行きたくない (角川文庫)

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本棚登録 : 537
レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041067888

作品紹介・あらすじ

どうしても行きたくないときだって、ある。

「ひとりで行きなよ」「いやなの、ねぇ条介お願い、ついてきて」
高校生の僕は幼馴染のアンから、恋人と別れるところを見ていてほしいと頼まれる。
バイトを休んで渋々ながら彼女についていった僕が目にしたのは--。(『ポケット』加藤シゲアキ)
朝起きてぼうっと生きていたらいつの間にか時間が過ぎ去っている。仕事から帰宅すると、毎日違う知らない友達が家にいる。
そんなある日、一人の友達だけが何度も家に来ることに気がついて――。(『コンピレーション』住野よる)

誰に何を言われようと行きたくない場所もあれば、なんとなく気持ちがのらない朝だってある。
ふとしたきっかけでサボってしまうかもしれないし、人生を変えるような決意で回れ右をすることもあるかもしれない。
ひとはいつでも「行きたくない」気持ちを抱えている。
僕たちのそんな所在なさをそっと掬い上げる、刹那のきらめきを切り取った物語。

感想・レビュー・書評

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  • 読んでみたかった加藤シゲアキ先生初読み
    『ポケット』は不可思議な女子に振り回される男子
    勝手に恋愛してくれよ と叫びたくなるわ
    お気に入りの阿川せんり先生
    『あなたの好きな/わたしの嫌いなセカイ』
    は まさに面倒くさい女子がぐいぐいくる嫌さが
    伝わってきて 誰が読んでも
    「行きたくない~」と思えるものでした

  • 「行きたくない」がテーマのアンソロジー。

    いやあ。
    行きたくない、分かる分かる。
    住野よると奥田亜希子が目に入って購入したけど、星四つか五つか迷うくらい、どれも印象に残るお話だった。

    以下、ネタバレ含む注意。



    「ポケット/加藤シゲアキ」
    友達が不登校になって、周りからは浮いた存在になってしまう。
    そんな彼に、優しく声をかける俺、という優越感が形になる後半が面白い。
    実は自分には出来ないこと、知らない世界を開いていた友達に、自分自身の狭量さを感じさせられる主人公。その描写に、青春を感じる。

    「ピンポンツリースポンジ/渡辺優」
    ロボットが「したくない」と言うのはオカシイ、という着眼点がいい(笑)
    Siriに拒否されたら、困るだろうな。
    検索したくありません。
    でも、そこでそんなロボットに愛嬌があると感じるか、不快に感じるかで、この物語は分岐するように思う。

    「シャイセ/小島陽太郎」
    明らかに拒食症と思しき店員シャイセと、仲良くなれないかと眺めているわかばさん。
    とあるキッカケから、二人は一緒に食事をするようになるのだけど、うどんをちょっとずつちょっとずつ咀嚼するシャイセが、可愛い。
    歪んだ生活の中にいる二人が、それでもか細い繋がりを得て満足するので、なんか、最後ホッとする。

    「終末のアクアリウム/奥田亜希子」
    停滞から抜け出すことの、グッという覚悟とか、痛みって、ちょっと分かる。
    この生温さが、ずっと続くわけではないと分かっていても、動きたくない。
    ゆるゆると終わりなく続く夫婦生活を、楽しんでいたはずの彼女。
    子供が欲しい、とスイッチを押した彼と、そのスイッチを押されたことで、ああ、この時がついにやって来てしまったと、動きを開始する彼女から放たれるノイズが、やっぱり、分かる。

    「コンピレーション/住野よる」
    仕事から帰ると友達がご飯を作って待っている。
    けれど、どうやらその友達とは初対面で。
    ゲームして、映画見て、悩みを打ち明けて、眠る。
    そして翌日、また違う初めての友達が待っている。
    そんなミステリーな始まりが、どんな結末を迎えるんだ、とドキドキしながら読んでいた。
    知らなくても、知ってくれている人がいる状況って、受け入れられるものなのか。

    でも、人付き合いが苦手だからこそ、付き合いが限定的に、しかも円満な形で始まっては終わってゆく、この小説みたいなカタチって、楽でいいかもしれない(ご飯までついてくる)と思ってしまった。

  • 手軽にサクサク読める。

    ピンポンツリー
    終末のアクアリウム
    コンピレーション

    の3作品が割と良き。
    コンピレーションは世にも〜的な感じしたけど。

  • 個人的に良かったのは『シャイセ』と『終末のアクアリウム』と『ピンポンツリースポンジ』
    特にシャイセがとても良かった。

    『ポケット』と『コンピレーション』は良くも悪くもミュージックビデオ見てるみたいな話だなと思った。描写や言葉選びは美しいけどもそれだけという感じ

    『あなたの好きな/わたしの嫌いな世界』はTwitterとオタク女のお気持ちnoteで100回くらい見た

  • 6人の作家による短編集。

    不思議なお話。

  • それぞれの行きたくないがあり、そう言うのもあったのか!と思った。

    2.中学校図書館にて

  • 3.2

  • さらりと読める。
    マイナスの感情をテーマにしているせいか、印象的なのはあまり。

  • 「行きたくない」をテーマにした短編を色んな作家が書いたもので、期待して読んだがどれもいまひとつ…読み終えるのが大変だった。

    どの作家もまだ若いようだがストーリーに深みがなかった。

  • 加藤シゲアキ 阿川せんり 渡辺優
    小嶋陽太郎 奥田亜希子 住野よる
    6人の作家さんが手がける
    それぞれの『行きたくない』短編集です。

    渡辺優の『ピンポンツリースポンジ』は
    1人に1台所有するAIロボットが
    朝、突然「行きたくない」とエラー表示を起こす
    という不思議なお話。
    ちょっと近未来的な、
    この先有り得てもおかしくなさそうなストーリーで
    とても好きだなぁと思いました。

    加藤シゲアキ以外は初見の作家さんばかりだったので、
    それぞれの代表作を
    今後読んでみようと思います。

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著者プロフィール

加藤シゲアキ(かとう しげあき)
1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。2012年1月、『ピンクとグレー』で作家デビュー。同作は16年に映画化され、大ヒットした。以降『閃光スクランブル』『Burn.-バーン-』(以上、渋谷サーガ3部作)と年1作のペースで執筆を続ける。最新刊は『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』。NEWSのメンバーとして芸能界でも活躍の場を広げ、近年はドラマやバラエティ、情報番組などに出演し、アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

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