検事の死命 (1) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2018年8月24日発売)
4.26
  • (309)
  • (326)
  • (98)
  • (6)
  • (3)
本棚登録 : 2822
感想 : 241
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041066607

作品紹介・あらすじ

電車内で女子高生に痴漢を働いたとして会社員の武本が現行犯逮捕された。武本は容疑を否認し、金を払えば示談にすると少女から脅されたと主張。さらに武本は県内有数の資産家一族の婿だった。担当を任された検事・佐方貞人に対し、上司や国会議員から不起訴にするよう圧力がかかるが、佐方は覚悟を決めて起訴に踏み切る。権力に挑む佐方に勝算はあるのか(「死命を賭ける」)。正義感あふれる男の執念を描いた、傑作ミステリー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前作、前前作に引き続き、男臭い一冊でしたねー。
    いや、男でひとまとめにしてしまっていいのだろうか?こんなに不器用で自分を曲げない昭和臭漂う男、います?いや、いません。
    主人公佐方貞人のこの気質は父から受け継いでいるということがよく分かりました。義理堅くて真っ直ぐな男なのだけど、正直、家族にいたら厄介です。家族の苦労はいかばかりなことだっか。
    でも、検事として、弁護士として、曲げてはならない信念は確かにあると思います。というか、そんなの当たり前なんじゃないの?と素人は思ってしまいますが、組織が絡んでくるとそうも言ってられないのですかね?
    真っ直ぐな男、佐方貞人がヒーローなんて思われない世の中になってもらいたいものです。

    • しずくさん
      >真っ直ぐな男、佐方貞人がヒーローなんて思われない世の中になってもらいたいものです

      ふ・ふ・ふヒャッホゥ(*´˘`*)٩(ˊᗜˋ*)و
      >真っ直ぐな男、佐方貞人がヒーローなんて思われない世の中になってもらいたいものです

      ふ・ふ・ふヒャッホゥ(*´˘`*)٩(ˊᗜˋ*)و
      2024/07/26
    • こっとんさん
      ٩( ᐖ )۶( ᐛ )٩( ᐖ )۶
      ٩( ᐖ )۶( ᐛ )٩( ᐖ )۶
      2024/07/26
  • 佐方検事、かっこいい!!

  • 佐方貞人シリーズ 3

    電車内で女子高校生に痴漢を働いたとして、男が現行犯逮捕された。
    その男は、県内有数の名家の婿で、容疑を否認していた。

    佐方は
    上司や国会議員らから、容疑者を不起訴にするように圧力がかかるが、
    「秋霜烈日の白バッチを与えられている俺たちが、権力に屈したらどうなる」と
    起訴に踏み切る。

  • シリーズ3作目、読了。
    面白すぎたー!!!

    検事、佐方貞人が主人公。
    時系列としては、1作目の弁護士時代よりも若い頃の話。

    痴漢を働いたとして会社員が現行犯逮捕。
    資産家の一族の婿。

    佐方は、社内の上司や国会議員から不起訴にするよう圧力が、かかりまくる中どうするんだ??という流れで、無罪か有罪か最後の方までわからぬまま物語が進んでいきます!

    正義感!すごいな!
    出世や保身などに興味が全くない佐方さんがカッコ良すぎて。映画化されてないのかな?

    4作目買いに行かねば!♪( ´θ`)ノ

    私も『ふくろう』でお酒飲みたい。w


    中山七里先生の御子柴シリーズ、柚月さんの佐方シリーズは、同じリーガルミステリーとして新作のたびに購入するだろうなー、それにしてもなぜ2年も積読本だったのか、、、(^◇^;)

  • 最後の証人に続き、佐方貞人【検事】の短編2話、連作2話の法廷ミステリー。

    前回は弁護士で今回は検事。なんとまぁ粋な設定だ。

    個人的に「死命を賭ける」「死命を決する」は読み応えがあった。

    罪をまっとうに裁く。
    そのためなら権力や組織図などお構いなく事実だけを追求する姿に爽快感を得た。

    っていうか読む順番間違えたな。
    これから【検事の本懐】を読むとしよう。

  • 佐方貞人シリーズ 今回も良かったです。
    というか、個人的には一番です。

    陽世の章も素晴らしく、涙腺が崩壊でしたが
    後半二章の『死命』は読み応え充分でした。

    特にクライマックスの佐方が証人を怒涛の様に
    追い詰めるシーンはスカッとしました。

  • シリーズ第3弾!
    「俺の関心はあいにく、出世や保身にないのでね。関心があるのは、罪をいかにまっとうに裁かせるか、それだけです」(文中より、佐方さん談)
    佐方さんの検事としての使命なんやろな。どこの組織にも上しか見ない人はおる。この文中では平目と表現してて笑ける。
    でも、本当に強い組織には、平目ばかりではなく、上など見てんと、自分の本当の職務に真摯に取り組む人が多いんやと思う。
    上にいって、更に大きな事ができるというのもあるし、一概に言えんけど。
    多分に、お父さんの影響もあるんやろな。真実が語れて、今までの誤解も取れてホッとしたわ。
    真実を追求する姿には憧れるけど、浄化槽に入って、ウ◯チにまみれるのは、少し引いてしまう…(−_−;)

  • 佐方貞人シリーズ。最高だった。
    素晴らしいクロスカウンター。

  • 届かない手紙
    さらう

    法事
    家柄と人間性
    速記

    手放しで面白い
    前作に『検事の本懐』があります
    登場人物やこれまでの経緯が微妙につながってるので、『検事の本懐』から今作『検事の死命』と読みつなぐことをおすすめします
    恩田陸さんの解説にも「ウンウン」とうなづき、「今後とも、迷わず柚月裕子に付いていくこと」を誓った本でした

  • 佐方貞人シリーズ第3弾。

    今回も検事時代の話。
    相変わらずとても面白く、あっという間に読了。

    特に父親の話、とても感動して涙しました。
    それに痴漢の話はどうなるかヒヤヒヤしながら読み進め、想像より遥かに気持ちよく終着でスッキリ。

    佐方貞人シリーズはオススメです。

  • 佐方貞人シリーズも3冊読むと彼のキャラクターの奥行きもみえてきて、もはや彼のファンになってしまう。彼のお父さんも素敵な人だ。これ一冊だけを読んでもおもしろいとおもうが、検事の本懐を読んでから読むことをおすすめします。

  •  佐方貞人シリーズ三作品目は、検事時代に受けた権力の圧力について…。

     佐方の信条は、『罪はまっとうに裁かれなければならない』。シリーズの中で度々この信条が書かれています。
    佐方のデスクには未決の事件調書が山積になっているが、一件ずつ慎重かつ疑問に思うことは、時間の許す限り解決していきます。
     検事事務官も気付かない疑問点があれば、佐方は頭をくしゃくしゃと掻きながら…。第一話は「心を掬う」、事務官の増田が疑問に思う場面もある。第二話は「業をおろす」、物語の舞台は佐方の故郷広島で、父佐方陽世の十三回忌の法要が菩提寺でいとなまれる。「弁護士の職業倫理と正義が相容れなかったらどうする―」。
     その問題で陽世は、自らを罰したのだと思う。第三と四話は、この小説の根幹をなす。
     検事正の判子なしで、主人公が起訴した会社員を求刑し、実刑判決を勝ち取った。井原弁護士は「検察内での立場が危うくなるような真似を、なぜする」と吐き捨てるシーンが印象的でした。しかし、秋霜烈日の白バッチを与えられている俺たちが権力に屈したらどうなる、と井筒が言うが歯切れの悪さを感じた。(私見です)
     読書は楽しい。

  • 佐方検事の人間味が程よく感じられ、一方で罪を厳しく裁く本領を存分に発揮しています。側で支える増田事務官もいい感じですし、筒井副部長、南場署長の男っぷりも清々しいです。

  • 短編、中編の構成で一本筋が通ってました

  • 佐方貞人シリーズの第三弾。
    痴漢の容疑者として逮捕された会社員の武本は県内有数の資産家一族の婿で、容疑を否認していた。担当を任された佐方に対して、上司や国会議員から不起訴にするよう圧力がかかるが、佐方は覚悟を決めて起訴に踏み切る。

    前半は佐方と事務官増田の目線で、後半は弁護人井原の視点中心に描かれていたのが面白かったです。
    後半は佐方の考えがわからないので、法廷でどんな弁論が為されるのかドキドキしながら読みました。

    決して圧力に屈しない、強い正義感を持った佐方。
    後半の法廷パートは読んでいてハラハラしながらも、映画のクライマックスのようでとても面白かったです。

  • 昨日シリーズ第2作「検事の本懐」を読み終え、結果そのままシリーズ第3作となる本作を手にさせられました。

    本作は「第一話 心を掬う」「第二話 業をおろす」「第三話 死命を賭ける「死命」刑事部編」「第四話 死命を決する「死命」公判部編」の4作からなる連作短編。

    連作故にシリーズを通してストーリーは繋がっています。



    説明
    内容紹介
    ベストセラー「佐方貞人」シリーズ検事編、新装版!

    電車内で女子高生に痴漢を働いたとして会社員の武本が現行犯逮捕された。武本は容疑を否認し、金を払えば示談にすると少女から脅されたと主張。さらに武本は県内有数の資産家一族の婿だった。担当を任された検事・佐方貞人に対し、上司や国会議員から不起訴にするよう圧力がかかるが、佐方は覚悟を決めて起訴に踏み切る。権力に挑む佐方に勝算はあるのか(「死命を賭ける」)。正義感あふれる男の執念を描いた、傑作ミステリー。

    内容(「BOOK」データベースより)
    電車内で女子高生に痴漢を働いたとして会社員の武本が現行犯逮捕された。武本は容疑を否認し、金を払えば示談にすると少女から脅されたと主張。さらに武本は県内有数の資産家一族の婿だった。担当を任された検事・佐方貞人に対し、上司や国会議員から不起訴にするよう圧力がかかるが、佐方は覚悟を決めて起訴に踏み切る。権力に挑む佐方に勝算はあるのか(「死命を賭ける」)。正義感あふれる男の執念を描いた、傑作ミステリー。

    著者について
    ●柚月裕子:1968年、岩手県生まれ。2008年、『臨床真理』で『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞を受賞。16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞を受賞。丁寧な筆致で人間の機微を描きだす、今もっとも注目されるミステリ作家の一人。他の著書に『最後の証人』『検事の死命』『蟻の菜園‐アントガーデン‐』『パレートの誤算』『朽ちないサクラ』『ウツボカズラの甘い息』『あしたの君へ』『慈雨』『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』などがある。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    柚月/裕子
    1968年岩手県出身。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。18年『盤上の向日葵』で「本屋大賞」2位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 感想
    田舎などでは地元の有力者が強くて、権力に屈することなどが往々にして起こっていそうで怖い。


    あらすじ
    米崎地検の佐方が事件を追う。

    1話目は普通郵便から現金を抜き取っていた局員を証拠を上げて逮捕する。

    2話目は弁護士だった佐方の父親があることを秘密にするために横領の罪をかぶり亡くなったことの真相について

    3話目、痴漢事件。補導歴がある女子高生が痴漢を訴えたが、男は無罪だと否定した。男の家は、地元の名家で、政治家や検事正などあらゆる方法で圧力がかかるが、佐方は起訴まで持っていく。

    その後、公判になり、弁護側は証人を立てるが、その証人が痴漢サイトの仲間であることを佐方が突き止め、有罪を勝ち取る。

  • 検事の死命 柚月裕子さん

    検事のプロ/職責  ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
    検事対弁護士の闘い ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
    読了/爽快感 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

    「明日のきみへ」から始まった柚月さんとの出会いです。

    読みつづける理由は、やはり人間らしさの描写です。
    「  」の会話から、登場人物の感情からこちらに伝わってきます。

    だからでしょうか?
    文字の世界が3次元への世界に豹変していくような、そんな感覚になるのです。

    この「検事の死命」という作品も、いつのまにか三次元の世界へと没入していました。

    ------------
    「死命」とは、死ぬか、生きるかの急所です。
    検事の死命とは、ふたつの意味合いがあります。
    ①検事としてキャリアを積み重ねつづけることができるのか?
    ②検事としての職責を果たしつづけることができるのか?

    ------------
    主人公の検事は、高校生の猥褻事件を担当します。
    被疑者は、地元資産家/名主です。

    したがって、警察や検察の上層部から「不起訴妥当」の圧力を受けます。

    【関心があるのは、罪をいかにまっとうに裁くのか?】

    検事は、①の保身ではなく、②の職責を貫きます。

    ------------
    人生の時間において、仕事に携わる時間は少なくありません。

    主人公のように、仕事において、信念をもち、そして曲げずに取り組む姿勢は、大切な何かを想起させる機会にもなりました。

    柚月裕子さん。
    ありがとうございました。







  • 正義感が強く私利私欲に傾かない若き検事、左方貞人の活躍短編集。こういう人が増えると良いなぁ。熱き思いを心にしつつも表面上はクールに論理的に活躍される様は頼もしく応援したくなる

  • 検事・佐方貞夫シリーズの3作目「検事の死命」読了。

    4つの話から構成されているけれど、後半の2つは1つの事件に関するもの。「死命」というタイトルが付くので、この本のメインの話ということかな。

    けれど、私が良かったと思ったのは、第二話として語られた、佐方の父親の十三回忌にまつわる話。
    シリーズ2冊目で大筋が語られた佐方の父・佐方陽世にまつわる話だったけれど、やっとここで「なぜ?」が語られました(とはいえ、納得できない部分も残っているけれど…)。

    前作までは、佐方の人物像に違和感を感じていたんですが(感情を表さず、真摯に正義を貫く姿、とはいえ、あまりにも無表情すぎる!と)、だんだん慣れてきました。そして、佐方にも可愛いところがあるじゃねーか、的なツボポイントもあったりして、佐方がさらに好きになってきました。

    作品の中でも、話を重ねていくうちに、佐方の理解者が増えていくのが見えてきていて、そこも上手いな、と。味方はもちろん、敵(被告の弁護士とか)からも一目置かれていく様は読んでいて気持ちがいい。


    ということで、次も近々読む予定。


    すでにドラマ化されていて、ドラマでは佐方を上川隆也が演じているとのこと。見ていないのでなんともいえないけど、第一印象では、なんか違うなーと。
    正義を貫く感じは上川くんでいいけど、上川くんだと見た目が清潔すぎるきが…。
    特別ドラマ?がアマプラで見られるみたいなので、見てみようかな。でも、印象壊れると嫌だし、どうしようかなぁ。

全215件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同作は白石和彌監督により、18年に役所広司主演で映画化された。18年『盤上の向日葵』で〈2018年本屋大賞〉2位となる。他の著作に『検事の信義』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『チョウセンアサガオ咲く夏』など。近著は『教誨』。

「2023年 『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚月裕子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×