現代百物語 終焉 (10) (角川ホラー文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041068977

作品紹介・あらすじ

百物語の十回目――最後の話を読み終えた時、これまでシリーズで書かれた物の怪の類があなたをじっと見ているかもしれない……。著者が体験、取材した実話をもとに恐怖を描く人気シリーズ、ついに最終巻!

感想・レビュー・書評

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  • 見開きの2ページごとに終わる単話です。
    裏表紙に寒気を覚えずにはいられないと書いていたのでホラーかと思ったんですがブラックジョークに近いような軽いお話でした。
    人怖と霊も一応出てきますが内容もありがちで怖くありません。

  • 私の楽しみのひとつだった現代百物語も、これでシリーズ最後かぁ。
    心霊から生きてる人の業まで、手軽に読めて、なんだか怖い話が次から次へ読めるのが面白かったです。
    本音を言えば終わってほしくなかったけれど、10年一区切りで完結を迎えた形ですね。
    志麻子さん、本当にお疲れ様でした。

    『最後の怪異』、すごく期待してます。

  • ホラー短編集。
    だいたい二ページで読み終わるちょっと怖かったり気持ち悪かったりする話が集まっているやつ。
    電車のなかで手軽に読めてよかった。

    なんやかんやで一番怖いのは人間だなあという感じだった。扇風機で飛ばされるような幽霊よりも、生きた人間の狂気こそが一番こわい。

  • 全巻より怖かった。

    眠くなったので著書を閉じて電気を消した後の、普段は気にしない深夜のミシッミシッ音が怖かった。

    あ、今も「ミシっ」

    寝室じゃないのに

    昼間なのに

  • 毎年六月恒例のこのシリーズも今巻が最終。寂しいようなホッとするような…。
    まさにジメジメとした湿っぽい空気を纏うこの季節にぴったりの気が滅入る短編がずらり。そんな中にも、恐怖といいオチといい短編ホラーとして非の打ち所のない「埋葬」や嫌悪感もよおす内容なのに最後は物悲しくせつない余韻だけが残る「母娘の対面」といった非凡な作品が隠れていて、10年目のシリーズでも衰え知らずの岩井志麻子ワールドに唸らされた。

  • シリーズ完結編。年に1冊で10冊目ということは、10年続いたのかぁ……しみじみするね。
    実話怪談のシリーズは数あれど、本書は『人間がいちばん怖い』という視点で書かれたものがメインで、それが他の実話怪談シリーズとは一線を画していたと思う。またネタが溜まったら、新しく書いて欲しい。

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著者プロフィール

岩井志麻子 (いわい・しまこ)

岡山県生まれ。1999年、短編「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞を受賞。同作を収録した短篇集『ぼっけえ、きょうてえ』で第13回山本周五郎賞を受賞。怪談実話集としての著書に「現代百物語」シリーズ、『忌まわ昔』など。共著に『凶鳴怪談』『凶鳴怪談 呪憶』『女之怪談 実話系ホラーアンソロジー』『怪談五色 死相』など。

「2023年 『実話怪談 恐の家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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