アノニマス・コール (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.56
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本棚登録 : 571
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041068922

作品紹介・あらすじ

3年前の事件が原因で警察を辞めた朝倉真志は、妻の奈緒美と離婚、娘の梓と別居し、自暴自棄な生活を送っていた。そんなある日、真志の携帯に無言電話がかかってくる。胸騒ぎがして真志が奈緒美に連絡すると、梓の行方がわからなくなっていた。やがて、娘の誘拐を告げる匿名の電話が奈緒美のもとにかかってきて、真志は過去の事件へと引き戻されていく。一方、真志を信じられない奈緒美は、娘を救うため独自に真相を探り始め――。誘拐犯の正体は? 過去の事件に隠された真実とは? 予想を裏切る展開の連続と、胸を熱くする感涙の結末。社会派ミステリの旗手による超弩級エンタテインメント! 作家生活10周年記念作品。

感想・レビュー・書評

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  • 警察とはで、Google先生に聞いてみた。

    国民の生命・身体・財産の保護、犯罪の捜査、被疑者の逮捕、公安の維持など、社会秩序を保つため、国家の統治権に基づいて国民に命令・強制する、行政上の作用。また、その仕事を担当する組織。

    やってる事ちゃうやん!ほんまに( *`ω´)
    自分の組織維持の為に使ってるやん!
    部下がかわいいか何か知らんけど。
    更に、それを暴こうとしてる人に無実の罪着せて…
    そんなんするから、また誘拐とか起こるねん!どうせなら、警察組織維持の為に悪さした人に対してすれば良いのに…
    警察辞めさせられた人をターゲットにするんは…なぁ…

    で、主人公は警察は信用できん。信用するのが、3日前に知り合った若者と元興信所経営の悪党の2人だけ…とは…
    何とか、そのメンツで誘拐犯を!
    結構、楽しませて貰いました〜
    やはり、身内の為でも悪いもんは悪いねんな。そんな事してたら、そのうち自身に返ってくるからね〜
    まだまだ、薬丸さんのはあるので楽しみ〜(^_^)v
    でも、こういう悪党がカッコええねんな(^◇^;)

    映画「96時間」がキッカケで誘拐もんを作ったみたい。あれも面白かったしな。

  • 読みながら何回も これ薬丸岳だっけ?と表紙を見たわ。
    違う作家さんの名前がひとりふたり浮かんで。
    なかなか面白くはあったけど なんか人間関係なのか事情なのか ややこしくて 読んでて疲れるせいか 何度か休みながら読了。この手の本にしては時間かかりました。
    僭越ですが もっと面白く出来たんじゃないかと思わずにはいられません。
    星3.5

  • 薬丸岳『アノニマス・コール』角川文庫。

    薬丸岳にしては随分と浅く、安っぽい作品だなというのが第一印象。これが他の作家ならまあまあ面白いサスペンス作品だなで終わるのだが。

    3年前のある事件が原因で警察を辞めることになった朝倉真志は別れた元妻と暮らす娘の梓が何者かに誘拐されたことを知り、警察組織に頼らずに誘拐犯を追うが……

  • 元警察官の主人公が誘拐された娘を救うために奔走する物語。
    そこまで深く考えずサラッと読める本だった。

    元警察官なのに警察に頼らず解決しようとする背景には何が関係しているのか。
    警察不祥事や政治家不祥事などたまにニュースになるけど、大きい組織の幹部や有識者の不正が起きたときにすぐに発覚するのではなくて、隠蔽工作されてて後から明るみに出ることもあるって残念。(これ書いてるときでいうと、日大理事による背任とか。)その行為によってどれだけの人が被害を受けたか。
    自分の欲からくる行動ではなくて正義や使命、人を思いやる心から行動できる人を尊敬するし見習いたい。

    主人公や元妻と共に犯人によって奔走させられるが、最後あたたかい気持ちになるのはやっぱり薬丸岳さんの作品だからかなと思う。

  • 現代の社会派ミステリーの旗手が放つ渾身のストーリー。フーダニットとホワイダニットを巧みに織り交ぜつつ、スピード感のある展開。400頁をはるかに超える紙面ながらも一気読みさせる展開は見事!根底に流れるテーマは不変。読ませるなぁ...。

  • 面白かった
    薬丸岳のハードボイルドミステリー!
    こんなエンターテイメントストーリも書くのかとびっくり!

    ストーリとしては、
    3年前の事件が原因で警察を辞めた主人公朝倉。
    家族ともわかれて、自暴自棄の生活を送っています。
    そんなとき、別れた娘が誘拐されてしまいます。
    娘を救うべく奔走する朝倉
    警察に知らせることなく誘拐犯と敵対します。
    誘拐犯に翻弄される朝倉
    娘は無事なのか?
    そして、誘拐犯の真の目的とは?
    3年前の事件の真相とは?
    といった展開です。

    いろいろと怪しい人物が出て来て、楽しめます(笑)
    社会派ミステリの薬丸岳がこの様な話を描ということで、ちょっと違和感がありました。
    しかし、表向きは誘拐ミステリーですが、その背景には、「家族愛」
    朝倉の家族愛、さらに、3年前の事件の加害者側、被害者側の心情が語られています。

    映画とかで見てみたい
    お勧め!

  • 急にミステリーが読みたくなって本棚を漁り好きで以前よく読んでいた薬丸岳さんの本を手にして「これだ!」と、夢中で読んだ!
    ページ数はあったけどあっという間に読破。
    やっぱり薬丸岳さん、間違いない。
    再読だけど途中経過も結末もあやふやだったので充分堪能出来た。

    正義のなんたるや!
    人それぞれの正義があり、でもその正義を守るだけでは報われないものもある。
    そしてその正義が正しいとは限らない。
    そもそも正義とはなんぞや!

    何度読んでも薬丸岳さんの本は考えさせられる。
    そしていつもの事ながら正解は出ない!
    日常の忙しさについ流されてしまうけど、こうして本を通じて時折考える事を辞めてはいけないのかもしれません。

  • 最初はテンポよく読めてたんだけど、途中から勢い止まって中だるみ~。
    真相も腑に落ちない点が満載でいろいろ書きたいけど、ネタバレになるのでやめとく。
    薬丸岳さん好きなんだけど、本作はイマイチだった。

  • 2020.05.読了
    ん。。。。フツウ
    薬丸岳氏は好きな作家の1人。
    ブックオフから届くなり、読んだ。
    期待が大き過ぎたか?
    犯人が途中で見えた事、誘拐の動機があり得ない事、引っ張り過ぎな事、
    まぁ、いろいろあって星3ツですが、限りなく2ツに近いです

  • 社会派ミステリの旗手が誘拐ミステリに初挑戦。超弩級のエンターテイメント作品!
    ハラハラドキドキの展開に釘付け。あっちもこっちも気になり一気読み必至です。
    いずれ映像化されそうな気がしますね。主人公の配役は西島さんあたりかな〜(^^)

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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