- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041067741
作品紹介・あらすじ
男を初めて部屋に上げるときには、かなりの勇気がいる。
もしこの男に、見えてしまったら……。
まもなく40になる独身の真千子が独りで住まうアパートの部屋の何もない壁には、かつて捨てた恋人、博也の骸骨が立っている。知り合ったばかりの男を部屋に入れた夜、暗闇の中で男の愛撫に博也の癖を見つけ……。(第3回『幽』怪談文学賞受賞作「枯骨の恋」)
職場のパワハラで自殺した年下の同僚。彼女の家族に訴訟をけしかけようと、実家がある田舎を訪れた千穂。そこで出会ったのは、予想外の反応をする母親と、若い死者に対する奇妙な風習だった。(「アブレバチ」)
『嘘を愛する女』が話題の著者、デビュー作&第3回『幽』怪談文学賞〈大賞〉受賞作(選考委員/岩井志麻子、木原浩勝、京極夏彦、高橋葉介、東雅夫)が待望の文庫化。
(単行本時タイトル:『枯骨の恋』)
単行本収録作品に、不倫相手との縁切り物語1篇を加えた8つの傑作怪談。
現代を生きる30~40代の女性のリアルな情念と、突きつけられる現実、その中で少しでも光を掴みたいともがく姿を描いた、怖くてエロくて美しい短編集。
感想・レビュー・書評
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怖くなかった。どの話も女の情念とエロスが主になっているが、どれもピンとこない。ふわりと状況は描かれているが臨場感に欠けているし、何よりサスペンスや恐怖感が身に迫って来ない。
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バカな女達…女のプライドが垣間見える。
気高くも見えるし、しょーもないような気もする。
本人にとってはそれを捨てられないんだとは思う。
それがなんだか思わず笑ってしまうような感じで好きだった。
縁切り厠とメモリイが好き -
Kindleunlimitedにて読みました。
アブレバチ、親指地蔵が特に伝承的な感じがして怖さもあり、良かった。読んだあとも余韻が残る怖さ。ちょっと生々しいドロドロした話もあり、自分的にはリアルで好きです。
そこで終わるのか、、っということもあったけど、全体的にかなり好きな雰囲気です。
他の本も読みたい。 -
じとっとした日常に潜む怖いものが描かれた短編集。
棘の路が怖かったです。