火の鳥8 乱世編(下) (8) (角川文庫)

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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041066379

作品紹介・あらすじ

平清盛亡き後、木曾義仲、源頼朝、義経が台頭し、群雄割拠の時代に突入。共に愛を誓ったおぶうと弁太だったが、おぶうは平家一門と共に、弁太は義経の傭兵として生きることとなり、引き裂かれてしまう。庶民たちの死を犠牲に野望を拡げる武将は、永遠の生命を授かるという“火焔鳥”の生き血を求める。裏切りが繰り返される戦いの行方は――。『マンガ少年』版のオリジナル絵による新装版。
解説 眉村卓
新装版豪華企画:描き下ろしトリビュート・コミック おかざき真里

感想・レビュー・書評

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  • 本棚登録が前後してるけど、この前に7巻も読み直してる。
    平清盛亡きあと、木曽義仲が上京。戦乱の世に。
    義経は弁太と共に平泉で過ごしていたが、頼朝の挙兵を聞いて出陣する。
    おぶうは平氏と共に都から落ち延び、弁太はおぶうを追って義経の軍勢に従う。
    壇ノ浦で義経が平家を破ったことで、頼朝との溝が深まっていく。

    歴史的な出来事と登場人物が入り乱れるこの時代。
    ヒノエのエピソードは覚えているので、子供のころに読んでいるとは思うんだけど、あまり記憶がない。おぶうと弁太が話の中心でも、あれやこれやと忙しいからかな。
    義経が粗野でサイコで、義経って頼朝と共にあまり良い印象でないのは火の鳥の影響かも。

  •  「乱世編」(下)では、清盛死後の源平争乱の時代。木曽義仲の台頭から、義経の一ノ谷、屋島、そして壇ノ浦の戦いでの勝利、その後の頼朝による義経追討という歴史的事実に即した展開が描かれる。
     その中で、義経軍に組み込まれた弁太と、清盛への愛から平家と運命を共にすることを決意したおぶうとの引き裂かれた悲恋が実に哀しい。

     戦いの勝利のためには手段を選ばず、かつての仲間を犠牲にして顧みない、実に嫌な奴として義経が人物造形されているのがちょっと不思議な感がした。

  • #3897-142-82-318

  • 火の鳥伝説と弁慶を中心とした、源平合戦の再構築

  • 平家物語を素材にした作品が好き。
    幼い頃から諸行無常が私の中に染みついているから、たとえ悲しい結末でも納得しちゃうんだよね。
    抵抗感がない。

  • ヒノエ、お前だけだ良心は……。

    しかし、それも運命のいたずらであえたたった一人の男のおかげで、それもまた悲しい終焉を迎えたのだろうかと思うと…これが……乱世………。
    あまりにもあっけなく尽き果てる命の灯の連続で、人の世の無常を改めて突きつけられる…。
    平家の滅亡は、実はこんなドラマがあったのかもしれない…。
    誰も何も信じられずに、自分のためだけに人は生きて、死ぬのだ。
    そう手塚治虫は現代に生きる私たちに耳打ちする。

  • こんな悲しい結末
    戦争は誰も幸福にならない
    独裁者の言いなりにならなせれば殺される
    そのような事を人類は繰り返してきた

  • 上巻じゃあまり好きになれなかった弁太が、ヒノエが登場してから感情移入してしまいました。
    火の鳥が話にそこまで登場しないパターンもあるのか。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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