祈りのカルテ

著者 :
  • KADOKAWA
3.71
  • (73)
  • (225)
  • (183)
  • (10)
  • (5)
本棚登録 : 1525
感想 : 175
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041065808

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 短編集か...苦手だなぁ...

    美しいお話メドレーか...苦手だなぁ...
    ↓ラスト1話
    お涙頂戴ってか?やれやれだぜ...

    エピローグそして読了

    うぉぉおぉおおぉぉぉおん!!!いい話だったよぉぉおぉぉおぉぉ!!!。゚(゚´Д`゚)゚。

    こちらが今回のワタクシの脳内ロードマップとなります。
    ーーーーーーーーーーー

    正直、読み始めたからには と使命感のみで読み進めていた。美しく整った物語と、諏訪野研修医のまるでマガジン主人公キャラはハマる人にはがっちりとハマる事だろう。まぁ如何せんワタクシ暗黒書物大好きマンなので...相性の悪さは致し方無い。

    とは言え、研修医として様々な科を回る諏訪野くんが、素敵な医師や看護師達、そしてクセのある患者達に出会い心を通わせ成長していく姿を連作短編として見届けるプロットは魅力的。
    様々な事情を抱えた患者達に向き合う彼の言動によって訪れる暖かな未来に、柄にもなく穏やかな笑みを浮かべてしまった ^ ^ニッコリ

    研修での波瀾万丈な日々を経て彼が選んだ道。
    「人の心を聴ける医師」諏訪野くんのこれからを想像すると現実に希望が持てますね。
    欲を言えば、ここで産まれたこの素敵なお医者様が名探偵として活躍する医師×本格ミステリが読みたいものです。

    • ほうじ茶子さん
      NORAさんのレビューすごく唆られますね。読みたくなってしまいました。
      フォローさせてください。よろしくお願いします(^^)
      NORAさんのレビューすごく唆られますね。読みたくなってしまいました。
      フォローさせてください。よろしくお願いします(^^)
      2021/08/17
    • NORAxxさん
      ほうじ茶子さん、こんにちは^ ^
      患者の抱える「何か」に関しては考えされられる重たい物がありました。ぜひ読んでみて下さい//
      フォロー嬉しい...
      ほうじ茶子さん、こんにちは^ ^
      患者の抱える「何か」に関しては考えされられる重たい物がありました。ぜひ読んでみて下さい//
      フォロー嬉しいです、ありがとうございます!
      2021/08/17
  • 研修医の諏訪野良太が、2年間の研修で、基礎となるローテートを終え、ようやく専攻する科を決める。

    良太は、
    愛する男の暴力から逃れるため、大量服薬を繰り返し、搬送され女性。
    がん保険金により、娘や孫を幸せにしたいと、手術を希望する老人。
    幸せな未来を手に入れるため、自ら、下腿に熱湯をかける女性。
    両親が離婚して、会えなくなった父親と会いたいが為に、苦しむのを覚悟で、薬を捨てる少女。
    寄付による海外移植の費用を自らの死によって、小児心臓病で苦しむ患者に回したいと考えた女優。

    色んな患者に寄り添い、話を聞き、ようやく自分の進む道を見つける。

    研修先で、患者が抱えている問題を解決して行くが、研修に行った先の指導医他、周りの人達全員が、善人で、諏訪野に、解決を任せるが、そんな事有るかなあ、無いと思うけど。

  • ドラマ化もされた、知念さんの医療ミステリ。
    連作五話(&エピローグ)が収録されておれてります。

    純正医科大学病院の研修医である諏訪野良太は、初期臨床研修中で様々な科を回って研鑽を積む日々を送っています。
    精神科での研修中のある夜、睡眠薬を大量にのんだ女性が救急搬送されてきますが、どうやらその女性は、睡眠薬の過剰摂取を繰り返す“常連”のようで・・・(一話目「彼女が瞳を閉じる理由」)。

    特に殺人などの事件が起こる訳ではなく、所謂“日常系ミステリの医療版”といったところですかね。
    主人公で探偵役の諏訪野君が、初期臨床研修中という設定なので、一話目:精神科、二話目:外科、三話目:皮膚科、四話目:小児科、五話目:循環器内科・・と、各話それぞれ異なる診療科が舞台になっているのも面白く、著者の知念さんが医師でもあるので医療現場のリアルな描写も謎解きと併せて楽しめます。
    さて、諏訪野君の謎解きは担当する患者の不可解な言動を、彼らが内に抱える事情や問題を汲み取って解決に導いていくような感じなのですが、読んでいて諏訪野君はエンパス体質なのかな・・という印象を受けました。
    人の感情を読む能力は高いけど、その共感性で自身もしんどくなってしまうパターンで、その辺は話の中でも精神科の指導医の先生に指摘されていましたよね。
    このように、患者さんに寄り添いながら、鋭い観察眼で謎を解いていく諏訪野君ですが、四話目「シンデレラの吐息」については、ちょっと無理あるなぁ・・と、思いました。
    ネタバレになるので詳細書きませんが、シンデレラに関して子どもがその“連想”しますかね・・・?
    とりま、連作で読みやすく、心温まる読後感なので良しとしますww。
    で、様々な診療科を巡ってきた諏訪野君が、最終的にどの科に配属を決めるのか?というのも注目なのですが、エピローグでそれが明らかになっていました。
    続編も出ているようなので、彼が選んだ科で活躍する姿も見てみたいですね~。

  • 医療ミステリの連作短編集。

    他人の気持ちに敏感で、他人の立場になって考えられる。
    ひとりひとりの気持ちに寄り添える主人公だからこその、心あたたまるエピソードたち。

    前向きな主人公に、基本的にいい人ばかりで、読後感もよかった。

    ただ、全体的にあっさり解決しすぎて、ぐっと感情移入する前に終了してしまった。

  • 仮面病棟・時限病棟を読んで同じ作者の本だからと手にとった本。読みやすい文章でした。

  • 連作短編集なので、さらっと読めます
    ドラマのように「カルテがすべて教えてくれました」は無いです

    医師作家のミステリーとして、海堂尊さんの作品などと比べると、どうしても軽薄に感じてしまいます
    医療知識は込められているけれど、医師の思いや葛藤は込められてないんですよね

  • どれもいい話だが、ちょっとキレイにまとまり過ぎの感も。主人公が2年間各医局を巡る研修医、という設定をうまく生かした連作。最後の研修先でのエピソードが泣ける。

  • 研修医である主人公が色々な科をまわりながら患者に抱えている本当の問題を考え気がつき解決していくお話

  • 研修医・諏訪野は初期臨床研修で訪れる各科で謎を解いていく連作短編集。
    医師である作者の書く作品の評価は一様に高いが、まだ私にはハマるものがない。
    今作も「医療ミステリー」と言うより、ヒューマンドラマ的な内容で、謎の元となる患者も、病院のスタッフにも全く悪人がおらず、各作品のラストは美談に終わる。
    そういう意味ではいい作品かもしれないけど、少し物足りなさを感じる。
    私が作者のイメージを取り違えているのかなぁ…

  • テレビドラマで観て面白かったので、原作を読んでみた。
    ドラマは割と良い感じで原作を生かしていると思った。

    大学病院で研修医として、さまざまな診療科で経験を積んでゆく主人公の姿は、ドラマの中の姿とだぶって見えた。

    テレビドラマの方が、本書より先まで進んでいたので、多分続編までを脚本化しているのだろう。
    続編も読まねば。

著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

知念実希人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×