あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 502
レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041067925

作品紹介・あらすじ

江戸は神田の筋違御門先にある袋物屋の三島屋で、風変わりな百物語を続けるおちか。 塩断ちが元凶で行き逢い神を呼び込んでしまい、家族が次々と不幸に見舞われる「開けずの間」。 亡者を起こすという“もんも声”を持った女中が、大名家のもの言わぬ姫の付き人になってその理由を突き止める「だんまり姫」。屋敷の奥に封じられた面の監視役として雇われた女中の告白「面の家」。百両という破格で写本を請け負った男の数奇な運命が語られる表題作に、三島屋の長男・伊一郎が幼い頃に遭遇した椿事「金目の猫」を加えた選りぬき珠玉の全五篇。人の弱さ苦しさに寄り添い、心の澱を浄め流す極上の物語、シリーズ第一期完結篇!

感想・レビュー・書評

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  • 続き物とも知らずここから読んでしまった。
    三島屋の人達の前にあったことなどをもっとしっかり知っていればもっと楽しめただろうけど、それでもここから読んでも凄く楽しかった。
    語り部の口から語られるなんとも面妖なお話達…ゾッとするものもあれば、涙腺がうるっとくる話もある。
    語り捨ての話と言いつつ、つい怖い話などは頭から離れなくいで残ってしまうあたり、自分はこの話を捨て開けてないのか…と、思ったりするとちょっとまた怖くなる。
    機会があればしっかり最初から読みたい。

  • 開けずの間・・・塩断ちにより呼び寄せてしまったのは、
          邪神か?
    「猿の手」を彷彿とさせる願いの行き逢いが襲う悲劇。
     最後の最後まで背筋がぞぉっとさせられる。
     “うふふ”が最凶に恐ろしい!
    だんまり姫・・・亡者を起こす声を持った、
          おせいの数奇な運命。
     恐れず行動する、おせいの真っ直ぐな心意気、
     姫と一国様の可愛さと健気さが際立ってます。
     そして、なんといっても亡者よりも生者の方が怖い。
    面の家・・・謎めいた奉公先には、謎めいた人々と
         謎めいた面がいた。
     面の家にいる人たちはどこから来たのだろうか?
     現代にも面の家はあるのだろうか?
     と、考えてしまいました。
    あやかし草紙・・・一冊の薄い冊子を写本することで起こる
         人生への影響とは?もしかして彼も?
     だが、次の語り手である老婆の話がおちかを動かす。
     聞き捨てできなかったおちか。
     聞き捨てできた富次郎。
     ここが聞き手交代の運命の分かれ道と、読みました。
    金目の猫・・・三島屋の兄弟、伊一郎と富次郎。
       二人が子ども時代に出会った、猫の正体は?
     第二期へのプロローグ。富次郎目線での話です。
     ここでやっと三島屋と兄弟の過去がわかりました。
    これにて第一期完結。怖い話、切ない話が繰り返される
    合間での、おちかの心情と行動。
    過去からの脱却にもなったかな?
    また、話毎に富次郎の姿が大きくなりました。
    これにて、女性目線での聞き捨てはおしまい。
    また、お勝の過去も気になっています。
    第二期にも期待!

  • 時間が解決してくれる「日にち薬」っていい表現

  • シリーズ第1期完結編。
    テンポのよさが戻って、おもしろく、ひきこまれる。
    一国様や丸子など、こどもがイキイキとして、かわいらしい。
    一番印象に残ったのが「だんまり姫」。
    自分に課せられたものを背負いながら、前を向いて生きていく。
    ほっこりしたり、痛ましさにジーンときたり、読み応えがあった。
    「開けずの間」や「面の家」ではあいかわらず暗部を描くこのシリーズが、こんなあかるい結末を迎えるとは。
    何度もじーんときて、泣けた。
    絵を残す試みは「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」の決めごとに反する気がして、しっくりこない。
    小旦那の百物語に対するスタンスも、やや軽い。

  • 三島屋、ここに第一部完結。

    やっぱりおもしろ過ぎて一気に読んでしまった。
    第一部完結・・・!
    続きは出るのかしら。

  • 【収録作品】第一話 開けずの間/第二話 だんまり姫/第三話 面の家/第四話 あやかし草紙/第五話 金目の猫
     やっぱり著者は格が違うという印象。うまい。第二話は語り手をヒロインにした長編ができそうな話。

  • あ〜面白いくて読み応えありました。
    怖くて哀しいけど、やはり優しい。

    シリーズ第1期 完結篇
    ということでしたが…そうかぁ。
    そうなるんですね。
    おちかちゃん大好きなので残念です。

    はやく第2期読みたいです。

  • はー 最初怖くて読み進めにくくなったけども
    面白く
    宮部みゆきはいつもハードカバーで読むから持ち運びにくいのがね。難点。

  • 大好きなシリーズ。
    今回はシリーズ第一期完結という節目の第五弾。
    今回も三島屋の黒白の間で様々な語り手が聞き手・おちかに胸に溜めた秘め事を語る。
    思わずゾクッとする話や身の引き締まる思いにさせてくれる話と相変わらず幅広い。

    人の弱さにつけ込む「あやかし」達のなんと多いことか。
    そしてそんな「あやかし」に惑わされる人の弱さをまざまざと見せつけられる。
    けれど語り終え胸の重荷を下ろした人達の満足した様子に読み手も安堵する。
    これだから、この三島屋シリーズはやめられない。

    百物語中二十七話まで聞き捨ててきた黒白の間。
    我らがおちかはお勝の予言通りの展開になって喜ばしい反面、寂しい…けれどやっぱりおめでたい!
    引き継ぐ小旦那の今後にも期待して第六弾を待ちたい。

  • 第一話が怖すぎて、その後しばらくページをめくる気になれなかったのだが、第二話目がいいお話だったので読みたい気持ちが復活した。
    最後いい感じの終わり方でしたが、シリーズは終わりではないですよね?

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プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。
1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。
大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。
『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。

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