緋色のシグナル 警視庁文書捜査官エピソード・ゼロ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041064542

作品紹介・あらすじ

発見された遺体の横には、謎の赤い文字が書かれていた――。「蟲」「品」の文字を解読すべく、所轄の巡査部長・鳴海理沙と捜査一課の国木田が奔走。文書解読班設立前の警視庁を舞台に、理沙の推理が冴える!

感想・レビュー・書評

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  • 文書捜査官ができる前の話。殺人現場に残されていた品字の漢字これが第3の事件までで6文字現場に残されていた。この字を元に鳴海理沙は操作していき、最後は犯人の居場所を突き止めた。どんな文字にも書いた人の想いが反映されている。それらを観察するのが鳴海だからこそ解決出来た事件であった。

    今回はIT業界のデスマーチ納期までに残業がひたすら続くことをテーマにしており、デスマーチにより事故で死んだ彼女たちの為に復讐していく。その為にシステムの依頼した元請と下請けの担当者を殺していった。

    犯人には同情の余地があるがIT業界の問題のようにも思えた。

  • 品字様の謎に挑む文書捜査官、ちょっと馴染みがないせいか、品字様をヒントに筋読みするのって一般人には考えもつかないと感じちゃいました。

  • 警視庁文書捜査官シリーズの第2弾。
    内容は、鳴海 理沙が、文書捜査官になる前、所轄署時代のエピソード(ゼロ)。

    ソフトウェア開発会社の社員が殺された。
    遺体のそばには、『品』と『蟲』と言う赤い文字が...

    文字フェチである鳴海と叩き上げの国木田。
    2人のコンビがギクシャクする中、捜査も一向に進展を見せない。

    そして、第ニ・第三の殺人事件が発生する。
    ともに、ソフトウェア開発会社の社員で、やはり同じ様な品字様の文字が残されていた。

    果たして、犯人は誰なのか?
    何故、不思議な文字を残すのか?

    シリーズの特徴である文字による捜査手法も、ここから始まったと言えるのでしょうか。

    ソフトウェア開発会社のブラック度合いは、やや誇張されているかも知れませんが、あながち嘘とも言えない様な...

  • 麻見和史『緋色のシグナル 警視庁文書捜査官エピソード・ゼロ』角川文庫。

    シリーズ第2作は何と鳴海理沙の所轄時代の活躍を描いたエピソード・ゼロ。鳴海理沙の推理が冴えるなかなか面白い作品だと思う。システム開発の内情などを知っていれば、さらに面白さは倍増するだろう。

    顔面が悲惨なまでに損壊された他殺死体が発見され、その傍らには赤い文字で『品』と『蟲』の二文字が残されていた。被害者はIT企業の社長で、赤文字はプロラム・バグのことだと推理する理沙だったが…

  • 5月-22。3.0点。
    文書捜査官、新米刑事時代。
    殺害現場に品とかの、同じ漢字を3つ並べた文字が。
    連続殺人に発展し、全て漢字が二つずつ。

    地道な捜査。後半に一気に進む。
    まあまあ。

  • 波瑠、鈴木京香さんw主演「未解決の女 警視庁文書捜査官」の原作 浅見和史さん 「緋色のシグナル」IT業界のブラック、文章マニアが同じ漢字が重なる品字様。いろいろ勉強になりますねえ。

  • 顔面を殴打された遺体が見つかった。傍には「品」「蟲」の赤い文字がー。所轄巡査部長の鳴海理沙は、この文字を追う特命班として捜査に加わることに。被害者はIT企業社長と知り、文字がプログラムの「バグ」を表すと推理した理沙。だが赤文字が残された事件が再び発生、遺留品としてシステム不具合の内部資料が発見された。事件の解明に近づいたと思った矢先、第三の事件が起こりー。赤文字を残した犯人の意図を暴く!

  • 麻見和史の警察小説シリーズ第2弾
    殺人事件現場に残された謎の赤い文字「蟲」「品」等の文字を解読し、事件を推理する所轄時代の巡査部長:鳴海理沙と捜査一課の刑事:国木田コンビの活躍を描いています。
    シリーズ前日譚的な内容ですが、しっかりフーダニットでホワイダニットなミステリで読ませます(^_^;)
    おかげ様で、次に作品も購入で・・・

  •  警視庁文書捜査官として本格的に捜査する前の所轄時代の鳴海理沙の活躍を描く作品。
     現場に残された文字から様々な推測を打ち立て筋読みをする一風変わった捜査方法だが、一つの証拠からここまで読み取ることができるものかと思わせられる部分がある。ただ、犯人が現場にそういったものを残さないと全く進まないわけで、実際の現場でこうした活躍ができるかどうかは微妙なところ。
     エンタメ小説としては面白いと思う。

  • 警視庁文書捜査官シリーズ。

    ドラマを観て、面白いなーと思っていて、原作を読み始めたが。
    ドラマと小説だと、やはり設定が違う。
    小説の鳴海理沙は、ドラマの矢代トモみたい。
    でも、ドラマの影響で、鳴海理沙は、脳内で鈴木京香さんに変換されるので、ギャップが大きい(笑)

    でも、小説は小説で楽しいし、スピード感があるので、あっという間に読み終わる。
    このシリーズ、すきだなー。

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著者プロフィール

1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。『石の繭』から始まる「警視庁殺人分析班」シリーズで人気を集める。その他著書に「警視庁文書捜査官」シリーズ、「特捜7」シリーズ、「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ、『深紅の断片 警防課救命チーム』『共犯レクイエム 公安外事五課』『骸の鍵』『擬態の殻 刑事・一條聡士』などがある。

「2023年 『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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