読むと肩すかしを食らうかも。
グロテスクな描写はないが狂った愛を正当化するストーカーに恐怖を感じた1冊。