- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041067390
感想・レビュー・書評
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ラプラスの魔女よりも読みやすかった。
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ラプラスの魔女よりちょっとだけ前のお話。でも、最後につながっていく。
評価が低かったので期待しないで読んだら、結構面白かった。鍼灸師(多くのスポーツ選手も見ている)の工藤ナユタと羽原円華がかかわって、スキージャンパー、捕手、息子が意識不明になっている先生、ピアニストを救っていく。そして、なぜナユタが今回の語り手になっているのかが、終盤でわかる。
最後の第五章が泰鵬大学の青江と助手の奥村のラプラス前が描かれる。
短編のように少しずつ読めるので楽しみやすい。ラプラスの魔女を読んでいたら楽しめると思う。ただ、既存の常識にとらわれている人には読後感悪いかも。中学から。 -
物理ミステリー
連作短篇集
気象気流等物理現象を瞬時に解析計算する天才頭脳を持った少女のほっこりした人助けの物語。
少女の物理脳的思考と周囲とのズレのアンバランスさが楽しい。
ラプラスの魔女未読のため物語を時系列で読むことになった。
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安定の東野圭吾作品、鍼灸師ナユタと不可思議少女マドカの2人が舞台を回して行く4章まではそれぞれにマドカの不思議な能力で結ばれるが5章は2人が登場しないままに幕が下りる と思ったら、どうもキチンと繋がっている らしい余韻で締めくくられる♪
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「東野圭吾」の連作短篇作品『魔力の胎動』を読みました。
「東野圭吾」作品は、約2年前に読んだ『マスカレード・ナイト』以来ですね。
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自然現象を見事に言い当てる不思議な力。
君はいったい何者なんだ?
映画化『ラプラスの魔女』前日譚
自然現象を見事に言い当てる、彼女の不思議な“力”はいったい何なのか――。
彼女によって、悩める人たちが救われて行く……。
「東野圭吾」が価値観を覆した衝撃のミステリ『ラプラスの魔女』の前日譚。
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4年くらい前に読んだ『ラプラスの魔女』の前日譚、、、
『魔力の胎動』というタイトルの通り、魔女が生まれる前の5つの物語… 主に鍼灸師「工藤ナユタ」の視点から、いろいろな人たちの問題を自然現象を見事に言い当てる不思議な力を持つ少女「羽原円華」が解決していく様が描かれています。
■第一章 風に向かって飛べ
■第二章 この手で魔球を
■第三章 その流れの行方は
■第四章 どの道で迷っていようとも
■第五章 魔力の胎動
『第一章 風に向かって飛べ』では、「羽原円華」が、「工藤ナユタ」の患者で、ここ数年不調続きで優勝から遠ざかっていた引退間近の往年の名スキージャンパー「坂屋幸広」を復活させ、
『第二章 この手で魔球を』では、「羽原円華」が、「工藤ナユタ」の患者で、プロ野球の投手でナックルボーラー「石黒達也」の悩みである、唯一、彼のナックルボールを捕球できる捕手「三浦」の後継者「山東」を立ち直らせ、
『第三章 その流れの行方は』では、「羽原円華」が、「工藤ナユタ」の学生時代の恩師である「石部先生」が、川の事故で息子が植物人間になって悩んでいることから解放させ、
『第四章 どの道で迷っていようとも』では、「羽原円華」が、「工藤ナユタ」の患者で、作曲家兼天才ピアニストの「朝比奈一成」が、パートナーである「尾村勇」の死(崖からの飛び降り自殺?)が原因でピアノが弾けなくなったことから、死の原因を突き止めて立ち直らせ、
#ちなみに本章では、「工藤ナユタ」自身の問題や、その原因となった過去が明らかになり、映像プロデューサ「水城義郎」や映画監督「甘粕才生」等、『ラプラスの魔女』で主要な役を演じる人物も登場します
『第五章 魔力の胎動』では、地球科学を専門とする泰鵬大学の「青江教授」に、赤熊温泉で起きた硫化水素による中毒事故の原因調査と今後の対策のサポートをして欲しいという依頼があり、3年前に起きた灰堀温泉での硫化水素による中毒事故での顛末を回想しつつ、物語は『ラプラスの魔女』に繋がっていきます。
『ラプラスの魔女』とセットで読んだ方がもっと愉しめたでしょうね… 4年の間が空いちゃったので、なかなか繋がりが理解できにくかったですね、、、
それでも、それぞれの作品のクオリティが高く、短篇として面白く読めました。 -
ラプラスの魔女の前日譚となる短編集。風や川の流れなど、特に気候系に超常的な才能を持つ彼女が過去に出会った物語達。
今回初登場のワトスン役ナユタが鍼灸師というのが、意外な設定でした。そして、第4話で前作に見事にピースがピタッと合わさる手練は流石の東野作品です。
第5話が完全に「ラプラスの魔女」のイントロ的な位置ですが、ちょっとシンプル過ぎかな。
シリーズ3作目がもうすぐ(3月)出版されると聞いて、慌ててシリーズを追いかけました。 -
東野圭吾の魔力の胎動を読みました。
空気の流れを読む不思議な少女が、スポーツ選手や色々な人の悩みを解決していく短編集で中々面白かったです。
ただ最後の本のタイトルの魔力の胎動はイマイチだったかな -
「ラプラスの魔女」の前日譚として、円華が登場する連作短編集。4章までは鍼灸師のナユタが不思議な少女・円華に出会い、彼女の力に助けられて顧客の悩みを解決していく。5章は青江教授が円華と出会う前、温泉地での中毒事故の調査にあたったときのお話。前作はどうにもやりきれない気持ちの残る作品だったので、こちらは希望のあるお話ばかりで良かった。何度かじんわり涙しそうになりました。