- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041068878
作品紹介・あらすじ
辻本壮平、52歳。菓子メーカー営業課長。妻子あり、住宅ローンはほぼ完済ずみ。 ある日突然、早期退職募集が開始される。辞めるべきか、会社にとどまるか、どちらが得かで悩む辻本課長の選択は――。
感想・レビュー・書評
-
辞めるか、残るか――メーカー勤続30年、52歳課長の決断は――。
辻本壮平、52歳。菓子メーカー営業課長。妻子あり、住宅ローンはほぼ完済ずみ。 ある日突然、早期退職募集が開始される。辞めるべきか、会社にとどまるか、どちらが得かで悩む辻本課長の選択は――。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
50代の早期退職、経営者の不正、その時の対応について、分かりやすく感情移入して読み進められる面白い本だった。もし、自分だったらという自問自答を行うきっかけになる本。
-
お菓子メーカー
材料の賞味期限切れ
辻本課長
最後は不正をしっかり調べて世間に公表すべく奮闘 -
50代社員、早期退職の話。実際、自分がその立場になったらと考えさせられた一冊。
-
とくに会社にこだわりもなく、人と群れることもない自分にとっては共感するところは全然なかった。むしろ違和感を覚える。実際に、家族がいて50代役職者だとこういう考えになるものなのだろうか。
-
早期退職という今っぽいテーマを扱いながら、引き込ませるエンタメ小説になっている。早期退職の肩たたきをされてからの心理のめまぐるしい動きがとてもリアルで引き込まれた。
-
早期退職の決断に揺れまくっている主人公が面白い。対話が多く書かれており、すらすらと読み進めることが出来る。ただストーリーとしては見せ場がなかった印象。
-
荒木源『早期退職』角川文庫。
初読みの作家。リストラをテーマにした企業小説なのだが、つまらなかった。主人公の思い切りの無さ、山も無ければ谷も無く、結局は何も変わらずというストーリーの陳腐さばかりが目立つ。
主人公は製菓会社に営業課長として勤務する辻本壮平、52歳。ある日突然、早期退職募集が始まり、辻本も対象となるのだが…… -
菓子メーカーの50代営業課長が、社内募集の早期退職者に手を上げるか悩みながら自分のやりたいことを改めて考える話。
定年も年々年齢が上がり、終身雇用や年功序列も関係なく、働き方がどんどん変化していく昨今。そのうち定年という概念さえなくなりそう。 -
50代の課長が早期退職をするかしないか悩むお話
タイトルから想像するに、早期退職を迫られて応じたその後な感じがしたけど、実際に描かれてあるのは、早期退職するかしないかを延々を考える過程
お菓子メーカーの営業課長に打診された早期退職
リストラなのか、セカンドライフをスタートする転機なのか、会社にしがみついても仕事をするか、会社もろとも倒れるくらいならいっそこの機会に退職したほうが……
といった感じで悩みは堂々巡り
主人公の辻本壮平は4人家族の大黒柱
家のローンは払い終わっているし、上の子は働いていて下の子は大学生で就職先が決まっている
妻と二人だけなら年収が低くなってもまだなんとかやっていけそうな感じではあるが、真面目に仕事に打ち込んできた自分とリストラめいた早期退職の募集にショックを受ける
僕の10年後はどうなってるのかね?
家のローンは払い終わってないだろうけど、子供の養育費はもう少しって感じ
今より年収が上がっていればいいけど、この人の下る年収と同じくらいしか貰ってないからなぁ
ま、課長なんてそんな地位にはなれないんだけどね
なので、同期の澤の方が考え方は近いだろうか
多分会社にしがみつくと思う
あと、倉橋についてはちょっとなぁ
どちらにしろ受け入れられないなぁ
辻本が倉橋の行動を把握していないというのが問題だし
倉橋にしても上司への報告は最低限しなきゃいけないでしょうに
ってか、それで上手くいっているんだったらそれなりの数字として上がってきてると思うけど、それがないって事は効果がないんじゃないの?
と思わないでもない
営業の1課と2課の違いにしても、規模が違うんだったらそれぞれ違う評価基準が必要だろうに
組織としての評価方法に問題があるのではなかろうかと
そんな会社だから終盤のアレにつながってるのではなかろうか?