dele (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.65
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本棚登録 : 309
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041068052

作品紹介・あらすじ

【あなたの死後、不要となるデータを削除いたします。】

罪の証。不貞の写真。隠し続けた真実。
『dele.LIFE』で働く圭司と祐太郎の仕事は、秘密のデータを消すだけ――のはずだった。

あなたの記憶に刻まれる、〈生〉と〈死〉、〈記憶〉と〈記録〉をめぐる連作ミステリ!



『dele.LIFE(ディーリー・ドット・ライフ)』。
真柴祐太郎がその殺風景な事務所に足を踏み入れたのは、三ヶ月ほど前のことだった。

所長であり唯一の所員でもある坂上圭司いわく、
「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除(delete)する。それがうちの仕事だ」。
誰かが死ぬと、この事務所の仕事が始まるのだ。

新入りの祐太郎が足を使って裏を取り、所長の圭司がデータを遠隔操作で削除する。
淡々と依頼を遂行する圭司のスタンスに対し、祐太郎はどこか疑問を感じていた。

詐欺の証拠、異性の写真、隠し金――。
依頼人の秘密のファイルを覗いてしまった二人は、次々と事件に巻き込まれる。

この世を去った者の〈記録〉と、遺された者の〈記憶〉。
そこに秘められた謎と真相、込められた切なる想いとは。


『MISSING』『MOMENT』『WILL』などで「生」と「死」に直面した人々を描いてきた著者が、
今だからこそ書き得た新たな代表作。

≪dele=ディーリー。校正用語で「削除」の意。≫

感想・レビュー・書評

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  • 「自分の死後、このデータは削除される。そう信じていたからこそ、依頼人は最期までデータを残していられた。」データに秘められた謎と真相、込められた切なる想いとは。

    祐太郎は削除する前にデータを見てみようとすぐ所長に言う。依頼人の家族や大事な人の為とは言え、毎回ちょっとイラっとしてしまう(笑)
    誰にも見られたくないからdele.LIFEに依頼してるのにどうなんやろう。

    でも、結局最後にほろっとさせられてこれでよかったんだと思わされる。悔しい(〃∀〃)ゞ
    この世をさった者の過去と、遺された者の未来ならやっぱり…

    「消すことで守れることもあるが、残すことで守れることもあると思う」
    まぁね、所長も祐太郎と同じ思いだからクビにしないわけだし、いいコンビだと思う。

    だけど介護の話だけはそう簡単じゃないと思う。

    今のところ私には削除したいデータはない。

    • ひとしさん
      けいたんさんこんばんは!
      けいたんさんは関西の人なんですね!
      レビューの最後の一文カッコ良すぎます(o^^o)
      けいたんさんこんばんは!
      けいたんさんは関西の人なんですね!
      レビューの最後の一文カッコ良すぎます(o^^o)
      2018/07/26
    • けいたんさん
      ひとしさん♪

      コメントありがとうございます(^-^)/
      小さい頃に関西に住んでいましたが、もうずっと九州です。どっぷり九州ですね(...
      ひとしさん♪

      コメントありがとうございます(^-^)/
      小さい頃に関西に住んでいましたが、もうずっと九州です。どっぷり九州ですね(*≧艸≦)
      最後の一文褒めてもらって嬉しいですが、大した人生を過ごしていないって事ですよ!
      なんの取り柄もないので。
      2018/08/01
  • 「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除する」。それが『dele.LIFE』の仕事だ。淡々と依頼をこなす圭司に対し、新入りの祐太郎はどこか疑問を感じていた。詐欺の証拠、謎の写真、隠し金…。依頼人の秘密のデータを覗いてしまった2人は、思わぬ真相や事件に直面してゆく。死にゆく者が依頼に込めた想い。遺された者の胸に残る記憶。生と死、記録と記憶をめぐる、心震わすミステリ。

  • 2018/8/10(金曜日)

  • 連作短編5編。
    死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除する―ー。あらすじが気になって読みたいリストに入っていたけど、いつの間にか文庫が出てしまってた。
    今の時代を考えるとありそうだなと。非常におもしろかったです。見られたくないから削除を依頼してるわけで、すぐに内容を見たがる祐太郎の存在にはイラッとするけど、言ってることも無視できないんだよなぁとも思う。むずかしい。対照的なスタンスのふたりもよい。何かを押さえつけているような圭司が少しずつ感化されてきているようなのがどうなるのかな。次巻も楽しみに読みます。

    「ファースト・ハグ」
    「シークレット・ガーデン」
    「ストーカー・ブルーズ」
    「ドールズ・ドリーム」
    「ロスト・メモリーズ」

  • 今度始まる(ん?もう始まってるのか?)ドラマ原作本。
    まぁ、それとは関係なしに本多さんだから読むんだけれども。

    死後、デジタルデバイスの中のあれやこれやを消してほしいなんて、今の時代はやりそうだけど笑

    いずれにせよ、故人の思いとは計り知れないですね。疑いたくもなるし、知らなければそれでもいい。
    正解なんてないんだろうし。

  • 帰りの新幹線で読みたくて買った本。
    本多さんやし、買ってから気付いたけど見ようと思ってたドラマの原作だった。

  • 「dele」
    テレビ朝日系 金曜23時15分
    放送開始日:2018年7月27日
    キャスト:山田孝之、菅田将暉、麻生久美子、野田洋次郎、コムアイ、般若
    http://dele.life/
    Twitter https://twitter.com/sudayamada
    instagram https://www.instagram.com/yamadasuda/

  • ドラマ化されるとのことで読んだ作品。全体的に面白かった。依頼人の死後のデジタルデータを削除し、そこから見えてくる何かを探っていく物語である。生前にどのような思いで書き残していったのだろうと感じる。生前に死後にも残していきたいもの、見られても構わないものは残し、絶対に見られたくない、知られたくないデータは削除する仕事は昨今の断捨離やitの発達したネットやSNSの進化した現代社会で需要の見込める仕事だろうと。デジタルデータは自分の分身でもあるし、残すものと消すものの選択、断捨離が必要だろうと感じる。

  • 依頼者の死後、誰にも見られたくないデジタルデータを内密に処理する業者【dele.LIFE】が舞台の連作短編集。業務に忠実な社長・圭司とお人好しな新米・祐太郎コンビのバランスが良い。物語の進行上、圭司のキャラクター像にブレはあるが、徐々に祐太郎に感化されていくのは好ましい展開。序盤二作は筋書きが読み易いが、やや変化球な「ストーカー・ブルース」や涙なしには読めない「ドールズ・ドリーム」。謎解きミステリー調の「ロスト・メモリーズ」と粒ぞろいな作品が並ぶ。デジタル社会の現代らしい新鮮な題材が上手に活かされた作品。

  • 3つ目の話まで読んで、前の本を割り込まさせたが、残りの2つの話もサクサクと読了。
    依頼人の死後に、その人に代ってPCやスマホの中にある事前に指定された他人に見られたくないデータを消去するという、いかにも今様な仕事に携わる二人の青年。
    死亡確認に行った先で気になる話を聞けば、どうしてもデータの中身を覗いてしまい、そこから色んな事情に入り込んでしまう。
    どの話も短い話の中で親子や夫婦の情を語り、社会の底辺に生きる人の気持ちを掬い、謎解きも二転三転する巧く練れた話だったとは感じるが、こういう仕事を請け負うには主人公の緩さや湿っぽさが気になった(まあ、そうじゃないと話が進まないのだけど、祐太郎が言うように、死後に残したいものを預けてくれっていうほうが、彼らには合ってるように思うわな)。

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プロフィール

本多 孝好(ほんだ たかよし)
1971年、東京都生まれ。弁護士になるため慶應義塾大学法学部に入学したが、大学4年生の時、同じ学部の金城一紀に小説執筆を依頼されたことがきっかけで、作家を選択肢に入れる。弁護士になるか迷っているさなかの1994年、「眠りの海」で第16回小説推理新人賞を受賞し、作家となることを決心。
以降、1999年『MISSING』で単行本デビュー。
2008年短編集『FINE DAYS』に収録された『イエスタデイズ』が映画化されたのを皮切りに、『真夜中の五分前』、『ストレイヤーズ・クロニクル』、『at Home』など映画化された作品多数。その他代表作として、『MOMENT』など。

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