予言の島

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 77
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041067697

作品紹介・あらすじ

【初読はミステリ、二度目はホラー。この謎に、あなたもきっと囚われる。】

「わたしは死ぬよ。言葉で。呪いで」
瀬戸内海に浮かぶ霧久井島は、かつて一世を風靡した霊能者・宇津木幽子が生涯最後の予言を遺した場所だ。彼女の死から二十年後、《霊魂六つが冥府へ堕つる》という――。
天宮淳は幼馴染たちと興味本位から島へ向かうが、宿泊予定の旅館は、怨霊が下りてくるという意味不明な理由でキャンセルされていた。
そして翌朝、幼馴染みのひとりが遺体となって発見される。しかし、これは予言に基づく悲劇のはじまりに過ぎなかった。
不思議な風習、怨霊の言い伝え、「偶然」現れた霊能者の孫娘。祖母の死の真相を突き止めに来たという、彼女の本当の目的とは……。
あなたは、真実に気づくことができるか――。島の秘密が暴かれたとき、惨劇の幕が開く。

感想・レビュー・書評

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  • 澤村さんの小説、と聞くだけでもうぞくぞくしてしまいますよ、ええ、今度はどんだけ怖いんだ!って。
    ところが、今回は、怖さで押しまくるホラーではなく、いわゆるミステリ、なのに怖いやつ!
    孤島とか、呪いとか、祟りとか、大きい意味での密室とか、もうたまらん要素がたっぷりで。
    だ、け、ど。本当の面白さは二度目に来る。
    ちょっとまってちょっとまって、え、どういうこと?
    ラストで「こういうことだろう」と思って見ていたとあるしかけが、実はもっとすごい状況で、おもわずのけぞる。
    思わず、最初に戻って二度読み。はぁあ、こわおも小説ですわ。

  • 『ぼぎわんが、来る』で衝撃のデビュー後、次々と怖い小説を発表している澤村伊智が初めて挑んだ本格ミステリ長編。巻頭に引用されているように、明らかに『獄門島』を意識した作品。二十年前に予言された通りの殺人が起こる、というストーリーは今村昌弘『魔眼の匣の殺人』に似たプロットだが、澤村作品独特の世界があり、全く違ったアプローチだ。ラスト付近のとあるロジックと、そのあとに訪れる衝撃的な仕掛け。似たような先例のある仕掛けではあるのだが、「こういう話」でそのネタが出るとは思わなかったので驚いた。最初から読み返して伏線をチェックしてしまった。読み返すたびに怖さが増すミステリだと思う。

  • この間短編が出たばかり.ぼぎわんの作者なので安定の面白さだと思う.

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著者プロフィール

澤村伊智(さわむら いち)
1979年、大阪府生まれの小説家、ライター。大阪大学卒業後、出版社入社。2012年春退職後はフリーライターとして活動。
幼少時より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂を敬愛する。2015年に「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回ホラー小説大賞を受賞しデビュー。本作は2018年12月、『来る』(くる) のタイトルで、岡田准一主演にて実写映画公開予定。
巧妙な語り口と物語構成が高く評価されており、新たなホラーブームを巻き起こす旗手として期待されている。

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