- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041067802
作品紹介・あらすじ
小江戸川越で知る人ぞ知る喫茶店『珈琲くろき』。なんでも、副店長の胡桃が猫絡みの悩み事をすべて解決するという。誰が呼んだか、川越のドリトル。そんな恥ずかしい異名までつく始末。今回は身代金目当ての猫の誘拐という、今までにないシリアスな事件に巻き込まれ!? 見た目美青年、口を開けば毒舌の相棒ポウたちとともに、事件解決に奔走する。川越の町を駆け回る騒動は二転三転、思いもよらぬ方向へ進んでいき──?
感想・レビュー・書評
-
今まで短編で話が進んでいたのに、まるまる一冊で一つの話ともなると、途中で話を終えるには忍びなく、一気に読み上げ疲れてしまった(笑)。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018年出版。シリーズ第3作。終盤でかなりのどんでん返しで、「無理クリじゃないか?」と思ったが、読了してみれば中々楽しい気分だったのが意外。著者に上手いこと乗せられたか? まぁそれが作家たるものか。物理的に??な設定も有ったが、終わり良ければ全て良し、という事にする。
-
3冊目
喫茶店が赤字の為、アルバイトを探すことにした胡桃が騒動に巻き込まれるお話。 -
面白かった!
-
面白さにスリリングが加わった!サイコー!
-
シリーズ3作目。
今回は、老舗家具屋の創業者の妻が飼う世界一高価な猫の誘拐事件が発生。ホストクラブにはまる娘、毎日飲み歩く娘婿、不良仲間とバイクで走り回る孫。身内の犯行を疑う飼い主に依頼され、胡桃たちが犯人探しに乗り出す。
章ごとに容疑者が排除されていき、事態は二転三転。先の2作とは違い、長編ということもあり、今までで一番ミステリー感が強かった。
相変わらず猫たちのトボけた会話が面白い。ツンデレのポウとユーリ、癒し系のまげ太に加え、ロックなキヨシロー、ホストクラブを経営する白猫サムまで登場し、空気を読まず胡桃を振り回す。
自他共に認めるお人好しで、猫よりも鈍い胡桃だけど、みんな(猫も人も)何だかんだ言いつつも胡桃を大事に思っているのが分かる。読み終わると、ほのぼのと優しい気持ちになれる作品。 -
「動物王国」
暫くの間様子を見るはずが。
これまでも飼っていたから等と安請け合いするのもいいが、自分の飼い猫と他人の飼い猫を預かるのには大きな違いがあり特に品種等は一番に聞くべきだろう。
家族間に犯人がいる可能性があるだなんて普通は想像したくないが、一番有り得るうえに皆が何かと訳ありすぎて疑わざる得ないよな。
「胡桃とホストクラブ」
夜な夜な母親が通う店へ。
こんな家族だと息子がグレてしまうのも時間の問題だったろうが、過去にはきっと家族円満だった事があるからこそ彼は彼女の元へ行ったのかもしれないな。
店に来る人の事情は色々あるかも知れないが、現実を忘れ癒しを求めて来ているのに目の前で親子喧嘩なんて見せられたら一気に現実に戻り興醒めするのも仕方ないな。
「胡桃、会社へ行く」
無能と呼ばれ居場所の無い社長。
傍から見れば何も出来ない名ばかりで彼のせいで業績も落ち不景気になったように見えがちだが、分析してみれば数字にしか興味のない者たちが今を作りあげたのだよな。
大切な商品を作ってくれていた人達を全く知らず失礼な態度ばかりとる重役達を見ていたら、過去を知る者からしたら怒鳴るだけでは済まないほどの怒りが湧いたろうな。
「猫はどこだ!?」
猫をさらった本当の犯人は。
全ては計画通り行われて完璧に進んでいたろうに、誤算があったとすれば彼女を事件に巻き込み最後まで同行させてしまった事だろうな。
予想外の事も沢山あったかもしれないが、逆を言うとこの虚言誘拐のおかげで彼女の家族一人一人の問題が解決されただけでなく今後が楽しみになる様な成長を遂げれたのだろうな。
「再び、猫はどこだ!?」
本当に誘拐された猫の行方。
あれだけの事を考える彼女なのだから、初めは気付いておらずとも何かしらのタイミングで本当の事を知っていたからこそ何も言わず買い続け孫に与えたのではないだろうか。
タイミングが悪かったのだろうが、あれだけの誤解を受けた状態でもお婆さんや周りの人の事を考え最悪罪を被る気でいた彼は本当に強い人間なのだろうな。 -
シリーズ第3弾。今回は、川越の老舗家具を舞台にした事件。
ついに『珈琲くろき』に、身代金目的の誘拐という大事件?が持ち込まれる。
胡桃もまだまだコーヒーを入れる修業が必要だし、『珈琲くろき』も、まだ赤字が続いている。
しかしながら、「ドリトル胡桃」の名は、川越の猫世界には広がっているみたい。
胡桃は、探偵としても、喫茶店の副店長としても、さらに成長が必要だね。 -
展開が強引すぎる場面が多々あってちょっとごちゃごちゃしているので、もうちょっと話の流れがスムーズだと良いな。
喫茶店の経営という根本的問題はなんら解決していないのも残念。