リトル・バイ・リトル (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 68
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041067505

作品紹介・あらすじ

ふみは高校を卒業してから、アルバイトをして過ごす日々。家族は、母、小学校2年生の異父妹の女3人。習字の先生の柳さん、母に紹介されたボーイフレンドの周、二番目の父――。「家族」を軸にした人々とのふれあいのなかで、わずかずつ輪郭を帯びてゆく青春を描いた、第25回野間文芸新人賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • ふみ、フリーター
    母、マッサージ師
    ユウ、異父弟
    周、キックボクサー。ふみの恋人
    柳さん、書道の先生。
    ふみの父はろくでもない男だった。
    ふみ、ユウ、母の普通の日常が描かれる。

  • 貧しく複雑な家庭で育ち人とかかわることの苦手な娘が、高校卒業後少しずつ外の世界へと踏み出していく様を描いた作品。
    野間文芸新人賞受賞作。

    すらすらと読める青春小説風でありながら、つらい現状を達観せざるを得ない主人公の、背景にある家庭や実父との関係は痛々しく、ずっしりと重い。
    ボーイフレンドと二人でいるときには年相応の瑞々しさがあり、救われる。主人公には、もっと自由になって感情をあらわにしてもいいんだよ、と親心から声援を送りたくなった。

    遅い夏休みの旅のお伴に持参し、飛行機の中で眠気と戦いながら一気に読んだ一冊。読後半月以上経ち、ほかの何冊かとまとめてようやく感想が書けた~。

  • ふみくらいの年齢のころ、私はこんなに多感だっただろうか。どの作品もそうだけど、人物描写が丁寧。ふみの幼いような、それでいて大人っぽい一面は、著者そのものなのかな。

  • 母、異父妹と3人で暮らすふみ。静かで平穏で、一見何の変哲もない生活だが、家族の複雑な過去がそこに時折暗い影を落とす。家族を軸にした人々とのふれあいのなかで、ふみは少しずつ、光の射す外の世界へと踏み出してゆき…。

    ナラタージュの人だったのね。空気が似ている。同じ作家だからね。

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著者プロフィール

島本 理生(しまもと りお)
1983年東京都板橋区生まれ。都立新宿山吹高等学校に在学中の2001年に「シルエット」で、第44回群像新人文学賞の優秀作を受賞し、デビュー。06年立教大学文学部日本文学科中退。小学生のころから小説を書き始め、1998年15歳で「ヨル」が『鳩よ!』掌編小説コンクール第2期10月号に当選、年間MVPを受賞。2003年『リトル・バイ・リトル』で第128回芥川賞候補、第25回野間文芸新人賞受賞(同賞史上最年少受賞)。2004年『生まれる森』が第130回芥川賞候補。2005年『ナラタージュ』が第18回山本周五郎賞候補。同作品は2005年『この恋愛小説がすごい! 2006年版』第1位、「本の雑誌が選ぶ上半期ベスト10」第1位、本屋大賞第6位。2006年『大きな熊が来る前に、おやすみ。』が第135回芥川賞候補。2007年『Birthday』第33回川端康成文学賞候補。2011年『アンダスタンド・メイビー』第145回直木賞候補。2015年『Red』で第21回島清恋愛文学賞受賞、『夏の裁断』で第153回芥川賞候補。『ファーストラヴ』で2回目の直木賞ノミネート、受賞に至る。

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