魔力の胎動 (1)

  • KADOKAWA (2018年3月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041067390

作品紹介・あらすじ

自然現象を見事に言い当てる、彼女の不思議な“力”はいったい何なのか――。彼女によって、悩める人たちが救われて行く……。東野圭吾が価値観を覆した衝撃のミステリ『ラプラスの魔女』の前日譚。

感想・レビュー・書評

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  • 円華が自身の不思議な力を使って
    周りの人々の悩み事をスッキリ解決。
    軽い物語でサラッと読めました♪

    新作『魔女と過ごした7日間』を読むために
    ラプラスの魔女とセットで購入したこちら。
    452ページのラプラスの魔女を読んだのに
    まだ読まんと新作に辿り着けんのかーい。。

    文句タラタラですが
    ラプラスの魔女は個人的にかなり高評価でした。
    記憶が薄れないうちにソッコー本書に取り掛かりました。
    うん、こちらも良かった◎
    ラプラスの魔女はかなりドロドロの長編ミステリでしたが、こちらは5章からなる短編集。

    順番は
    ラプラスの魔女→魔力の胎動
    なのですがどちらから読んでも内容は理解できるかんじ。
    ただ、個人的には本書から読んでいたら、
    ラプラスの魔女も新作『魔女と過ごした7日間』にも興味は持たなかったかな。。

    かなり遠回りしましたがやっと新作読める!!!
    楽しみです。ワクワク

  • こちらは五章からなる短編集となっております。

    羽原円華の不思議な能力で、身の回りの深刻な悩みが解決され大活躍!
     内容は、一章から四章までが前回読んだ「ラプラスの魔女」のスピンオフです。

    第一章 あの風に向かって翔べ 
    第二章 この手で魔球を
    第三章 その流れの行方を
    第四章 どの道で迷っていようとも
    第五章 魔力の胎動
     但し、第五章は、本編の前日譚です。

     本編で書けなかったお話で、以下の通り抜粋します。本書の後半に書かれていますが、ネタバレではありません
     『世界は一部の天才や、あなたのような狂った人間たちだけに動かされているわけじゃない。一見何の変哲もなく、価値もなさそうな人々こそが重要な構成要素だ。人間は原子だ。一つ一つは凡庸で、無自覚に生きているだけだとしても、集合体となった時、劇的な物理法則を実現していく、この世に存在意義のない個体などない。ただの一つとして』

     物理学的な説明の一節ですが、無理を承知で言い回しがおもしろい。

     読書は楽しい。

  • たまーにあるシリーズものなのに途中から読んでしまうパターンをまたしてしまい、今回は全三巻の二巻目から読むという。ただ二巻目が一巻目の前日譚だということで時系列的には問題ない!むしろこの読み方の方が楽しめるかもとワクワクしながら「ラプラスの魔女」も読もうと思います。

    登場人物たちの掛け合いの中で今回は徐々に語り手の青年の過去が明らかになってきた。逆にいうとヒロインの円華の能力についてはあまり触れられてはいないので読んでいない一巻目や三巻目で明らかになるのだなと信じている。

    東野圭吾さんの作品は読みやすいがこの作品はその中でも読みやすく、すらすらと読める。ただ逆にいうと手を止めるような驚きとかはあまりなく、どちらかといえばライト層向けの作品なのかなと思った。

  • 鍼灸師の工藤ナユタは、仕事先で羽原円華という少女と出会う。気象条件を読む彼女と、スポーツや事故など、気象条件を元に疑問や真実を明かしていく。

    「ラプラスの魔女」の前日譚ということで、登場人物の羽原円華の能力を元にして、スポーツ選手の悩みや事故が発生した時の悩みについて、気象条件、物理法則から解決につながる働きをしていく。
    5章中、1章はナユタ自身の問題と向き合う話、1章は同じく「ラプラスの魔女」に登場した青江と事件につながる話となる。

    上記以外の3編は、個別の短編という感じで、まとまっていて、おもしろい。あくまで、サジェスチョンであり、実際の結果には、別の要件も絡まっていく点がよい。ナユタについての話ともなる4章は、偏見や過去との向き合い方など、考えさせられる。ただ、1章と書かれている期間が空いているせいか、ちょっと描写があってないかなと思うときところがあった。大した問題ではないところではあるけど。

    そして5章は、本書の表題作だが、前の4章と異なる。「ラプラスの魔女」とは、ストレートにつながる話だが、他の4章と違いすぎて、ちょっと戸惑う。

    スピンオフ的な短編集で、まとまってもよかったかなと思った。

  • 順番は間違えてしまいましたが、ラプラスシリーズ既刊の全3巻読破することができました!

    第2巻である今作は、前作『ラプラスの魔女』と時系列上や出来事、登場人物たちに繋がりがたくさんあったので、記憶が鮮明なうちに2巻続けて読むことができて良かったです。
    前作の裏話のような話もあり、点と点が脳内で繋がる感覚がゾクゾクして楽しめました。

    羽原先生の手術が『ラプラス計画』以外にもちゃんと実用的かつ画期的な手術方法として使われている章もあり、マッドサイエンティストになっちゃうのかなと心配していたので、なんだか安心しました(笑)

    第1章と第2章はスポーツ系の話だったのですが、スポーツに疎い私でもスラスラと理解できる文章で、存分に楽しめました。

    個人的には第3章と第4章がお気に入りです。どちらも感動的なお話でした。親子間や恋人間の「愛」についてのお話で、どれだけ親しい間柄でも認識のズレは起こってしまうし、それが悲しい結果をもたらしてしまうこともある。いつか突然終わりが来るかもしれない日常の中で、日々を大切にし、何気ない会話だったとしても重ねていくことが大事だと思いました。
    第5章は前作の前日譚のような物語だったのですが、結末がかなり悲しく、心が痛む話でした。

    第4巻が出版される頃には、ラプラスシリーズの詳細を忘れてしまっていそうですが、伏線回収されていく感覚が堪らないので、再読してから最新刊を読もうと思います(^^)

  • シリーズ2作目。鍼灸師のナユタは不思議な力を持つ「ラプラスの魔女」円華に助けを借りて人助けしていく短編集です。前作の人物も登場しますが、前作の「エピソードゼロ」といった位置付けでしょうか。タイトルの「胎動」という言葉からも、前作への兆しを感じさせます。
    相変わらず円華はツンケンしたところがあり、自身の興味がなければ行動がしないという奔放さがありますが、意外と人情味も感じさせます。説明するのを面倒がって「来ればわかる」「見ればわかる」といった言い回しが若干イラッとさせられる反面、彼女にしかわかり得ない世界を説明することに苦しめられてきたのではないかとも推測できます。

  • ラプラスの魔女の続編。
    4話目まではナユタを中心とした様々な人物、出来事の物語。
    円華の助けを借りながら解決に導き、更に自身の事も…。
    5話からは内容ががらりと変わってて。
    前作のプロローグ的なものになるのかな。
    円華の力の不思議は前作を読んでないと分からない部分もあるかも。
    前作読んでからこちらに向かうといいかなと思います。

  • 「ラプラスの魔女」の前日譚。
    ナユタがそこにつながるとはビックリだった。
    円華の力で、悩める人が救われていくのは、物語としておもしろかったが、三章、四章はちょっと切なかった。

  • 前作、ラプラスの魔女の主人公、円華再び。今作は新キャラである工藤ナユタといっしょに話が進められている。

    特殊な手術で物理現象が手に取るように見える少女で円華。解決させるのは、それぞれの悩みやトラウマだったりする。

    強引さを感じさせず、ストーリーを自然にまとめ上げる様は流石。

    終盤で、ナユタをピックアップした理由が述べられはじめ、「ひょっとして彼は、羽原円華にとって重要な人物なのか!?」って勝手に思って、盛り上がった。

    エンタテインメント小説として十分、楽しめた。

  • シリーズ2作目。
    時系列としては、こちらが前になるよう。
    短編集となっていて読みやすい。
    表題作「魔力の胎動」はどこかで読んだ気がする。
    スポーツの解析は、正に物理学と繋がっているので、興味深く読んだ。

  • 読み終わりが、イマイチ
    短編5話で構成されていて、タイトルになってる5話目は、何ともだなー。あっ、もしかして、ラプラスシリーズの第一弾での伏線回収???
    科学的に、物理的に解明できるストーリーだったのが、最後は魔力なの?って、シンプルに疑問視しちゃいました。
    ラプラス1がイマイチの印象で、ラプラス2は読まず、ラプラス3を読んだら、良い作品!と思い、ラプラス2を読んでみたんですが、1〜4話は、テンポよく主人公が人助けするシナリオが心地よく、4話目なんて1〜3話で協力タッグした相手の心を救う話で、かなりよかったのに。5話目いらないかもとおもっちゃいました。ラプラス3にも繋がらないし。
    待て待てそんなはずないよねー、ラプラス1の記憶が無さすぎて、伏線回収かもしれないから、そんな事言っちゃいけないかもですね。まとまりがない、感想ですいません。

  • 今年の3月に有名な物理学者ホーキング博士が亡くなった。それで、かねて読み損なっていた博士の「ホーキング、宇宙を語る」を読んだ。その中に、19世紀の学者ラプラスの「因果的決定論」の紹介と批判が載っていた。同時に世は映画「ラプラスの魔女」の宣伝が始まった頃であり、私はその本も続けざまに読み、映画も観た。というわけで、因果的決定論に従って、私はこの本を読んだわけだ。

    私は前回、「ラプラスの魔女」は続編が作られなければならない、何故ならば「ラプラスの魔女」はラプラスの論の、つまり円華たちの「魔力」の紹介編であって、その限界については一言も言及されていないからだと、要約すればそういうことを書いた。文庫本と同時に刊行されたこの本は「前日譚」と紹介されていたから、私の言う続編には当たらないかもしれないとは思ったが、次回続編の壮大な伏線という可能性はあり得る。それを「見逃したくなくて」これを読んだ。

    結果から言うと、やはり単なる前日譚だった。第二次紹介編と言ってもよい。円華魔女誕生の瞬間が描かれるかと期待していた(それが次回の伏線になってもおかしくはない)のだが、それも描かれず、魔女事件が起こるまでの約1年間の出来事の円華の周りのスピンオフ四篇と青江教授の事件直前までの話一篇だった。私には、可もなし不可もなしだった。

    続編が描かれるかどうかは、物語そのものが内包する必然性も必要だが、作者の気持ちや世の中の反応や編集部方針、その他幾つかのファクターを考慮せねばならず、私には判断不能である。しかし、この本に出会った経緯からもわかるように、またこの物語の中にもあるように「偶然とは幾つか重なる事が多い」ものだ。

    2018年9月読了

  • 先日読んだラプラスの魔女の前段階に当たる物語。全5章のうち1~4章の主人公は鍼灸師の工藤ナユタ。最終章の主人公はあの青江教授で「ラプラスの魔女」へと続く話だ。

    第1章ではナユタが担当するスキージャンプの選手の不調の原因を、羽原円華が解き明かす物語。ジャンプ選手が乗る「風」をとりあげ、科学的な説明がなされるが、ちょっと乗せられている気分。次の第2章ではプロ野球の投手が投げるナックルボールを、捕手がとれないことの謎が語られる。彼女のアイドル的外観と類まれな能力とのギャップが前面に出ており、あまり共感できなかった。

    第3~4章では、ナユタの背景が明らかになっていく過程が興味深かった。円華の個性が一歩引いた展開で、登場人物たちの未来に安心感がある。これまでナユタの生い立ちや家族関係が全く分からなかったが、ここで彼の抱える闇が明かされる。恩師の息子がどんな回復をみせるのか、朝比奈の新曲はどうなるのか、彼らの未来が気になるところだ。

    第5章は一気に読んだ。「ラプラスの魔女」の登場人物もチラホラ。これまでノーマークだった奥西哲子の言動が印象的。青江の助手的存在で、細かい事務的な業務だけではなく、的確な意見をさりげなく出す。今後の活躍を期待したい。

    先が知りたくてどんどん読んでいったが、実は一貫して登場する円華が苦手だ。どうしても生意気に思えてしまうのだ。もし自分があんな口調で説教されたら怒ってしまうだろう。これからは、物語のキャラクターとして客観的に接することにしよう!

  • 魔女シリーズを通して読んでみたくて購入⭐︎ラプラスの魔女を再度読み直してから読んだ。ラプラスの後の話かと思ったらラプラスの前の話だったのに少し驚き。円華のつんけんして見えて実際は面倒見がよく優しいところが好き。ラプラスと繋がる部分もあるので。。次の魔女と過ごした七日間はどうやって繋がってるのかなと楽しみ。

  • 「ラプラスの魔女」の前日譚らしい5話の短編。

    ラプラスの魔女は既読なのだが、全く思い出せない(^_^;)
    何一つ思い出せない。仕方ないのでWikipediaであらすじを読んでみるも、微かに記憶の淵に残っている程度。

    ラプラスの魔女のことはひとまず諦めて、この本を読み進めてみる。

    一章~四章までは
    「流体工学研究室」で羽原円華と偶然出会った鍼灸師ナユタの物語。

    第一章 あの風に向かって翔べ
    ナユタの客の引退を考えるスキージャンパー板屋。円華がジャンプ台の風を読み。。。

    第二章 この手で魔球を
    石黒のナックルボールを補球する三浦は膝を壊し引退を考えている。しかし後継者にと育ててきた山東はある日を境にナックルボールを補球できなくなってしまった。円華と三浦が考えた作戦で。。。

    第三章 その流れの行方は
    ナユタの恩師、石部の息子が川に流され植物人間となる。助けに川に入ろうとした妻を引き留めた石部は、その時の行動の善悪を後にずっと悩む。
    円華は川へ石部とナユタを誘う。。。

    第四章 どの道で迷っていようとも
    ピアニストで作曲家の朝比奈は重度の視覚障害がある。彼の愛する尾村勇が崖から転落して死亡した。同性愛をカミングアウトした為に自殺に至ったと塞ぎ混む朝比奈。
    円華とナユタは実際転落した山へ登ってみることに。
    ここで円華に憑き物を落とされたのは朝比奈だけでなく、同行したナユタまで。。。

    第五章 魔力の胎動
    灰掘温泉で起きた硫化水素中毒事故の原因調査に向かう青江修介と奥西哲子。。。

    そしてラプラスの魔女へと繋がっていく、、、


    ラプラスの魔女再読しないとダメかなぁ?(^_^;)

    東野先生の作品は短時間でサクサク読めるのだが、短時間で直ぐに忘れてしまう作品も少なくない(^_^;)

    これからは出来るだけ内容も書き留めておこう(*^^*)

  • 第一編のスキージャンプの話が1番好きだった。
    それぞれがテーマも世相を反映したもので、
    そこに含まれた葛藤や立場の違う価値観の違いなどを擦り合わせていったときに出てくるミステリーの香りをストーリーにしているあたり、さすがだなと思った。

  • ラプラスの魔女の前日譚。
    そちらを読んでから結構時間が経ってしまったので、細かいところまでは覚えていなかったけど、読んでいなくても楽しめると思う。
    五篇からなる短編集で、円華の不思議な能力に驚く出来事の数々。第1章から第4章は緩やかなつながりがあり4章でナユタの真相も明らかになるストーリーで、第5章のみ登場人物など異なっている。

  • 連作短編集。
    「ラプラスの魔女」の前日譚。
    不思議な力で、自然現象を読む羽原円華。彼女は鍼灸師の工藤ナユタと共に、スキージャンパー、プロ野球選手、高校時代の恩師、作曲家などの問題を解決していく。しかし、円華には別に解決したい問題も。。。
    先に「ラプラスの魔女」を読んでいないと、彼女の力が唐突過ぎて厳しいかもしれない。短編であっさり読めるが、逆にそれが東野さん作品としては物足りなさも。

  • 1.3.2の順番で読みました。
    2作目のこの本は1話完結系?なのかな?
    繋がりはしてるけど、一旦終わるのでサクッと読めました。

  • ラプラスの魔女のスピンオフ。

    ラプラスの魔女と違ってこちらは短編小説である。
    短編小説ならこんな感じかなということで、大きな感動のようなものは感じなかった。


    円華の通常よりも少し大人っぽくツンとした様子にも、根底には彼女の優しさも垣間見えて、好感を持った。

    第4章の、どの道で迷っていようとも、が印象に残る。ナユタの苦しみも理解でき、円華の彼を救おうと言う気持ちも表現されて、じんわりと救いのある話だった。

    ラプラスシリーズ、続編もあるようなので、後ほど読みたい。

    東野圭吾は登場人物がいいよね。
    感情移入できる。
    やっぱりこれがいいのよね。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

東野圭吾の作品

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