夢に抱かれて見る闇は (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 46
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041067741

作品紹介・あらすじ

男を初めて部屋に上げるときには、かなりの勇気がいる。
もしこの男に、見えてしまったら……。
 まもなく40になる独身の真千子が独りで住まうアパートの部屋の何もない壁には、かつて捨てた恋人、博也の骸骨が立っている。知り合ったばかりの男を部屋に入れた夜、暗闇の中で男の愛撫に博也の癖を見つけ……。(第3回『幽』怪談文学賞受賞作「枯骨の恋」)

 職場のパワハラで自殺した後輩。彼女の家族に訴訟をけしかけようと、実家がある田舎を訪れた千穂。そこで出会ったのは、予想外の反応をする母親と、若い死者に対する奇妙な風習だった。(「アブレバチ」)

『嘘を愛する女』が話題の著者、デビュー作&第3回『幽』怪談文学賞〈大賞〉受賞作(選考委員/岩井志麻子、木原浩勝、京極夏彦、高橋葉介、東雅夫)が待望の文庫化。
(単行本時タイトル:『枯骨の恋』)

単行本収録作品に、不倫相手との縁切り物語1篇を加えた8つの傑作怪談。
現代を生きる30~40代の女性のリアルな情念と、突きつけられる現実、その中で少しでも光を掴みたいともがく姿を描いた、怖くてエロくて美しい短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 怖くなかった。どの話も女の情念とエロスが主になっているが、どれもピンとこない。ふわりと状況は描かれているが臨場感に欠けているし、何よりサスペンスや恐怖感が身に迫って来ない。

  • バカな女達…女のプライドが垣間見える。
    気高くも見えるし、しょーもないような気もする。
    本人にとってはそれを捨てられないんだとは思う。
    それがなんだか思わず笑ってしまうような感じで好きだった。

    縁切り厠とメモリイが好き

  • Kindleunlimitedにて読みました。
    アブレバチ、親指地蔵が特に伝承的な感じがして怖さもあり、良かった。読んだあとも余韻が残る怖さ。ちょっと生々しいドロドロした話もあり、自分的にはリアルで好きです。
    そこで終わるのか、、っということもあったけど、全体的にかなり好きな雰囲気です。
    他の本も読みたい。

  • じとっとした日常に潜む怖いものが描かれた短編集。
    棘の路が怖かったです。

  • 星3か4で悩んだけどホラーらしい作品だったのでやっぱ4!!
    本の紹介に"女たちの怖くてエロティックで美しい物語。"ってあるけど
    情念が漂うような話、
    仄暗さを感じる話や悪意を感じる話、
    救いのある話などバラエティに富んだ短篇8話
    メジメした感じがいかにもって感じで独特の世界観 ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

    悪縁を断ち切る『縁切り厠』
    母が子供に植え付けた念とその後の『棘の路』
    上辺だけの友情と悪意の『親指地蔵』
    の3篇がいかにも!!って感じで印象に残った。

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著者プロフィール

1964年大阪府生まれ、群馬県育ち。2008年に第3回『幽』怪談文学賞短編部門大賞を受賞。翌年、受賞作を表題とした短篇集『枯骨の恋』でデビュー。14年7月に刊行された『残花繚乱』がTBS木曜ドラマ劇場で「美しき罠〜残花繚乱」として連続ドラマ化される。17年公開の映画『嘘を愛する女』の小説版がベストセラーに。著書に『気がつけば地獄』『生き直し』『パパ』『フリー!』などがある。

「2024年 『母をさがす GIベビー、ベルさんの戦後』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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