シェアメイト (角川ホラー文庫)

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感想 : 16
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  • 本 ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041064559

作品紹介・あらすじ

幼少期のできごとが原因で男性不信のミサ。幼なじみで同居中のミカの失恋を癒すために行った台湾で、思わぬ事件に巻き込まれ――。(「シェアメイト」)
知らない男が勝手に住み着いた母の実家。追い払おうと決意した麻美に起こった悲劇とは?(「おばあちゃんの家」)
偶然見つけた、理想的な間取りの邸宅。住み込みで働けることになった女は、執着を強めていく。(「魔取り」)
女と住まいをテーマに様々な種類の恐怖を描いた短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • この世ならざる者より
    人間の方が怖いのよね。

    物語のそこかしこに人
    の闇を見て、

    ほらねやっぱりと溜息
    ひとつ。

    人間不信な方は症状が
    悪化する問題作(笑

    扉絵の女性はミサかな。

    ミカが階段を上がって
    くる足音に聞耳をたて
    身じろぎひとつしない。

    そんなシーンかしら?

    五年ぶりくらいの再読。

    『我を忘れる』のオチ
    はよく覚えてました。

  • 女と住いに関わる負の感情ホラー
    シェアメイト:友達が台湾で行方不明
    おばあちゃんの家:占拠された実家に予期せぬ事故で気分スッキリ
    魔取り:理想の家に執着する家政婦
    我を忘れる:記憶喪失の霊と犯罪捜査

  • これは短編集。サクッとお手軽に読めるのだが、どの話もゾクッとさせる。表題作の「シェアメイト」でガツンと引き込まれた。小さい頃から仲の良いミサとミカ。大人になり紆余曲折あってついにシェアすることになる。楽しい時間を過ごしていたある日、2人で台湾旅へ。しかしミカは今に至るまで行方がわからない。これ以上は言えないのだが、それにはゾクッとする背景があった。

    他の5編は割愛するが、どれも私の好みのゾクッがあった。

  • “女”と“住まい”を組み合わせたら、こんな話ができるのかと感心させられるホラー短篇集。
    六篇それぞれに異なる恐怖が潜んでおり、軽く身震いした。
    表題作も確かに怖い。
    でも『我を忘れる』や『楽園』の方がよっぽど嫌だ。
    作品としては面白いのだけど、夜中に読むんじゃなかったと少し後悔した。

  • 文章が、読みやすい!
    人の執着は死んでからでも残り続ける
    執着に基づいた短編集だなぁという印象。

    最後のクレーマーなんか本当にありがちな話で怖かった。

  • ★購入済み★

  • 新津 きよみさんの「女と住まい」をテーマに描いた
    8篇収録の短編集です。

    相変わらず、安定の読みやすさでサクサク読めました。
    ホラー要素もあるにはありますが、背筋が寒くなる様な感じではなく
    イヤミスと合体した雰囲気の軽めのホラーです。

    何気なく取った行動や悪気のない言動、それらから派生して行く負の感情が恐ろしい、霊的な物より、日常の隙間に生まれる人間同士の関係の怖さを感じました。

    全編楽しませて頂きましたが、「食べごろし」だけはラスト3行のオチが理解出来ずモヤっと感が残りました。

  • 女と住まいをテーマにしたゾクっとする短編集。
    『魔取り』がいちばん怖かった。
    幽霊よりも怖いのは人間の心理だと改めて思う。

  • どれもこれもゾゾっとする話。こういう怖さを描くのが新津きよみは本当にうまい。

  • 軽いオチの短編集。

    読み流しって感じかな。。

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著者プロフィール

新津きよみ長野県生まれ。一九八八年『両面テープのお嬢さん』でデビュー。二〇一八年『二年半待て』で徳間文庫大賞を受賞。『女友達』『トライアングル』『ふたたびの加奈子』など多くの作品が映像化されている。主な著書に『夫以外』『ただいまつもとの事件簿』『セカンドライフ』『妻の罪状』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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