黒い紙 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2018年9月22日発売)
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  • 本 ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041067420

作品紹介・あらすじ

大手総合商社テイゲンに、同社と旧ソ連の不適切な関係を指摘する文書が届いた。現会長の糸山が、30年前に旧ソ連のスパイ活動を行ったというものだった。警察に届けるわけにいかないテイゲンは、秘密裏に危機管理会社「TCR」に解決を依頼。元刑事の長須恭介が真相究明に動き出す。そして犯人から現金10億円を要求する第二の脅迫状が届けられた。長須は、正義とクライアントの利益に葛藤しながら、巨大企業の“闇”に挑む。

感想・レビュー・書評

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  • 大手総合商社テイゲンに、同社と旧ソ連の不適切な関係を指摘する文書が届いた。現会長の糸山が、30年前に旧ソ連のスパイ活動を行ったというものだった。警察に届けるわけにいかないテイゲンは、秘密裏に危機管理会社「TCR」に解決を依頼。元刑事の長須恭介が真相究明に動き出す。そして犯人から現金10億円を要求する第二の脅迫状が届けられた。長須は、正義とクライアントの利益に葛藤しながら、巨大企業の“闇”に挑む。

  • 読みやすい内容だった
    大手商社テイゲンに現会長糸山が三十年前に旧ソ連のスパイ活動を行ったと文書が届いた。
    企業の危機管理を扱うTCR所属の警官を退職したばかりの長須がこの件を任される。
    警官である父を亡くしたショックと、正義とは何か葛藤しながら成長していく。

  • 正当にパーツを集めて進んでいくサスペンスってかんじ。
    派手すぎず地味すぎない。

  • 解説にもあるが、登場人物の殆どが、男女問わずヘビースモーカー。そこが引っ掛かる。一寸肩透かし。タイトル、違くね?黒いインクか黒いリボン?落ちていたのは白い紙だし。

  • 危機管理の会社を舞台にした探偵もの?

  • 読んだということだけの記憶

  • 刑事を辞めた男が、民間の危機管理会社に勤めている。
    ありがちな話。だが30そこそこの警察での経験が然程長くない男と言えば、あまり耳にしないかも。

    自分が生まれた頃の事件?が鍵となるのだが、明確な記憶が残っている人は少なく、雲をつかむような話の調査が。
    時代を前後しつつ、犯人特定に向かう。
    だが、犯人を捕まえてそれで終わりではなく、何が正義なのか、何のために仕事をするのか?自分の存在意義は?と言ったことを考えるプロセスを追体験するような感じか。

  • 盛り上がりそうなネタは多いんだけどそこまで広がらずに次に進むのが多かったかな。

  • 人脈は武器

  • 警察小説・・ではないのかもしれない。人と人との関わり、組織と社会のメカニズムを扱うテーマであることには違いない。プロットの印象としては、シーンとエピソードが歯切れよくたたみ込むような勢いで流れていく感じ。伝統的な警察小説に比べると、popとも言える。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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