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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041066355
作品紹介・あらすじ
銀河系の小さな星、エデン17に移住した夫婦。夫は死に、一人遺された妻ロミは子孫を残すことに専心し、エデン17を繁栄させる。年を経てロミは、望郷の思いをつのらせ、一路地球へと向かう。苦難の旅の後、たどり着いた地球は荒廃の星を化していた――。地球の崩壊と蘇生を描く迫真の銀河ロマン。手塚が自身のアニメ観を語った虫ヴォイス、創作の背景がわかる充実の解題収録の新装版。
解説 新井素子
新装版豪華企画:描き下ろしトリビュート・コミック 諸星大二郎
みんなの感想まとめ
宇宙と哲学をテーマにしたこの作品は、エデン17という星での人間ドラマを通じて、生命や文明の本質について深く考察しています。物語は独立した章で構成されており、6巻からでもスムーズに楽しむことができます。...
感想・レビュー・書評
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たまたま図書館で目につきました。
この作品はいくつかの章に分かれていてそれぞれ独立したストーリーになっているので、6巻という読み出しですが違和感なく楽しめます。
この《望郷編》は1976年に発表されたそうですが、この本は手塚治虫自身によるいわばディレクターズカット版らしく、書き加えたり改編された箇所もちょいちょいあるようです。ちょうど50年前ぐらいになるのかな。さすがです。
解説によると、作者が描きたかったのは旧約聖書の世界観だそうです。
悪徳宇宙商人ズダーバンの言葉が印象に残りました。
〜この町は清潔で素朴すぎますテ…悪のにおいがちっとも感じられんわい。文明国としてごく必要なのは悪徳というやつです。それから酒!さらに麻薬!
〜中略
バクチの道具ですよ。こんなものがそろってこそはじめて文明国として栄えるのですゾ!
うーん。そういう部分は確かにある。
素朴でのんびりした田舎っぽいこの町は、悪徳商人の仕業であっという間に治安の悪い文明国になりました。
宇宙の不思議、火の鳥の不思議は7巻へ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロミ、、すっごい人生だったなぁ、安らかに眠ってくれ…。
チヒロが出てきて嬉しかった!同じ世界線だったのね〜! -
#3830−66−75−261
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星の興りから終りまで。
宇宙と哲学を題材にした作品で、手塚先生の漫画は凄まじすぎる。どうやってこの極地にたどり着けるのか。インターステラーも好きですが、日本もこの火の鳥をアップデートすれば世界と闘えると思うんです。今ぼくたちに必要なのは芯からの哲学的問いかけではないかと思います。 -
冒頭火の鳥の印象的なモノローグから本編は始まる。「私は…さまざまな星、さまざまな生きものたちを知っています/ でもただひとりの女が歴史をつくりその女といっしょに滅びていったエデン17という小さな星のことを私は忘れないでしょう」
地球から誰ひとり住んでいない星、エデン17に逃亡してきたロミと丈二だったが、丈二は事故で死んでしまう。一人残されたエミは、この土地で子どもを産み、子孫を残すことを決意するのだが、いつまで経っても女の子が生まれない。そこに火の鳥が介入し、どんな厳しい環境でも生き延びることができ、しかも相手をよろこばせるためにどんな体形にも変身できる不思議な生き物ムーピーを妻としてエデン17に送り込む。こうしてエデン17は、地球人とムーピーの混血で人口も増え、発展していった。
そんな中、望郷の念に駆られていたロミは、ムーピーの子コムの助けを借りて地球へ旅立つのだった。そして苦難の旅の果て、途中で出会った宇宙連絡員牧村とともに何とか地球に帰り着いたのだが、その地球は大きく変貌していた。
星の名前エデンに象徴されているように、本作のモチーフは旧約聖書の創世記だ。質素で原始的ではあるが住民が素朴に暮らしていた町エデナであったが、外から持ち込まれた刺激によりその生活があっという間に変貌してしまい、遂には滅んでしまう。
一人の女性の一生と、一つの町の発展から崩壊までをシンクロさせながら描いていく豊かな物語性が本作の魅力。未来編にも登場していたムーピーであるが、本作に登場するコムはとても愛らしくて健気。その哀しい最期にはジンときてしまう。 -
令和7年第1回大人のためのゆるい読書会「まんが」
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手塚治虫の火の鳥シリーズの第6巻「望郷編」。
文明が行き詰まった地球を脱出し、異星に移住した夫婦がどうやって種族を増やしていくか。そこに火の鳥が何故か「未来編」に登場したどんな環境でも生存でき、どんな形態にも変化できる異性種族「ムーピー」を連れてきて地球人の携帯に変性して、地球人の女性と子孫を増やして、いずれ独自の平和な文明を築いていく。
種族の女王となった女性は地球に帰りたい思いから、種族の子供と二人で地球に戻るが、そこは期待していたような地球ではなく、政府から追われる身になってしまう。 -
辺境の惑星エデン17を舞台に、人類の存続と故郷・地球への情熱を描いた壮大なエピソード。
地球を逃れ、荒廃した惑星に降り立ったロミは、自らコールドスリープを繰り返しながら、何代にもわたって惑星の再興を図る。1300年の時を経て、地球への強い望郷を抱いた彼女は、進化した新人類と共に再び地球を目指す。
最大のテーマは「故郷への抗いがたい想い=望郷」。絶望的な状況でもなお地球を目指す姿を通じて、「人はなぜ、特定の場所にこれほど執着し、帰りたいと願うのか」という根源的な問いを投げかけている。その中で、近親交配や異星生命体との混血といった極限の選択も描かれる。
全体的にテンポ感が悪いように感じてしまったので、あまり物語に乗れなかった。 -
地球から追われて宇宙の星へ行った女性を中心にその星の繁栄と滅亡まで描く壮大なストーリー。自己中心的な人間の身勝手さと、心を持たないはずのロボットのやさしさが対照的に描かれるシーンが印象に残った。
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人口減少が問題になりつつある今では、地球の人口が増え過ぎて、人類が宇宙に移住しまじめる、というSF設定にリアリティがなくなったなと思う。
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火の鳥シリーズを通して過去と未来をいったりきたり…手塚治虫は本当に神様なんだなと思うわ。
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アニメやりますね…”望郷編”…。
まさかのタイムリーさにびっくりした…。
やっぱりしぬ前に手塚治虫作品、読み倒そう……。
これがかの有名な、望郷編…。
聖書の世界でもあるあるな近親相姦による遺伝子異常の理屈を、手塚治虫流SFに落とし込むと、ここでムーピーが活きる訳なんですよ……。
す、すげえ……。
未来の地球でロビタもここで…なるほど…。
唐突なブラックジャック先生に激似な脇役でびっくりしたけど、あれは地上に残された、人間らしい情緒の残った数少ない人間ってメタファーなのかも分からんな…。
ラストのお花になるコム…あんなん、泣けるやん…。
そして土に還ったとき、やっと結ばれる男女……そんな…そんな……(感慨無量)
やっぱ手塚治虫すげえし、これをアニメ化したくなるのも分かる…。 -
少し残念な読後感かな
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理想郷は、遠い。
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