火の鳥3 ヤマト・異形編 (3) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2018年7月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041066324

作品紹介・あらすじ

クマソ王国タケルの妹カジカ。宿敵のヤマト国、王子オグナ。彼らに芽生える許さざる愛とその葛藤。
奇妙な古墳跡から想いを拡げるはるか悠久の古代ロマン、ヤマト編。
乱世時代。残虐非情の父を憎み、その復讐のため八百比丘尼を殺す左近介。
が、やがて怖ろしい因果応報が巡ってくる……。
「罪と償い」を描く異形編。

解説 竹宮惠子
新装版豪華企画:描き下ろしトリビュート・コミック 三部けい

感想・レビュー・書評

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  • ヤマト国では大王が巨大な墓の建設を進めていた。末の王子オグナは、父が巨大な墓に殉死者2千人を生き埋めにすることに反対運動を起こし謹慎の身になる。
    九州で川上タケルは周囲の豪族を取り込んで着々とクマソの国を広げていた。
    大王に川上タケルの討伐を命令されたオグナは数人の家来と共にクマソに向かうが。

    火の鳥で一番気楽に読めるヤマト編。
    クマソの歴史を残そうとする川上タケルと兄に歯痒さを覚えるヤンチャな姫、カジカ。
    父の命令とは言え、知的な川上タケルと出逢い、彼を殺すのに躊躇いを覚えるオグナ。
    古事記のヤマトタケルの話がチラチラと入る。
    助けて導くのに、火の鳥の出番も多くて、歴史漫画とちょっと違った感じで好きだった。
    学校で語り部について習った時に頭にあったのはこの漫画のレコーダー達だったっけ。
    歴史とは勝者の歴史だってこともこれを読んで覚えたこと。
    あと、一巻のタケルが女の子を連れて帰ったってココで言ってる!
    ようやくスッキリしたー!

    異形編は、全然記憶になかった。
    時間がグルグルする不思議で怖いお話。
    これは何度か読まないと理解が難しい。

  •  本巻は「ヤマト編」と「異形編」の二本立て。
     「ヤマト編」は、奈良県明日香村の石舞台古墳と呼ばれるむき出しの古墳がどうしてそのような形となったのか、そのいわれを描いたもの。ヤマトタケルのクマソ征伐伝説をモチーフにして、ヤマト国の王子オグナによるクマソ国王タケルの殺害、オグナとタケルの妹カジカとの悲恋、そして殉死の代わりの埴輪制作の伝承などを巧みに取り混ぜているのは見事。

     「異形編」は応仁の時代が舞台で短い作品だが、因果応報の在り様を巧みにストーリー展開していて読ませる。

  • ちょっとだけギャグ要素があって重すぎなかった。
    左近の助が哀れでならない。いつまでも続くんだ…、

  • #3789ー56ー34ー220

  • 「ヤマト編」
    なんかこう…カジカのキャラデザ、あまりにも手塚治虫ヒロインだな……。
    男子の夢!!みてえなビジュアル…。
    しかしヤマト・オグナとクマソ国王のタケルは、ブロマンスだな…。
    生き埋めにされた人間と火の鳥の血液と、中途半端な古墳のオチをそう繋げるとは…すごいな…。

    「異形編」
    火の鳥に人殺しの罪を贖えと諭され、我知らず八百比丘尼となった男装の姫君のはなし。
    サブタイの”異形”は、尼御前でと呼ばれた八百比丘尼が火の鳥で治療を施した人間と、その後に治療されるために現れた多くの怪物や異世界の住人たちのこと。
    なるほど…百鬼夜行絵巻をそう解釈したか…手塚治虫…。

  • 異形編が今のところ一番好きな話です。火の鳥の言葉が重い。

  • 火の鳥第3巻はヤマト編と異形編の2本立て。
    ヤマト編はC0Mの1968年9月号〜69年2月号に連載された古墳時代の話。明日香にある石舞台古墳がなぜあのような特異な形だったのか、その時代豪族の王の死に伴って生き埋めにされた人たちの話です。火の鳥の血は人な目づつ舐めると生き埋めになっても一年位生きていられることがわかりました;
    異形編では武士の時代に30年の時が永遠に繰り返される話。火の鳥の羽で人間や妖怪の病気が治せる事がわかりました。

  • ○ヤマト編
    古墳時代の日本を舞台に、権力への抵抗と悲劇的な愛を描くエピソード。日本神話の「ヤマトタケル」を大胆にアレンジしている。
    暗い墓の中で多くの殉葬者が、殉死の虚しさを訴えて歌い続ける衝撃のラストのインパクトはあるものの、全体的にコメディ色が強すぎて、話があまり入ってこなかった。個人的には、シリーズ全体を通じて最低評価レベル。

    ○異形編
    「罪と罰」の無限ループを描く、未来編よりも個人的なレベルでの円環構造を描く傑作。
    過去の自分に殺されることで、永遠に「自分に殺され、自分に成り代わる」という逃れられない因果応報の輪(タイムループ)に閉じ込められる物語。
    太陽編で、傷ついた霊界の妖怪たちがお世話になったりと、地味なチャプターながらも抜群の存在感を誇っている。個人的にはかなり好み。

  • 二編とも切ない終わり方だった。異形編のタイムループの仕組みに途中で気づいた時はゾクっとした。ヤマト編は埴輪の起源の一説として面白かった。

  • 残虐な王の生け贄計画を阻止しようとするヤマト国の王子オグナ。
    またまた残虐な父への復讐のため、八百比丘尼を殺す左近介。
    どちらも正当な理由があるのに、人生は上手くいかないのには、もどかしさを感じるな。

  • ヤマト編
    命をどう使うか、それが使命。
    毎日死んだように生きてる私には、オグナもタケルもカジカも眩しく映る。
    明日香村の石舞台古墳、見に行ったことあるから余計面白かった。

    異形編
    罪と罰が輪廻。
    スピリチュアルな話だけど、我々も前世と同じようなカルマを繰り返して繰り返して、輪廻を抜けられないんだよね。

    生き物にはそれぞれクラウド(前世からの集合知)のような領域があって、初めてのことでもだいたい皆同じようにできちゃう!ってことがかなりある。
    巻末の竹宮さんのお話を読んで思った。

  • 輪廻の思想かな
    今回は
    手塚治虫さんの知識の豊富さに感銘

  • 歴史は勝った側の都合よく書き換えられるってところすごいよかった

  • ヤマト編は1の続編に近いが内容は愛情に関している。異形は人間の生命論に迫るものに近い。火の鳥がどちらといえば露出が少ないように思う。それでも重要なキーになっているには違いないところではある。

  • 手塚さんループ好きね

  • 因果応報。

    未来永劫。

    正義を貫くための決意。



    何気なく過去のストーリーとつながっているところ、嬉しいし、色々と考えさせられます。

    人間は意外にも簡単に死んでしまう、ってのは、ほんとだよなーと。結構ドライに思ってしまう自分にやや引く。

  • 名作すぎる。
    なんとなく読んだことあるなぁ。異形編

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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