銀塩写真探偵 一九八五年の光 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2018年5月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041067789

作品紹介・あらすじ

陽太郎の師、写真家の弘一には秘密の顔があった。それは銀塩写真探偵という驚くべきもの。ネガに写る世界に入り、過去を探れるというのだ。入れるのはたった一度。できるのは見ることだけ。それでも過去に囚われた人が救いを求めてやってくる。陽太郎も写真の中に足を踏み入れる。見たのは、輝きも悲しみも刻まれた永遠の一瞬で──。生きることとは、なにかを失っていくことなのかもしれない。哀切と優しさが心を震わす物語。

みんなの感想まとめ

過去を探るという独特の設定が魅力的な物語で、ネガに映った世界に足を踏み入れることで、登場人物たちの過去や感情が浮かび上がります。ファンタジックな要素を持ちながらも、過去の街の描写や静止した時間の中での...

感想・レビュー・書評

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  • 物語の進行上、実は知り合い連鎖をし始める無理矢理感はありましたが、ちょいとだけファンタジー感で楽しめました。続編が出たら読むかも。
    父親が家庭を顧みない風の描かれ方でしたが、後半で盛り返し、実家がなくなるのは自分の人生の一部か無くなるみたいで目を背けていたみたいな感覚は少し来ました。父親がキープレーヤーでしたね。

  • 設定が面白いです。
    ネガに映った世界に入り込み、過去を探る。少しファンタジックな設定に思えますが、あくまでもネガに映った時間帯の静止世界という制限があったり、過去の街の描写が細かいから、それほどファンタジー感はないです。

    読んだ当時ミラーレスでカメラ始めた頃だったのですが、フィルムいいなと思わず思ってしまいました。まあ、現像なんて家でやろうとするものなら、主人公の親もより不機嫌になりそうですが……(笑)

  • 一行目:それは夏休み最後の土曜日のことだった。

  • おもしろい設定。
    続編期待です。というか本作が「きっかけ」が語られたスピンオフ的な印象を持ってしまいました。

  • 私の父は、趣味で写真を焼くまで全部自分でやっていました。子供の頃、それをずっと見ていました。読んでいて器具や機械、薬剤のにおいまですぐそこにあるように感じました。機材一式うちにあったなあ。貸家、押入れ暗室でした。でも、それを知らなければこのストーリーの楽しみは半減していたかも。

  • 写真に感動して弟子入りしたら、写真の中に入れて探偵をしていることも判明。すごく題材がいいと思うのですが、師から弟子へ探偵の仕事を継ぐところで終わったので、是非シリーズ化して真下くんが実際に杏奈ちゃんと探偵するところを読みたいです。

  • フィルムカメラ、懐かしい。写真屋バイトしてたから、たまに逆巻きになってるフィルムを暗箱で開けて巻き直したりしたなー。と、自分の思い出も蘇る。写真の世界に入れるっていうのもいいなぁ。折角なら続編出してもらって、陽太郎の家族の先行きも知りたいな。

  • ネガフイルム、懐かしい…。子供の頃、父のカメラで絞り、シャッター速度、カメラの構造…教えてもらったなぁ。写真ではないけれど、就職したての頃、仕事で印画紙への焼き付けなんかもやってたなぁ。
    ネガに映るその一瞬の世界に入り込んで、過去を探る銀塩写真探偵。その秘密を共有し、跡を継ぐことになりそうな大学生の陽太郎と辛島杏奈。
    撮った瞬間から過去になる。真実とは何か。少しの後悔。読みながら、色々考えさせられた。是非シリーズ化して欲しい。しますよね?

  • これもシリーズ化ですかね。普通です。

  • 探偵という話では無くて、写真を通して見る人の人生の物語。
    過去の光を見る事で、今をきちんと踏み出せる。陽太郎だけじゃなく、その師や父の思いも伝わってくるのが素敵。

  • これから探偵としてのシリーズが続くのかな?(いや、探偵とは違うと思うが…)

  • 【あらすじ】
    陽太郎の師、写真家の弘一には秘密の顔があった。それは銀塩写真探偵という驚くべきもの。ネガに写る世界に入り、過去を探れるというのだ。入れるのはたった一度。できるのは見ることだけ。それでも過去に囚われた人が救いを求めてやってくる。陽太郎も写真の中に足を踏み入れる。見たのは、輝きも悲しみも刻まれた永遠の一瞬で―。生きることとは、なにかを失っていくことなのかもしれない。哀切と優しさが心を震わす物語。

    【感想】

  • なんとなくプロローグのような物語。フィルム撮影と現像が重要な物語なので、主人公がフィルム撮影に興味を持って、撮影、現像を始めるまでにかなりのページを割いてる。物語のメインである銀塩写真探偵に関しては、主人公がその入り口に立ったくらいのところで終わってしまっている。これは続いてくれないと、なんだか中途半端な感じになっちゃうなぁ。

  • フィルム写真のネガに入り込むことができる、というファンタジックな設定の物語。舞台は現代日本だが、フィルム写真というパーツからもサブタイトルからも分かるように、少し前の時代を映して……この場合は写していると言っていいかも。

    プロローグ的な展開や設定の絞りなどが語られ、恐らく続刊前提なのだろうけど、それ故か、個人的にはこの一冊単体では満足できなかった。

    ただ、まさにプロローグとしては、懐古的な刺激も含めて面白いものだったので、ぜひこの先で探偵の活躍を読んでみたい。

  • 2018/6/25(月曜日)

  • 主人公が銀塩写真に惹かれ、不思議なことを経験していくきっかけ、または序章の話というような、彼らのこれからが気になる話でした。ゆるやかなテンポでするすると読めます。主人公が銀塩写真に惹かれ、不思議なことを経験していくきっかけ、または序章の話というような、彼らのこれからが気になる話でした。
    移り変わる街、モノクロの世界、流行りの物、フィルムカメラと、今と昔が混ざったような雰囲気が文章にあって素敵でした。フィルター越しに見える誰かの視点、誰かの想い、写真をきっかけに主人公が周囲の人達や自分のことと向き合っていこうとする姿に好感や共感を覚えます。
    主人公が銀塩写真に夢中になっていく描写がまるで自分自身が夢中になっているかのように伝わってきて好きでした。続編が出たら読みたいです。

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著者プロフィール

1964年東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年から刊行された「活版印刷三日月堂」シリーズが話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気となる。主な作品に「菓子屋横丁月光荘」シリーズ、『三ノ池植物園標本室(上・下)』など。

「2021年 『東京のぼる坂くだる坂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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