祈りのカルテ

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 470
レビュー : 78
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041065808

作品紹介・あらすじ

諏訪野良太(すわのりょうた)は、純正医科大学病院の研修医。
初期臨床研修で、内科、外科、小児科、婦人科など、様々な科を回っている。
ある夜、睡眠薬を大量にのんだ女性が救急搬送されてきた。
その腕には、別れた夫の名前が火傷(ヤケド)で刻まれていた。
聴けば、夫と関係が悪化し、睡眠薬の過剰摂取を繰り返しているという。
しかし良太は、女性の態度に違和感を覚える。
彼女はなぜ、毎月5日に退院できるよう入院するのか……。(「彼女が瞳を閉じる理由」)

初期の胃がんの内視鏡手術を拒否する老人や、
循環器内科に入院した我が儘な女優など、
驚くほど個性に満ちた患者たちとその心の謎を、
新米医師、良太はどう解き明かすのか。

「彼」は、人の心を聴ける医師。
こころ震える連作医療ミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • 医師なればこその作品
    多忙の中で患者の心を聴く
    病院は混沌のルツボ
    それぞれの人生を背負ってやってくる
    こんな先生いないよねー
    パソコンの画面しか見てないもん
    ミステリーというよりはヒューマン

    ≪ カルテにも 祈りを込めて 研修医 ≫

  • 女優さんがいい人過ぎる。研修医は半分以上探偵。

  • 相手を信じて向き合う、向き合えるって難しいことだと思う。どれくらいできてるのだろうか。現実世界も、信じればちゃんと通じ合えるのかな?

  • 「ひとつむぎの手」を読み終わった後、感動と不思議な気持ちを抱きながら、知念実希人さんの他の本を読んでみようと探していたら、「ひとつむぎの手」にでてくる諏訪野先生が以前に違う本で主人公として書かれていたこの「祈りのカルテ」を知り、読んでみました。

    1日で読み終わるほど、ひき込まれました。
    「祈りのカルテ」を読んでから「ひとつむぎの手」を読んだら、また違った読み方・感動があったのだろうな、と思いつつ、「ひとつむぎの手」を読んだ後に「祈りのカルテ」を読んだら、それはそれでほっこりする、というか、「ひとつむぎの手」をもう一度かみしめることができました。
    いろんな医者がいるんだろうけど、個性あふれる医者の面々は、患者と病気と向き合っている姿勢がいいなと思いました。

  • この方の書く作品にも研修医のこと、または研修医時代のエピソードが時々登場する。でも、研修医が主人公の作品は初めて読みました。科によって特徴があって、みんないろいろな理由で決めるんだろう。話は綺麗すぎて眩しすぎるけどこんなことがあったら素敵だな、とは思う。私は綺麗事ばかりなものは信じられないのであまり好きな部類ではないかな。人間臭さ、みたいなものが足りないと思った。

  • 初読み作家さん。
    連作短編集。医療モノミステリーだけどサラッと読める感じで、どちらかといえばヒューマンミステリー。
    ホントにサラッと読めるので、他の作品も読んでみようかな。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    諏訪野良太は、純正会医科大学附属病院の研修医。初期臨床研修中で、内科、外科、小児科、産婦人科など、様々な科を回っている。ある夜、睡眠薬を大量にのんだ女性が救急搬送されてきた。その腕には、別れた夫の名前が火傷で刻まれていた。離婚して以来、睡眠薬の過剰摂取を繰り返しているという。しかし良太は、女性の態度に違和感を覚える。彼女はなぜ、毎月5日に退院できるよう入院するのか…。(「彼女が瞳を閉じる理由」)初期の胃がんの内視鏡手術を拒否する老人、循環器内科に入院中の我が侭な女優…。驚くほど個性に満ちた患者たちとその心の謎を、新米医師、良太はどう解き明かすのか。ふと気づけば泣いていた。連作医療ミステリ。

    5話からなる連作短編集なのでとても読みやすかった。
    著者はお医者さんでもあるので リアルに近い内容なのかなぁと想像しながら読みました。
    研修医の諏訪野は患者さんに寄り添えるお医者さんになるだろうなぁ、こんなお医者さんに診てもらいたいと思う人柄です。
    実際の病院は1人の患者さんに時間を割けないので 流れ作業気味なのは否めませんが...こういうお医者さんが増える世の中になって欲しいです。

  • ‪研修医が主人公の短編集。ただし、著者の代名詞でもある医療トリックよりも動機の部分に焦点を当てた内容になっていて医療ミステリーというよりはヒューマンミステリー。諏訪野の成長物語としても読めるけど全体的にあっさり気味かなと感じた。メンターのキャラが立っていないのかな?‬

  • 大変読みやすく、普段から患者としてお世話になってる病院の物語に身近に感じました。研修医と聞くと不安になるところですが患者の思いにそっと寄り添ってくれるお医者樣に希望を持てます。

  • 研修医の諏訪野良太は、2年間の初期臨床研修で、様々な科を回っていく。その中で、いろいろな事件(医療的なものだが)に出会い、見過ごされがちなヒントをもとに必死に動き回り、なんとかよい結果に導いていく。心がほっとする解決になる。だから、後味はいい。素人なのでよくわからないが、ちょっと出来すぎの研修医かもしれないようには思う。出てくる看護婦や指導医師も、いい人が多い。こんな病院なら、もしかのときにかかってもいいかもね。

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著者プロフィール

知念 実希人(ちねん みきと)
1978年、沖縄県生まれ。医師。2011年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビュー。その他の作品に『螺旋の手術室』(『ブラッドライン』改題作)、『優しい死神の飼い方』(死神シリーズ)、『天久鷹央の推理カルテ』シリーズなどがある。
近刊として2018年9月刊行の『ひとつむぎの手』。

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