- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041067789
作品紹介・あらすじ
陽太郎の師、写真家の弘一には秘密の顔があった。それは銀塩写真探偵という驚くべきもの。ネガに写る世界に入り、過去を探れるというのだ。入れるのはたった一度。できるのは見ることだけ。それでも過去に囚われた人が救いを求めてやってくる。陽太郎も写真の中に足を踏み入れる。見たのは、輝きも悲しみも刻まれた永遠の一瞬で──。生きることとは、なにかを失っていくことなのかもしれない。哀切と優しさが心を震わす物語。
感想・レビュー・書評
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設定が面白いです。
ネガに映った世界に入り込み、過去を探る。少しファンタジックな設定に思えますが、あくまでもネガに映った時間帯の静止世界という制限があったり、過去の街の描写が細かいから、それほどファンタジー感はないです。
読んだ当時ミラーレスでカメラ始めた頃だったのですが、フィルムいいなと思わず思ってしまいました。まあ、現像なんて家でやろうとするものなら、主人公の親もより不機嫌になりそうですが……(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一行目:それは夏休み最後の土曜日のことだった。
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おもしろい設定。
続編期待です。というか本作が「きっかけ」が語られたスピンオフ的な印象を持ってしまいました。 -
私の父は、趣味で写真を焼くまで全部自分でやっていました。子供の頃、それをずっと見ていました。読んでいて器具や機械、薬剤のにおいまですぐそこにあるように感じました。機材一式うちにあったなあ。貸家、押入れ暗室でした。でも、それを知らなければこのストーリーの楽しみは半減していたかも。
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これもシリーズ化ですかね。普通です。
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探偵という話では無くて、写真を通して見る人の人生の物語。
過去の光を見る事で、今をきちんと踏み出せる。陽太郎だけじゃなく、その師や父の思いも伝わってくるのが素敵。 -
これから探偵としてのシリーズが続くのかな?(いや、探偵とは違うと思うが…)