あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 392
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041067925

作品紹介・あらすじ

江戸は神田の筋違御門先にある袋物屋の三島屋で、風変わりな百物語を続けるおちか。 塩断ちが元凶で行き逢い神を呼び込んでしまい、家族が次々と不幸に見舞われる「開けずの間」。 亡者を起こすという“もんも声”を持った女中が、大名家のもの言わぬ姫の付き人になってその理由を突き止める「だんまり姫」。屋敷の奥に封じられた面の監視役として雇われた女中の告白「面の家」。百両という破格で写本を請け負った男の数奇な運命が語られる表題作に、三島屋の長男・伊一郎が幼い頃に遭遇した椿事「金目の猫」を加えた選りぬき珠玉の全五篇。人の弱さ苦しさに寄り添い、心の澱を浄め流す極上の物語、シリーズ第一期完結篇!

感想・レビュー・書評

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  • 開けずの間・・・塩断ちにより呼び寄せてしまったのは、
          邪神か?
    「猿の手」を彷彿とさせる願いの行き逢いが襲う悲劇。
     最後の最後まで背筋がぞぉっとさせられる。
     “うふふ”が最凶に恐ろしい!
    だんまり姫・・・亡者を起こす声を持った、
          おせいの数奇な運命。
     恐れず行動する、おせいの真っ直ぐな心意気、
     姫と一国様の可愛さと健気さが際立ってます。
     そして、なんといっても亡者よりも生者の方が怖い。
    面の家・・・謎めいた奉公先には、謎めいた人々と
         謎めいた面がいた。
     面の家にいる人たちはどこから来たのだろうか?
     現代にも面の家はあるのだろうか?
     と、考えてしまいました。
    あやかし草紙・・・一冊の薄い冊子を写本することで起こる
         人生への影響とは?もしかして彼も?
     だが、次の語り手である老婆の話がおちかを動かす。
     聞き捨てできなかったおちか。
     聞き捨てできた富次郎。
     ここが聞き手交代の運命の分かれ道と、読みました。
    金目の猫・・・三島屋の兄弟、伊一郎と富次郎。
       二人が子ども時代に出会った、猫の正体は?
     第二期へのプロローグ。富次郎目線での話です。
     ここでやっと三島屋と兄弟の過去がわかりました。
    これにて第一期完結。怖い話、切ない話が繰り返される
    合間での、おちかの心情と行動。
    過去からの脱却にもなったかな?
    また、話毎に富次郎の姿が大きくなりました。
    これにて、女性目線での聞き捨てはおしまい。
    また、お勝の過去も気になっています。
    第二期にも期待!

  • 三島屋、ここに第一部完結。

    やっぱりおもしろ過ぎて一気に読んでしまった。
    第一部完結・・・!
    続きは出るのかしら。

  • 【収録作品】第一話 開けずの間/第二話 だんまり姫/第三話 面の家/第四話 あやかし草紙/第五話 金目の猫
     やっぱり著者は格が違うという印象。うまい。第二話は語り手をヒロインにした長編ができそうな話。

  • 続き物とも知らずここから読んでしまった。
    三島屋の人達の前にあったことなどをもっとしっかり知っていればもっと楽しめただろうけど、それでもここから読んでも凄く楽しかった。
    語り部の口から語られるなんとも面妖なお話達…ゾッとするものもあれば、涙腺がうるっとくる話もある。
    語り捨ての話と言いつつ、つい怖い話などは頭から離れなくいで残ってしまうあたり、自分はこの話を捨て開けてないのか…と、思ったりするとちょっとまた怖くなる。
    機会があればしっかり最初から読みたい。

  • やっぱ著者は稀代のストーリーテラーだと実感。
    この本もめっちゃ分厚くて途中で挫折するかもと思って読み始めたら頁を捲る指が止まらない。
    ”あやかし”も妖怪っていう意味だって初めて知った。
    一話完結で
    ・開けずの間
    ・だんまり姫
    ・面の家
    ・あやかし草子
    ・金目の猫
    の5話からなる。どれも奇怪で恐ろしく面白く読めた。
    おちかが瓢箪古堂の勘一のとこへ嫁に行ってもこのシリーズは続くよね…。
    勘一は自分の死ぬ年齢を知ってしまった(書物によって)からいつも飄々と泰然としていられるのか、おちかはその時まで一緒にいたい思って
    逆プロポーズ、かっこいい~
    おちかの祝言の日の夜、厠に外で出た富次郎があったあやかしは(幽霊)はおちかの殺された許婚だったんだろな。
    従兄の富次郎、控えの間にいるお勝、丁稚の新太みな愛おしい。
    この小説は三島屋変調百物語のシリーズ本だったのね。
    しかももう5冊め。
    今から遡って読もうかな。そう思わせるほど面白かった。

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000124970

  • 久々に図書館にて

    まさかまさかの、
    んな急にお嫁に行くなんて思ってなかったわい
    前作にそんな香りあったかしら??

    でも聞き手がかわっても続いていくのが
    百物語っぽい
    三島屋変調百物語だもんね

    ひとまず、卒業おめでとうございます
    お幸せに
    日向みたいな幸せを願っています

  • 行き逢い神、もんも声に海亡者、面の家。よくこんなの思いつくよなあ。まあ後半は、寿命のわかる冊子に縁多い婆、生霊…とありきたりだったけど、おちかの嫁入りに免じて良しとする。良かったね。

  • シリーズ第一期完結篇。
    どう完結して、次につなげていくのかと思ったが、さすが上手い。
    新たな百物語の継ぎ手がどうつないでいくのか、第二期も楽しみ。

    本著の中では、どれも良かったが、一国様の話が切なくて良かった。

  • 三島屋おちかの怪談シリーズも第5作。
    あけずの間・・・これが一番壊怖かった。子供に会いたさのあまり、塩断ちしていた女が、道端の神様を家に招き入れた。願いと引き換えに何かを差し出さなくてはいけない。普通の家族が壊れていく様子が怖かった。

    だんまり姫・・・妖怪や霊を呼び寄せる「もんも声」の女性。話さない姫に仕えるが、それは君主の兄妹の霊が原因だつた。次第に心を通わせるようになり、なんとか霊を解放しようと計画を練る。

    面の家・・・他の宮部作品でも面の呪いは出てきたな。なんかこのエピソードをもとに長編とか作られそう。

    あやかし草子・・・おちかか嫁に行くよ。シリーズ5作で主役交代?まさかシリーズ終了?次の章、金目の猫では、従兄弟の富次郎がメインになつたけど、それはそれで良さそう。次も楽しみ。

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