喜連川の風 明星ノ巻 (一) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041067987

作品紹介・あらすじ

江戸藩邸も藩士も<絶体絶命>!

武士の矜持と親子愛が胸を打つ、
「剣客船頭」 「浪人奉行」の著者待望の新シリーズ始動!


下野国にある喜連川藩は、小さいけれど格式は高く、江戸城では大大名と肩を並べる席が用意される。
参勤交代も賦役も免除という特別待遇だが、石高は低く、藩政は決して楽ではない。
藩の中間管理職・天野一角の苦労は絶えなかった。

後添いの妻・雪乃と息子の清助の不仲に苦慮していたある日、江戸藩邸が火事に遭ったとの知らせが舞い込む。

検分を命じられた一角は、家老の許しを得、後学のためと清助を連れて江戸に赴くが、
江戸留守居添役・中原は尊大で、不正の疑惑が持ち上がっていた。
さらに清助が、神隠しのように姿を消してしまい――。

理不尽を打ち払う一角の姿と母子の情が爽やかな感動を呼ぶ、痛快&感涙の時代小説!

感想・レビュー・書評

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  • 終わったはずのシリーズが新装開店(ウソ、時代だけ3年飛ばした)息子も15才となり、シリーズに積極的にかかわる(と思う)今回は江戸の仕事を申し付けられたが、息子もつれてイケル事になるが、周囲の反応はつらいもの
    (人材を伸ばすため家老の許可を得ているのに!)
    軋轢なら我慢すべきですが、なんと息子清助が誘拐されたから大変なことに
    その最中に留守居役の不正を暴くハメに・・・
    結構、最後は上役を切腹とかに追い込む、一見無害そうな天野一角でした!

  • 2018年7月角川文庫刊。書下ろし。喜連川の風シリーズ5作目。明星の巻の1巻目。天野一角は、藩邸の火事普請のために息子の清助を連れて江戸へ向う。清助の拐かし事件もあり、一角の活躍は毎度のことながら、目覚ましい。大団円でホッとしました。

  • 新シリーズ第1弾
    息子と継母の関係を気にしながら、共に江戸へ
    藩費の使い込みの追及と殺人犯に拐かされた息子を探して江戸で慣れない活躍、無事故郷に帰った後の親子関係は

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著者プロフィール

1955年、熊本県生まれ。脚本家などを経て、94年に作家デビュー。近年は時代小説に力を注いでいる。人気シリーズに「隠密船頭」(光文社時代小説文庫)、「浪人奉行」(双葉文庫)、「武士の流儀」(文春文庫)などがある。

「2023年 『大河の剣(七)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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