dele (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.73
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本棚登録 : 467
レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041068052

作品紹介・あらすじ

【あなたの死後、不要となるデータを削除いたします。】

罪の証。不貞の写真。隠し続けた真実。
『dele.LIFE』で働く圭司と祐太郎の仕事は、秘密のデータを消すだけ――のはずだった。

あなたの記憶に刻まれる、〈生〉と〈死〉、〈記憶〉と〈記録〉をめぐる連作ミステリ!



『dele.LIFE(ディーリー・ドット・ライフ)』。
真柴祐太郎がその殺風景な事務所に足を踏み入れたのは、三ヶ月ほど前のことだった。

所長であり唯一の所員でもある坂上圭司いわく、
「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除(delete)する。それがうちの仕事だ」。
誰かが死ぬと、この事務所の仕事が始まるのだ。

新入りの祐太郎が足を使って裏を取り、所長の圭司がデータを遠隔操作で削除する。
淡々と依頼を遂行する圭司のスタンスに対し、祐太郎はどこか疑問を感じていた。

詐欺の証拠、異性の写真、隠し金――。
依頼人の秘密のファイルを覗いてしまった二人は、次々と事件に巻き込まれる。

この世を去った者の〈記録〉と、遺された者の〈記憶〉。
そこに秘められた謎と真相、込められた切なる想いとは。


『MISSING』『MOMENT』『WILL』などで「生」と「死」に直面した人々を描いてきた著者が、
今だからこそ書き得た新たな代表作。

≪dele=ディーリー。校正用語で「削除」の意。≫

感想・レビュー・書評

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  • 「自分の死後、このデータは削除される。そう信じていたからこそ、依頼人は最期までデータを残していられた。」データに秘められた謎と真相、込められた切なる想いとは。

    祐太郎は削除する前にデータを見てみようとすぐ所長に言う。依頼人の家族や大事な人の為とは言え、毎回ちょっとイラっとしてしまう(笑)
    誰にも見られたくないからdele.LIFEに依頼してるのにどうなんやろう。

    でも、結局最後にほろっとさせられてこれでよかったんだと思わされる。悔しい(〃∀〃)ゞ
    この世をさった者の過去と、遺された者の未来ならやっぱり…

    「消すことで守れることもあるが、残すことで守れることもあると思う」
    まぁね、所長も祐太郎と同じ思いだからクビにしないわけだし、いいコンビだと思う。

    だけど介護の話だけはそう簡単じゃないと思う。

    今のところ私には削除したいデータはない。

    • ひとしさん
      けいたんさんこんばんは!
      けいたんさんは関西の人なんですね!
      レビューの最後の一文カッコ良すぎます(o^^o)
      けいたんさんこんばんは!
      けいたんさんは関西の人なんですね!
      レビューの最後の一文カッコ良すぎます(o^^o)
      2018/07/26
    • けいたんさん
      ひとしさん♪

      コメントありがとうございます(^-^)/
      小さい頃に関西に住んでいましたが、もうずっと九州です。どっぷり九州ですね(...
      ひとしさん♪

      コメントありがとうございます(^-^)/
      小さい頃に関西に住んでいましたが、もうずっと九州です。どっぷり九州ですね(*≧艸≦)
      最後の一文褒めてもらって嬉しいですが、大した人生を過ごしていないって事ですよ!
      なんの取り柄もないので。
      2018/08/01
  • 偶然見たテレビの方で知り、興味を持って購入。
    先に映像を見ていたせいもあって、祐太郎、圭司の二人が、読んでいても否応なく二人の俳優が浮かぶ。
    特殊な仕事をこなしていく二人の前に現れるのは、個性豊かなというより、個性が強すぎるくらいの人々。彼らの削除依頼をこなしていくうちに、祐太郎にもケイにも心の変化が表れ始める。
    1巻ではまだ二人の背景についてはあまり触れられていないが、それでも1話完結式のオムニバスになっていることもあり、読みやすいし楽しめる。
    テレビの方と同じ内容だと思っていたので、いい意味で裏切られ、原作の面白さを楽しんでいる。

  • 『dele.LIFE』は、死後、誰にも見られたくないデータをデジタルデバイスから削除する会社だったが……。
    原作ではなく原案なので、ドラマとはちがった話が読めてたのしい。
    ドラマ脚本も筆者なので、世界に違和感がなく、ドラマの配役で脳内再生された。
    人の死にかかわる仕事だけれど、遺された人たちのことを思うあたたかさがあって、読後感がいい。
    仕事へのスタンスや、人間への信頼などは正反対なのに、どこか通じるところもあって、いいコンビ。

  • 「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除する」。それが『dele.LIFE』の仕事だ。淡々と依頼をこなす圭司に対し、新入りの祐太郎はどこか疑問を感じていた。詐欺の証拠、謎の写真、隠し金…。依頼人の秘密のデータを覗いてしまった2人は、思わぬ真相や事件に直面してゆく。死にゆく者が依頼に込めた想い。遺された者の胸に残る記憶。生と死、記録と記憶をめぐる、心震わすミステリ。

  • 自分にしては珍しく、ドラマ→原作の順だったのにも関わらず、楽しめた作品。
    ドラマの方にも、ちゃんと本多さんが絡んでいたのかな?と思ったり。

    すだっちと山田くん、好きな役者さんです。
    ドラマの方が、人間関係スッキリして、お姉ちゃんの存在感が出てるけど、原作もドラマもそれぞれ面白かったです。
    原作のラストは、ドラマより人間に対して肯定的に描かれているのが印象に残りました。そのまま映像にしちゃうと、盛りあがりにかけてしまうから、ドラマだとああなったのかな、と推測。

    続きが読みたいなーと思いつつも、ダラダラ続かず、ここで終わった方が美しいかもなーと思える作品。
    ケイ&祐太郎にもう一度会いたいけどなー。

  • バディものの良さを再確認した。
    死後、消したいものを預かる人と、残したいものを守る人。正反対な考え方があって、でもバランスをとって仕事をしている。
    圭司や裕太郎、それぞれが抱える事情や考えも、良かった。

  • 本多孝好らしい不思議な世界観。ドラマにもなり、おしゃれなジャズをミツザビーツが担当。非常に面白い。記憶と記録、記録を消したいという依頼者、そして消す仕事を通して成長していく主人公とそのアシスタント。いつも消したいと依頼するその記録には、その背後にあるドラマが潜んでいる。それを解き明かし、なぜ人は記録を消したいと思うのだろうか、そしてそれがどんな意味を持つのだろうか。

  • 1も2も読み終わった。
    ドラマにハマった勢いで購入したけど、間違いじゃなかった。
    裕太郎と圭司の闇がドラマよりも掘り下げられていたかも。
    ラストのエピソード以外はドラマとはどれも違うので、読み応えもあったし大満足。
    終わり方もドラマとは少し違うものの、先があれば嬉しいなあという明るい終わり方。
    忘れた頃にまた読みたくなるような作品だった。

  • 2作目を読もうと思って、まずは前作を文庫で再読。ドラマを観たので、もうあの俳優さんのイメージになっちゃってますが。イメージは合うなあ。
    やっぱり「ロスト・メモリーズ」がお気に入り。一番ミステリ度が強いかも。

  • 次のページをめくる手が速くなる物語。ドラマを見た後でも十分楽しめた。続を読もう。

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著者プロフィール

本多 孝好(ほんだ たかよし)
1971年、東京都生まれ。弁護士になるため慶應義塾大学法学部に入学したが、大学4年生の時、同じ学部の金城一紀に小説執筆を依頼されたことがきっかけで、作家を選択肢に入れる。弁護士になるか迷っているさなかの1994年、「眠りの海」で第16回小説推理新人賞を受賞し、作家となることを決心。
以降、1999年『MISSING』で単行本デビュー。
2008年短編集『FINE DAYS』に収録された『イエスタデイズ』が映画化されたのを皮切りに、『真夜中の五分前』、『ストレイヤーズ・クロニクル』、『at Home』など映画化された作品多数。その他代表作として、『MOMENT』など。

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