祈りのカルテ

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 757
レビュー : 97
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041065808

作品紹介・あらすじ

諏訪野良太(すわのりょうた)は、純正医科大学病院の研修医。
初期臨床研修で、内科、外科、小児科、婦人科など、様々な科を回っている。
ある夜、睡眠薬を大量にのんだ女性が救急搬送されてきた。
その腕には、別れた夫の名前が火傷(ヤケド)で刻まれていた。
聴けば、夫と関係が悪化し、睡眠薬の過剰摂取を繰り返しているという。
しかし良太は、女性の態度に違和感を覚える。
彼女はなぜ、毎月5日に退院できるよう入院するのか……。(「彼女が瞳を閉じる理由」)

初期の胃がんの内視鏡手術を拒否する老人や、
循環器内科に入院した我が儘な女優など、
驚くほど個性に満ちた患者たちとその心の謎を、
新米医師、良太はどう解き明かすのか。

「彼」は、人の心を聴ける医師。
こころ震える連作医療ミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • 研修医の諏訪野良太は、2年間の初期臨床研修で、様々な科を回っていく。その中で、いろいろな事件(医療的なものだが)に出会い、見過ごされがちなヒントをもとに必死に動き回り、なんとかよい結果に導いていく。心がほっとする解決になる。だから、後味はいい。素人なのでよくわからないが、ちょっと出来すぎの研修医かもしれないようには思う。出てくる看護婦や指導医師も、いい人が多い。こんな病院なら、もしかのときにかかってもいいかもね。

  • 医療ミステリの連作短編集。

    他人の気持ちに敏感で、他人の立場になって考えられる。
    ひとりひとりの気持ちに寄り添える主人公だからこその、心あたたまるエピソードたち。

    前向きな主人公に、基本的にいい人ばかりで、読後感もよかった。

    ただ、全体的にあっさり解決しすぎて、ぐっと感情移入する前に終了してしまった。

  • またも涙…
    諏訪野先生素敵だな…いいキャラしてる。
    きっと諏訪野先生なら、どの科に行っても立派なお医者さんになってるとは思うが、内科で人とじっくり向き合うことを選択したのは、諏訪野先生らしいね。

  • 医師なればこその作品
    多忙の中で患者の心を聴く
    病院は混沌のルツボ
    それぞれの人生を背負ってやってくる
    こんな先生いないよねー
    パソコンの画面しか見てないもん
    ミステリーというよりはヒューマン

    ≪ カルテにも 祈りを込めて 研修医 ≫

  • 女優さんがいい人過ぎる。研修医は半分以上探偵。

  • 相手を信じて向き合う、向き合えるって難しいことだと思う。どれくらいできてるのだろうか。現実世界も、信じればちゃんと通じ合えるのかな?

  • ひとつむぎの手に登場した研修医 諏訪村先生の話。いろいろな科で研修して所属先を悩んでいる。入院患者の隠された想いを汲み取る諏訪村先生。きっと いい先生になるだろう。

  • まあまあ面白いが、短編な分だけ軽かった。

    研修医が配属先を決めるために色々な科を回るのですが、
    行く先々ので問題を抱えた患者に出くわします。
    主人公は問題の真相を突き止められるのか?ってお話。

    前半は研修医探偵誕生か!って感じの進み方でしたが、
    全体的には人情話という雰囲気ですね。
    (医療4:探偵3:人情3)

    好きな作家だし、全体としてはまとまっていいと思います。
    ただ、短編をつないだだけなので読み応えがやや足りないですかね。

    医療系が好きだけど、重厚なのはちょっと…って人に
    ちょうどいいライトな小説だと思います。

    まあまあです。

  • 優しい指導医ばかりで現実とは少し遠い設定とも思えますが、サクッと読めて、嫌な気持ちにならない、ポジティブな作品。

  • 「ひとつむぎの手」を読み終わった後、感動と不思議な気持ちを抱きながら、知念実希人さんの他の本を読んでみようと探していたら、「ひとつむぎの手」にでてくる諏訪野先生が以前に違う本で主人公として書かれていたこの「祈りのカルテ」を知り、読んでみました。

    1日で読み終わるほど、ひき込まれました。
    「祈りのカルテ」を読んでから「ひとつむぎの手」を読んだら、また違った読み方・感動があったのだろうな、と思いつつ、「ひとつむぎの手」を読んだ後に「祈りのカルテ」を読んだら、それはそれでほっこりする、というか、「ひとつむぎの手」をもう一度かみしめることができました。
    いろんな医者がいるんだろうけど、個性あふれる医者の面々は、患者と病気と向き合っている姿勢がいいなと思いました。

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著者プロフィール

1978年、沖縄県生まれ。東京都在住。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー。15年、『仮面病棟』が大ヒット。人気の「天久鷹央」シリーズをはじめ、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『改貌屋 天才美容外科医・柊貴之の事件カルテ』『あなたのための誘拐』など著書多数。最注目の医療ミステリー作家。

「2020年 『文庫 崩れる脳を抱きしめて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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