熱き血の誇り (上) (角川文庫)

  • KADOKAWA
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041067581

作品紹介・あらすじ

製薬会社の秘書・麻矢は、「人殺しの会社」と受付に押しかけてきた男から、ある写真を預かる。それは病院で死亡した男の父親の解剖写真で、白濁した内臓が写っていた。麻矢の会社が開発した白い人工血液、フロロゾルが使われたことで父親は死んだというのだ。フロロゾルの存在を全く知らなかった麻矢は、写真を男に渡した元婦長鳥飼キヨ子を訪ねて静岡に向かう――。戦国時代の母子哀話、遠くスペインはカディスから逃れてきたフラメンコ歌手とギタリスト、輸血を禁じる謎の新興宗教、海岸の失踪事件。壮大な仕掛けが徐々に一つの線で繋がっていく、超エンタテインメント!

感想・レビュー・書評

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  • 「白い人工血液」の謎から始まる、壮大な仕掛けの超エンターテインメント!

    製薬会社の秘書・麻矢は、「人殺しの会社」と受付に押しかけてきた男から、ある写真を預かる。それは病院で死亡した男の父親の解剖写真で、白濁した内臓が写っていた。麻矢の会社が開発した白い人工血液、フロロゾルが使われたことで父親は死んだというのだ。フロロゾルの存在を全く知らなかった麻矢は、写真を男に渡した元婦長鳥飼キヨ子を訪ねて静岡に向かう――。戦国時代の母子哀話、遠くスペインはカディスから逃れてきたフラメンコ歌手とギタリスト、輸血を禁じる謎の新興宗教、海岸の失踪事件。壮大な仕掛けが徐々に一つの線で繋がっていく、超エンタテインメント!

    上巻では、上に書いてあることが次々と起こり、始まった感がありワクワクする展開だった。古森が怪しい気がしてならない。

  • 逢坂剛作品初挑戦。映像作品を見たことがあるので、アクションが盛大に展開されるのかと・・・思い込みだったな。でも、面白かったから、下巻は一気読みだった。

    それにしても、製薬会社、輸血用血液、新興宗教団体、スペインのギタリストと歌手なんて事象がてんこ盛りすぎ・・・。

    主人公が真矢が拉致されてから のぶ代に変わった。この二人の好奇心は旺盛すぎ、、、というか、真矢のほうはそうで、のぶ代の方はもう少し冷静かしら。

    上巻は事柄の紹介だな。登場人物もいっぱい出てきて、この人はどこで出てきたか・・・と思い出すのに苦労する人も、思い出せない人もいた。それでも話は理解できたから、重要人物ではなかったということか。

    正当防衛とはいえ殺人もあるし、描写だけでも気持ち悪そうな写真も出てくるし、怪我や血をみるが、先を読みたくて、さくさく読んでしまった。(映像作品でなくてよかった)

    下巻での伏線の回収が楽しみ。それにプロローグと本編はどうつながるのだろう。

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著者プロフィール

逢坂剛
一九四三年、東京生まれ。八〇年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八六年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。二〇一三年に日本ミステリー文学大賞、一五年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。「百舌」シリーズや「長谷川平蔵」シリーズなど著作多数。

「2022年 『最果ての決闘者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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