火の鳥2 未来編 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041066317

感想・レビュー・書評

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  • 最近児童の調べ学習用の、自然災害や環境問題の本をよく読んでいるので、
    この漫画は全くフィクションには思えない。
    未来が怖い…
    環境問題の勉強をする子どもたちに、
    手塚先生の生前の後書きを読んでもらいたい。

  • 「こんな話を描かれてしまったら、後に残された私達ゃいったい何を描けばいいんだ?」
    それがこの作品を読み終えた直後の、素直な感想。
    人類が破滅へ向かって加速しつつある近未来の地球が舞台。人類の滅亡後、気の遠くなるような月日が流れ、地球は再び、恐竜時代から人類の誕生まで、似たような過程を経験していく。ここに描かれていない物語を描くとするなら…

    ①手塚さんと同じく、近未来の地球からさらにその先の未来へ話を進めるが、まったく異なる展開を用意しておく
    ②もしくは、手塚さんとは逆に、現代から過去へ遡ってみる。でも、遡ったハズが、現代よりもずっと進んだ文明と出合うことになる(マヤ文明とか、実際に存在した文明の中には、こういう印象を与えるものもあるよね)
    ③あるいは、近未来から話が動かない(笑)
    ④というよりも、手塚さんがすっ飛ばした細かい部分を、虫眼鏡的な視点ですべて描き切る

    とか?
    いずれにせよ、こんなに壮大なスケールの話を、最後までエネルギッシュに描き切った見事さに直面したら、ショックでしばらく動けない。

  • ここ1年ほど勉強してきた歴史、経済、環境問題、スピリチュアル、戦争、哲学、生物学がここに集約されてた感じ。
    子どもの頃に出逢っておきたかったな…
    すごい。

  • 神と生命の輪廻

  • 人間の存在とは?を問い直す
    未来編では、人間の成り立ちをすごい速さで表現される

  • 泣きました。このスケールの大きさはなんなんだろう。大きなテーマと時間軸が違和感なくすっと入ってくる、凄い漫画。漫画というか、映画をみているような。パワーが凄い。
    読後の余韻が強い。これが1967年に描かれた作品としり、また鳥肌。今読んでも全く遜色ないどころか、現代の地球の問題を鋭く指摘している。手塚治虫先生は天才なんだ、と改めて思った。

  • タマミかわいい

  • ふと手に取り始めた火の鳥。
    もうすでに、とりこです。

    前回の黎明編がはじまりだとしたら、今回はその対極にいる話なんだろうけど、でも終わりではない。

    終わり、始まる。

    続いていく。
    そこに、火の鳥が言った言葉が響くなぁ。

    それから、人間の知恵と、それがもたらす愚かさについて、それら話の中にあるメッセージはきっと、いつの世も変わらぬものなんだろうな。
    少なくともこの漫画が書かれてから40年弱の間、メッセージの本質的な部分は変わらなかったのだから。

    一冊一冊が、全く別の話に見えて、繋がっているお話、火の鳥。
    これからがますます楽しみ。

著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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