撫子が斬る 女性作家捕物帳アンソロジー (下) (角川文庫)
- KADOKAWA (2018年12月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041066508
作品紹介・あらすじ
畠中恵、山崎洋子、松井今朝子、諸田玲子、杉本苑子、築山桂、平岩弓枝――当代を代表する女性作家7名による、色とりどりの「捕物帳」アンソロジー。宮部みゆき選、日本ペンクラブ編。
感想・レビュー・書評
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暇つぶし。
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上巻、下巻を読み終えた。巻末に選者宮部みゆきのコメントor感想。全15話なので、あれ、どんな話だったっけ?というの多い。いや、数話覚えているだけかも。
良かったのは、初雪の坂、雨上がり、惜別姫、池田屋の虫、茶巾たまご、地獄の目利き、禁書売り。
どれも落ち着きと気品に溢れている?何となく温かさを感じるのが良い。 -
読んだことある話もあったけど、色んな作家さんが読めてお得。
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上巻を読んでしまった時に、殆どの作品を読んだ事があった。
下巻は、畠中恵、山崎洋子、松井今朝子、諸田玲子、杉本苑子、築山桂、平岩弓枝の7話が、掲載されている。
畠中氏の「茶巾たまご」は、『ねこのばば』で、いつもの長崎屋の虚弱体質の若旦那の登場で、読んでいる。
山崎氏の「狂女」は、読んだ事が無かったが、車引きの稼業の娘で、フェリスケイワ女学校の生徒が、個性豊かに描かれている。
松井氏は、今朝子(けさこ)と、読むのだが、読書家の娘もきょうこと、思っていたようである。
「急用の男」顔見世の劇場の事や、この時代の町奉行の同心の後継ぎについてなども、時代背景を描きながらの拍子郎と師匠、五瓶のトリオの働きも目が離せない。
諸田氏の「地獄の目利き」この瓢六と、同心の篠崎弥左衛門のコンビ。そして、瓢六にぞっこんのお袖さんも大好きである。
瓢六が、ほんのわずかな間に、下手人を見つけ出す面白さとちょっとお色気のあるお袖さんの面白さ。
杉本氏の「桜はさくらの木」霊験のある青銅の不動像から、病が治る・・・・なんての嘘を千鶴は、見抜くのだが・・・
結局は、乳母は追放、堀越老人は切腹になってしまう所が、、、どうにかならないものかと、思ってしまった。
築山氏の「禁書売り」は、実在の人物が、登場しているので、余計に、本当なのか?と、思って読み込んでしまった。
平岩氏の「初春の客」は、『御宿かわせみ』シリーズで、読んだのだが、冷たい海に向かって泳いでいくハンフウキと千代菊の2人が、もの悲しい物語。
女性歴史時代小説、おきゃんな娘、医学の才能の女医、武士の娘、、、、どれもこれも、好きであり、女性が、少し気になるような、若旦那や武芸の達者な武士、居候の自由人、、、等の主人公に、どっぷりと、浸かってしまっている私。
未だ未だ、、、読みたいと、、、、熱望している。 -
賭場で捕まった瓢六と捕まえた弥左衛門は、おみち殺しの下手人をあげるべく奔走することに―(「地獄の目利き」)。虚弱だった若旦那が別人のように復調し、手代らは『福の神』の仕業に違いないと顔を見合わせるが…(「茶巾たまご」)。緒方章は師の命で禁書を手に入れるべく加島屋と待ち合わせるが、加島屋は何者かに殺されてしまう(「禁書売り」)など全七編を収録。女性作家になる捕物帳アンソロジー。