日本人が海外で成功する方法

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041065143

作品紹介・あらすじ

多くの選手が海外移籍を夢見ながら、早期帰国を余儀なくされるケースも多い。「成功」の定義はそれぞれでも足掛け11年、海外でプレーしてきた著者だからこそ伝えたいことがある。


契約をクラブ側と締結する時、気を付けなければいけないのは「サインをするまでは分からない」ということ。単に「いいオファーが来ている」というレベルの話は山のようにある。それを信じて、ぬか喜びして、話がまとまらなかったというのは日常茶飯事。(略)自分にも、そんなことが何度かありました。最たる出来事がサンテチェンヌへ行く前に降って湧いたPSGとシュツットガルトへの移籍話でした。(第一章)

次々と環境を変えていっても、やはり大事なのは、「最初の入りを失敗しない」ということ。(略)自分がいない状態のチームが結果を出してしまうと、もう入り込む余地がなくなってしまう。そうなる前に周囲の信頼を勝ち取ること。重要なポイントだと思います。(第一章)

異国で言葉の壁にぶつかることは頻繁にありますが、一番困るのが、ケガや病気になった時だと思います。(略)どういう治療を受け、どういうリハビリを進めていくのかは国やチーム、ドクターによっても考え方が異なる。言葉が分からないと、細かいニュアンスまでは伝えられないですし、相手の言っていることも分からない。(第二章)

海外移籍に踏み切るに当たって、1つ考えなければならない重要なポイントと言えるのが、家族の問題です。(第四章)

日本人が得意とする華麗な足元の技術やパスワークがなかったとしても、それだけで「レベルが低い」「格下」と断定してしまうのは、やはり違う。(第五章)


「年齢や属性が自分の身を守ってくれない世界で生き残るには、自分の力を見せるしかない――」
三浦知良氏 推薦!

感想・レビュー・書評

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  • ✔︎要点
    日本人が売れない海外市場で彼が11年間経験した事を伝えている。
    ”契約はサインするまで信じるな”
    ”最初の入りを成功する”
    ”治療とドクター”の環境面の重要性
    ”家族”のためにパリを選んだ

    ✔︎感想・意見
    名門のトップチームへ移籍するだけではなく、サッカー選手もビジネスなんですね。駐在員と同様に居住環境を大切にすることや、クラブの設備や治療といった環境面を重視することに共感した。

    ✔︎調べたいこと
    ✔︎本を読むことになったきっかけ
    次期海外赴任者へ講演するため、他人がどう考えていたか参考にするため

    ✔︎本の中で気になった言葉
    ✔︎次に読みたい本

  • 松井はまだ現役なのか。横浜FCというとカズだが、ポジ的にもキャラ的にも被るのではないか。京都には戻れなかったのかな。瀬戸や宮市みたいに日本に戻れるチームの無い生き方に敬意を持っているみたいで、その辺が関係しているのかも。ポーランド行きは家庭関係の事情とも聞いたが、その辺は書いていない。たしか先日読んだ大家友和と同じく、現役時代に立命館大に入学したはずだが、海外でプレーして日本の大学を卒業するということはやはり難しいんかな。フランスでもポーランドでも通訳無しが基本だそうで、日本人で通訳付いていたのは俊輔と香川くらいではないかと。ザッケローニの通訳はトリノで大黒の通訳だったはずだが、それなりのチームで、それなりの契約金の人は私費でも通訳付けるんじやないかな。中田や本田みたいな意識高い系や長友みたいなコミュ力系、川島みたいな語学マニアは意図的に通訳なしだろうが、俊輔や香川は性格的にも通訳マストっぽい。俊輔も香川も結果は出しているんだから、それが悪いということはないだろうが。

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著者プロフィール

松井大輔[まつい・だいすけ]
新潟大学工学部工学科建築学プログラム准教授。博士(工学)。1984 年生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程修了。立命館大学研究員、新潟大学助教を経て2020 年より現職。著書に『粋なまち神楽坂の遺伝子』(共著、東洋書店)など。2013 年日本都市計画学会論文奨励賞、2019 年都市景観大賞(景観まちづくり・教育部門)優秀賞(共同)など。
[執筆担当:第II部1章1・2節]

「2021年 『生きた景観マネジメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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