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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784041065860
作品紹介・あらすじ
名古屋での結婚生活に終止符を打ち、東京・谷中に戻ってきた沢口遥は、【ルーカス・ギタークラフト】という店に興味を持つ。店主の乾滉一はギターの修理だけでなく、日用品の修理もするらしい。滉一との交流の中で、遥は高校時代の夏を思い出していた。
一方、高校生でドラマーの久美子は、クラスメイトの翔子、実悠、瑠香とともにバンドをを始動させる。そこに転校生のヨウが入ってくるのだが、彼女の非凡な才能に久美子は衝撃を受ける。ある日、彼女たちのバンド「RUCAS」にプロデビューの話が持ち上がるが――。
感想・レビュー・書評
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2024/01/16読了
#誉田哲也作品
音楽女子の青春群像劇。
無鉄砲さと傷つきやすさが同居した
女子たちの思いや悩みが詰まった作品。
誉田作品の中では異色なんだろうと思うが
これはこれで良い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
離婚により家庭を失った「遥」、高校生のバンドグループの「クミ」の二つの視点から物語が進む。「遥」の視点は喪失を抱えた女性が一人の男性と出会い、少しずつ心が解きほぐれていく、「クミ」の視点は高校生の青春を、みんなで集まる楽しさを、そして迷いと辛さとを若々しく描いていた。二つの視点がどのように交わるのかはこのような形態の小説にはお決まりというところもあるが題名にもある「二人のルカ」がこの小説においてどのような意味づけがあるのかを感じ取りながら読み進めてほしいと思う。
話の流れや着地点などはどちらかといえば分かりやすく、その中に失った「つながり」から新たな「つながり」が紡がれていくのかを読み浸るのがいいと感じた。 -
4.1
なんか、前半から中盤まではすごく面白かったんですが、後半にかけて微妙な感じに、、
最後はまずまず良かったですが。
多くは久美子の語りで進んで行きますが、一人ツッコミみたいなのがちょいちょい入っていて軽く笑わせてもらいました。
この感じは誉田さんの他の作品でもよくある流れで、なんか好きなんですよね、けっこうリアル感があるというか、文章が綺麗すぎず、普通の人はこれくらい思うよなとか、考えるよなって感じの思いが私の感覚ととても合っていて読んでてしっくりきます。
ルカの人となりが最後まで掴めませんでした。あまりにも変わってて笑
高校生のルカと32歳のルカはちょっと違ってましたね
やっぱり大人になったって事なんでしょうね。
なかなか面倒くさい大人のようですが、14年経ってこれからは楽しく過ごして行けることを願ってやみません。 -
仕事を辞め離婚し、学生時代に過ごした谷中に戻ってきた沢口遥。地元商店街に、ギターの修理を請負う”ルーカス・ギタークラフト”という店を見つける。店主の乾滉一と話をすると、彼女達の高校時代のバンド「RUCAS」、そしてメンバーと過ごした夏を想い出し・・・
一瞬とまどったが、「私」と「わたし」になっていたのか。ギターのリペアなどの説明描写は興味深かった。誉田さんの、柏木夏美シリーズや武士道シリーズが好きな方にお勧めな、青春小説。 -
面白かった!
誉田さんの作風の広さ。
2人のルカが繋がる時のワクワクと、
親きっかけで大人が嫌いになる青春特有の感じ。
最後はハッピーエンドがよい。 -
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14年前、わたしは親友と歌を失った
名古屋での結婚生活に終止符を打ち、東京・谷中に戻ってきた沢口遥は、【ルーカス・ギタークラフト】という店に興味を持つ。店主の乾滉一はギターの修理だけでなく、日用品の修理もするらしい。滉一との交流の中で、遥は高校時代の夏を思い出していた。
一方、高校生でドラマーの久美子は、クラスメイトの翔子、実悠、瑠香とともにバンドをを始動させる。そこに転校生のヨウが入ってくるのだが、彼女の非凡な才能に久美子は衝撃を受ける。ある日、彼女たちのバンド「RUCAS」にプロデビューの話が持ち上がるが――。
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14年前の高校三年生のひと夏と、現在とが交互に語られる。しかも、その視点は同一人物のものではない。初めのうちは、現在と過去がどうつながるのかわからないので、もどかしさ半分、早く知りたい気持ち半分で、あれこれ想像しながら読み進めることになる。途中で、現在を語る人物の謎が解けてからは、あの夏があって、どうしてこの現在があるのかという興味でぐいぐい引っ張られる。最後の最後がこの終わり方でほっとした。未来に光が灯った心地にしてくれた一冊である。 -
久しぶりに読んだ誉田哲也さんの青春もの、やっぱり大好きです!
キャラが立ってて魅力的だから、物語に入り込みやすかったし、過去と現在が交錯する構成も良かったです。
ラストがまた良かったなぁ♪ -
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音楽と、少女たちの友情を描いた青春小説。ガールズバンドを結成した少女たちの活動と、大人になったメンバーの一人の視点で交互に語られる物語が、彼女たちの間に何があったのかという点について徐々に近づいていくのがどきどきさせられます。
正直なところ、音楽にはほぼ興味がないのだけれど。楽しんで読めました。なんであれ、気の合う友達と一緒に好きなことに打ち込める青春って、かけがえのないものなのですね。たとえそれが良いことばかりでなかったにせよ、いずれは大切な思い出になる。そんな印象の物語でした。痛々しさも抱えてはいるものの、爽快感の残る作品です。 -
久しぶりに誉田さんの青春物を読んだ。
ドロっとした時の話とは全く違う雰囲気で、青春感溢れててやっぱりいい。
自分の中にあるモヤモヤした気持ちの正体を上手く言い表せない高校生の年頃。
何事も全力で今にすがりつく必死さと、これからの未来を夢見て野心を剥き出しにしていく真っ直ぐさ。真っ直ぐだからこそ全力で不器用に加減を知らず衝突することも…
そんな時を振り返って穴を掘って隠れたくなるほど恥ずかしくなったり、猛省したり…
でもそんな青春時代を一緒に駆け抜けた友達と、大人になってもいい友で居られることは凄く素敵なことだと思わせてくれる。 -
タイトルの意味をずっと考えながら読んでいくのが楽しかった。語り手はどのタイミングで現世に登場するのか?濃密なひと夏を過ごした青春物語。読後感も清々しい。この作家のこういうライトな作品も良いと再認識。
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高校生、夏休み、バンド、まさに青春!でした。
ヨウは瑠香のことが、大好きだったということが、語りがクミのため、あまりわからず、2人が久しぶりに会ったときの感動があまり、伝わって来ず、残念…。
でも、ストーリーはとても良くて、青春って良いなぁって思いました。 -
大人向けの青春もの。「武士道シリーズ」のようなまっすぐな青春ものではなく、過去も現在も含めたセピア色した物語。ラストで、新しいスタートの予感がでてきて、グッときた。二人のルカがわかるまで、時間がかかりすぎ。題名を忘れるところだった。
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これが本当にストロベリーナイトと同じ作者とは思えない。青春だなあ。
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ロック青春小説風ではありますがそうではない。とても印象的な本でした。
続きがあればいいのにな、と思いました。 -
誉田さんの青春ものは面白いんだよねー!
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テンポがいいよね。いろんな仕掛けも分かりやすいし、「10代の頃の感性ってこんなだったかなぁ」と楽しく頁をめくらせていただきました。
表紙の装丁が、作品の構成をうまく表現しているのも洒落っ気がある。これは表①と表④がないとできない芸当で、電子書籍が主流になったら、こういう文化は何処に行っちゃうのだろう。 -
読みやすい文章だったし、視点や時間軸を複数にすることでちょっとトリックになっているところも面白くはあったけど、何とも都合の良い話だったなぁ。
著者プロフィール
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