• Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041067888

作品紹介・あらすじ

どうしても行きたくないときだって、ある。

「ひとりで行きなよ」「いやなの、ねぇ条介お願い、ついてきて」
高校生の僕は幼馴染のアンから、恋人と別れるところを見ていてほしいと頼まれる。
バイトを休んで渋々ながら彼女についていった僕が目にしたのは--。(『ポケット』加藤シゲアキ)
朝起きてぼうっと生きていたらいつの間にか時間が過ぎ去っている。仕事から帰宅すると、毎日違う知らない友達が家にいる。
そんなある日、一人の友達だけが何度も家に来ることに気がついて――。(『コンピレーション』住野よる)

誰に何を言われようと行きたくない場所もあれば、なんとなく気持ちがのらない朝だってある。
ふとしたきっかけでサボってしまうかもしれないし、人生を変えるような決意で回れ右をすることもあるかもしれない。
ひとはいつでも「行きたくない」気持ちを抱えている。
僕たちのそんな所在なさをそっと掬い上げる、刹那のきらめきを切り取った物語。

感想・レビュー・書評

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  • 2019年08月15日読了。

  • 「行きたくない」をテーマに6人の作家が書いた短編集
    初読みの作家さんが多かったが、とても新鮮。そして 斬新。
    「行きたくない」ことひとつがこんなにいろんな世界を持つなんて。
    おもしろい!!

    NEWSの加藤シゲアキの作品は 若い感性で幼馴染との距離感がイマドキ。
    終わり方が(んん??)とは思うが。

    近未来の渡辺優「ピンポンツリー」は想像するとシュールだし、
    小嶋陽太郎や奥田亜希子の作品の日常の風景が 妙に心地よい。

    そして 大好きな住野よる
    いつもとはちょっと違ったテイストだけど、(分かる気がするよ)と
    思わせる主人公の心の機微が秀逸。さすがだ。

    どれも短編で飽きさせないので、お出かけのお供におすすめ。

  • 住野よるさんのお話が斬新で面白かった。欲しかったのに手に入れるとすぐに飽きちゃう、そんな自分が嫌になる。という感じの言葉が印象的。嬉しいはずなのに、楽しめてない感じがすることあるなって。あとから思えば、あのときは楽しかったんだと言えるように、今を楽しんでると思い込むことが大切と誰かのインタビュー記事で見たのを思い出した。

  • 結構考えさせられる話が多い。
    最後の『コンピレーション』は良かったな。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    恋人との別れ話を見ていて―幼馴染に頼まれた僕に訪れた出会い(「ポケット」加藤シゲアキ)。私の家に毎夜違う知らない「友達」がやってくる。ある時から、同じ人が何度も現れるようになり(「コンピレーション」住野よる)。加藤シゲアキ、阿川せんり、渡辺優、小嶋陽太郎、奥田亜希子、住野よるが夢の競演。誰だって「行きたくない」時がある。そんな所在なさにそっと寄り添う、一瞬のきらめきを切り取った書き下ろし短編集。

    【キーワード】
    文庫・アンソロジー・短編集・青春

  • 普段は好きな作家さんの本しか基本的には読みません。しかし、たまたまふらりと立ち寄った本屋さんで惹かれたので購入。同じ職業の女の人の話が出てきたことが決め手となりました。

    若手と言うんですか、ベテランではないフレッシュな文章を読むのはとても新鮮でした。これだけの人が書いていると、やはり合う文章も合わない文章もあり。楽しく読ませていただきました。

    私は小嶋陽太郎さんの「シャイセ」という短編が好きでした。読み心地もよかったし、何より内容が面白かった。シャイセって、なんの呪文?現実離れした話なのかしら、と思っていたのは見事に裏切られ。最後は胸が温かくなり、同時になぜかとてもスカッとしました。

    どの物語も書き下ろしで、様々な「行きたくない」をテーマに書かれています。毎日に当たりまえにありそうなことが丁寧に描写されていることで、活字の面白さを思い出しました。

  • 阿川せんり、小嶋陽太郎、奥田亜希子、の作品が個人的には好きだ。自分の感覚や体験と通じたから。

  • 恋人との別れ話を見ていて―幼馴染に頼まれた僕に訪れた出会い(「ポケット」加藤シゲアキ)。私の家に毎夜違う知らない「友達」がやってくる。ある時から、同じ人が何度も現れるようになり(「コンピレーション」住野よる)。加藤シゲアキ、阿川せんり、渡辺優、小嶋陽太郎、奥田亜希子、住野よるが夢の競演。誰だって「行きたくない」時がある。そんな所在なさにそっと寄り添う、一瞬のきらめきを切り取った書き下ろし短編集。(e-honより)

  • 全てのどこかに行きたくない人に贈りたい。
    友達の別れ話の現場に、嫌いな作家のサイン会に、ロボットが、会社に、外に、行きたくない話。アンソロジー。シャイセの話がすき。最後の2話、外に行きたくないは意外と被っていたなあ。1話目は1人だけだとひきこもる主婦の話、2話目はとある部屋に閉じ込められて毎日異なる友達が来る子の話。
    全体的にふわっとしていて沁みた。よき。

  • 6人の作家が「行きたくない」をテーマに綴る短編集。
    初めて読む作家さんもあったけど、行きたくないを通しての行き交う感情描写にそれぞれ楽しめました。
    行きたくないに理由はない、ただ何となく行きたくないと思うときもある。
    けど、それだけじゃ前に進めないよね。

    特にロボットが行きたくないを取り上げた「ピンポンツリースポンジ」が好きでした。

    最後に俺はもっと自由に生きたい!(私的感情)

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著者プロフィール

加藤シゲアキ(かとう しげあき)
1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。2012年1月、『ピンクとグレー』で作家デビュー。同作は16年に映画化され、大ヒットした。以降『閃光スクランブル』『Burn.-バーン-』(以上、渋谷サーガ3部作)と年1作のペースで執筆を続ける。最新刊は『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』。NEWSのメンバーとして芸能界でも活躍の場を広げ、近年はドラマやバラエティ、情報番組などに出演し、アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

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