- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041066317
作品紹介・あらすじ
西暦3404年。地球最後の都メガロポリスは戦争勃発で放射能におおわれる。恋人タマミをはじめあらゆる生物が死に、一人残ったマサトは、火の鳥に地球復活の命を受ける。孤独で過酷な三十億年の試練を経、ようやく人類創造を達成。壮大でかつ神秘的な銀河宇宙を背景に文明=人間の鵜よさと愚かさを描く感動作。
新装版豪華企画:描き下ろしトリビュート・コミック しりあがり寿
感想・レビュー・書評
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#3772ー49ー203
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最近児童の調べ学習用の、自然災害や環境問題の本をよく読んでいるので、
この漫画は全くフィクションには思えない。
未来が怖い…
環境問題の勉強をする子どもたちに、
手塚先生の生前の後書きを読んでもらいたい。 -
なにこれ。
壮大すぎて理解の域を超えていた。人間そのままを体現した感じ?タマミとマサトの恋物語はいつの間にやら猿田博士を経由し人類の歴史を辿りながら火の鳥へと行き着く。
でも、これ、読者はどうとればいいんだろう、ていう困惑が一番かな。今まで本読んできて見たことないくらいに超人的つーかエグいつーかスケールがでかいつーか。とにかくぶっ飛んでて、読んでて、人類って何なんだろう、生命って何なんだろう、って考えるけど難しすぎて頭パンクしそうだし。気が遠くなる。宿題がありすぎてどこから手を付けていいのかわからない小学生みたいな気持ちになりました(語彙力崩壊)
結論。手塚治虫はやっぱり天才。(そこ?) -
「こんな話を描かれてしまったら、後に残された私達ゃいったい何を描けばいいんだ?」
それがこの作品を読み終えた直後の、素直な感想。
人類が破滅へ向かって加速しつつある近未来の地球が舞台。人類の滅亡後、気の遠くなるような月日が流れ、地球は再び、恐竜時代から人類の誕生まで、似たような過程を経験していく。ここに描かれていない物語を描くとするなら…
①手塚さんと同じく、近未来の地球からさらにその先の未来へ話を進めるが、まったく異なる展開を用意しておく
②もしくは、手塚さんとは逆に、現代から過去へ遡ってみる。でも、遡ったハズが、現代よりもずっと進んだ文明と出合うことになる(マヤ文明とか、実際に存在した文明の中には、こういう印象を与えるものもあるよね)
③あるいは、近未来から話が動かない(笑)
④というよりも、手塚さんがすっ飛ばした細かい部分を、虫眼鏡的な視点ですべて描き切る
とか?
いずれにせよ、こんなに壮大なスケールの話を、最後までエネルギッシュに描き切った見事さに直面したら、ショックでしばらく動けない。 -
score:4.8
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ここ1年ほど勉強してきた歴史、経済、環境問題、スピリチュアル、戦争、哲学、生物学がここに集約されてた感じ。
子どもの頃に出逢っておきたかったな…
すごい。 -
ラストの方で火の鳥とマサトが語り合うシーンが特に良く、これから続く一連のシリーズの根幹をなすやりとり7日と感じた。
種を超えた愛、まだまだ異星人との出会いはないけれど、これから何百年か先にあり得る未来かもしれない。 -
凄い…こ、こんなSFから地球礼讃のテーマに繋がっていくとは…コ、宇宙生命(コスモゾーン)…。
そしてまさかここから黎明編に繋がるとは…すげえ…。
未来ってそういう意味じゃなくてね…なるほど…。
火の鳥の正体?秘密??も分かるような、分からんような…。
美しい人間の女性型に変異したムーピー(地球外生命体)と、人間の青年のロマンス…逃走劇…アダムとイブ…。
でもアダムとイブといっても、どんな形かというと……。
凄過ぎる、手塚治虫…。