- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041065150
作品紹介・あらすじ
「自分の心の有り様を残しておくために、僕は言葉を紡いでいる」――13歳で『自閉症の僕が跳びはねる理由』を著した東田直樹。25歳の等身大の心をありのままに、おもねることなく綴った一年半の日記エッセイ。
感想・レビュー・書評
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充実してる時間って、自分が胸を張って誇りに思う時間という解釈をしているのが印象的だった。この作者の本は、なるほどーと思わせてくれる言葉の言い替えがあるので、それを見つけるのが楽しい。
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やわらかい文体の雰囲気が良くて読んでみた。
著者は会話の出来ない重度の自閉症の方で、
パソコンなどのツールでコミュニケーションをとり
これまでもたくさんの本を出しているそう。へええ。
文章を読んでいると、軽いエッセイ、日記的なものから、
詩や文芸のようなもの、哲学的なものなど、印象がそれぞれにもある。
自分の生活の中で考えること、観察、体験することから生まれる文章は
ヘンなステレオタイプの思考法に捕らわれていなくて面白い。
ハッとしたり、ううんと唸ったり、ほんの少し視線が変わることで
とても素直に核心に迫ったりする。
見えている世界の繊細さ、美しいと惹かれるもの、
こんな世界もあるのかと、新鮮で、ワクワクした気持ちになる。
他の本も読んでみたくなる。 -
素通りしてしまうような物事についても深く考えているなぁと感心する。なるほど、そうかもしれない、その考えもあったか!など、読んでいてワクワクするものばかりだった。
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エッセイには合う合わないがあるんだと思う
自閉症の人が世界をどのように感じているのか、言葉で触れることができるのは貴重な経験だろう -
この本を読んだ後で、映画「僕が飛び跳ねる理由」を観て、もちろん全てを理解することは出来ないけど、『こんな・・感じなのかな?』『言葉と思考が繋がらないの大変だな』なんて考えながら読んだ。丁寧で綺麗な言葉で綴られたエッセイ。