地獄くらやみ花もなき 弐 生き人形の島 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 507
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041067895

作品紹介・あらすじ

地獄代行人の皓と助手の青児のもとに届いた〈バラバラ殺人〉を予感させる依頼状。バロック様式の館がそびえる島に向かった二人を待ち受けていたのは、美しき〈生き人形〉と皓の〈弟〉を名乗る少年で!?

感想・レビュー・書評

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  • 鍛冶が媼_φ(・_・
    長崎の孤島にある城館に住まう絢辻家…綾辻さんの館シリーズ第一作を連想しました。好きです。ミステリの九州いろいろ建ってるなぁ。
    西條さんと青児くんの関係も、お互い信頼度増し増しになってきて好きです。西條さんの親子関係・兄弟関係のドロドロがもの凄い。蘇生されたの知らずに動き回ってた緋くんは可哀想。
    棘さんも凄いけど…雨男ぶりも。荊棘のお兄さんも復活するのかな。
    絢辻家の異常さも……人は人形じゃないんだから、と。霜邑さんの異常さも幼少期の生育に問題あったんだろうな。

  • 前作は短編集で今作は長編。
    その分重厚感、読み応えが増した感じがします。
    ぞわり感も増して私的には前作より好きなのですがスピード感の無さが気になる… 若干間延び感が…
    しかし長編になっても読みやすく、かわらずキャラが魅力的!
    次回作に続くのに重要なキャラが最後にちらり。
    これは続きを読まなくては!

  • なんだろう、このかんじ。野良犬がまんまと飼い慣らされていきつつ、飼い主の方がどんどんほだされてるような、2人の雰囲気がおもしろい

  • 緋がここで終わると思ってなかった
    最後の荊でまた次の展開も楽しめそう

  • まともな奴はいない。
    でもみんな自分なりにまともなんだよ。
    だから怖いね。

  • 面白い!
    最高でした!
    次も楽しみ!

  • 地獄代行業の皓の助手になって7カ月が経った青児。逢魔が時に女子高生に襲われ、皓の弟を名乗る少年に決闘を挑まれたりと相変わらず運がない。そんな2人の元に殺人予告ととれる手紙が届く。
    1巻がご挨拶の短編構成、今作は自己紹介の長編構成といったかんじ。長編だったのでミステリー要素が高まったが、そこにはあまり惹かれるものはなかった。なにせ最初から怪しい緋。人を見る目がない青児から好かれる時点で怪しい霜邑。この2人が予想通りが関与しているのが予想通りだった。そして、今回は妖怪要素が少ない。白狼しかメインで出ない上にその出番もほぼない。地獄要素が魔族より人間の方が壊れてるし怖いよねという話だったように感じた。
    一方で青児と皓の仲良しレベルは順調に上がっている。ペットレベルもアップして頭なでなで+腰ぽんぽんも追加されていて順調だ。互いに互いを気遣うがお互いそれに照れてる雰囲気が微笑ましかった。

  • 今巻はなかなか凄惨なお話であった。そして新しいキャラクターが出てきたと思いきや、まさかの1巻でご退場…。そして招待もまさかまさかの結果であった。そして。最後の最後で大きな伏線が張られた気がするが、これは次巻で回収されるのだろうか。次巻が楽しみだ。

  • #読了 前回の横溝正史的な世界観のお話に続き、今回も古き良き正統派ミステリーな舞台装置。ミステリー部分は取り立てて面白いという感じではなかったけれど、皓と青児の関係の進展、皓の家族や過去、棘の双子の兄の存在と、次巻への布石が打たれたのかな。
    そういえば、トリックの軸になる一家のほとんどが皓や青児なんかと関わらなかったの不思議な感じ。

  • 段々と面白くなってきた!!!

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著者プロフィール

愛知県生まれ。2017年「地獄くらやみ花も無き」で、第3回角川文庫キャラクター小説大賞〈読者賞〉を受賞。同年、「折紙堂の青目鬼 -折り紙あやかし事件帖-」で、第5回富士見ラノベ文芸大賞〈審査員特別賞〉を受賞。

「2023年 『地獄くらやみ花もなき 捌 冥がりの呪花、雨の夜語り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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