怪奇探偵リジー&クリスタル (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 100
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041067857

作品紹介・あらすじ

1938年、ロサンゼルス。グラマーな美人私立探偵と、SFオタクの少女助手が、血なまぐさい不可思議な事件の数々に挑む! 型破りな謎と解決法が痛快の、キュートでエログロ満載のオカルト・ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • なんて小説なんだろう。基本は探偵ものかと思いきや、いろんなものが合わさったハイブリッドなミステリー短編集だ。
    不老不死の体を持つ女探偵と、透明人間の助手って設定からしてとんでもない。SF、ホラー、怪奇映画、タイムトラベル、モンスター…、それぞれの短編ごとに色が全く違う。マニマックすぎてついていけない部分もあったが、全体を通して楽しみながら読み切ってしまった。後半の2編が個人的に気に入ったので、評価は後半に怒涛の追い上げを見せた感じだ。
    読み手を選ぶかもしれないが、ハマる人にはとてつもなくハマる!

  • 山本弘『怪奇探偵リジー&クリスタル』角川文庫。

    こんな奇抜な設定の探偵小説にはお目に掛かったことがない。SF、ホラー、ミステリー、ハードボイルドといったあらゆる要素が渾然一体となり、見事に融合された面白ぶっ飛び連作短編小説だった。

    1938年、ロサンゼルスを舞台にグラマーな美人私立探偵リジーとSFオタクの少女助手クリスタルが、血なまぐさい不可思議な事件の数々に挑む。二人には物凄い秘密があるのだが、それは読んでのお楽しみ。

    『まっぷたちの美女』『二千七百秒の牢獄』『ペンドラゴンの瓶』『軽はずみな旅行者』『異空の凶獣』の5話を収録。

  • 推理小説かと思いきや、山本弘らしさが垣間見える活劇小説でした。
    連作短編の構成になっていて、一つひとつが面白い。
    続編を期待したいです。

  • 浮世奉行と交互に読んだミステリ短編。UMA繋がりw
    存在そのものが怪奇なコンビが不可思議事件に挑む♪

  • 事件は怪奇 探偵も怪奇 解決はすっきり??

    SFで ホラーで 人情?もあって
    ドキドキわくわく ドッキンドッキン ちょっぴりほろり
    のめり込んでしまった。 面白い!!

  • 私立探偵リジーとその助手のクリスタル。彼女たちが出くわすさまざまな事件は、常識では考えられないようなものばかり。しかしそもそも、彼女たち自身がその常識からもかけ外れた存在であり、第一話から度肝を抜かれること必至のホラーミステリ連作集です。
    ミステリ好きにはもちろん、ホラー好きにも楽しい。そしてSF好きならさらに楽しめるのではないでしょうか。特に「軽はずみな旅行者」が凄い。SFに関しての知識はあまりないのですが(むしろ食わず嫌いの苦手意識だけがある)、きちんと理解できた気がするし、充分に楽しく読めました。まさかあんな人が登場するだなんてー。
    リジーの過去が明かされる「ペンドラゴンの瓶」にほろりとさせられたり、一方でクリスタルの過去が明かされ、さらに最大の脅威に立ち向かう「異空の凶獣」にははらはらどきどきさせられました。いやー面白かった。もっと続きが読みたいなあ。

  • B級映画っぽさがすごくてめっちゃ面白かった!
    SFもののことはあんまりわからないのだけれど、それでも聞いたことある作品名や人名、キャラクターが出てきた時にはわくわくしたし、作者のSFものへの強い愛を感じた。
    リジーとクリスタルのキャラクターが凄すぎる…そんで二人のロマンシスな関係がたまらなく好き。続編、続編をください…!!

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著者プロフィール

元神戸大学教授

「2023年 『民事訴訟法〔第4版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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