跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.00
  • (2)
  • (6)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 52
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041068991

作品紹介・あらすじ

「僕は、二十二歳の自閉症者です。
僕の口から出る言葉は、奇声や雄叫び、意味のないひとりごとです。
普段しているこだわり行動や跳びはねる姿からは、僕がこんな文章を書くとは、誰にも想像できないでしょう」

会話ができない著者の「考える歓び」に満ちた清冽なエッセイ。
自分にとっての障害、人との絆、自然との一体感、かけがえのない幸福。
生きることの本質を捉えて大きな驚嘆と感動を呼んだベストセラー、待望の文庫化!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 自閉症の方が実はほとんど健常者と同じことを考え悩んでいたという事実に驚く。著者の東田直樹が本を書くまで世界中の人たちがそう思っていたのだろう。自閉症の方たちはどれだけつらい思いをしてきたことか。本書でも「養護学校では、発達検査や見かけの言動で僕の知能を判断されたため、自分が望むような勉強はできませんでした」と書いている。教育界でさえ、見かけの言動に惑わされていたのだ。会話の中に引っかかるキーワードがあると別のことを連想して口に出したくなることや、嫌な思い出がフラッシュバックのように襲ってくることは私自身もよくある。それを人にわからないようにしていられるかどうかだけの違いだ。自閉症と普通の境は、緩やかな程度の差なのだろう。差を認めあえる世の中でありたい。

  • 2019.10.19

  • 自閉症の方の言動や「こだわり」の理由、世界の見え方、感じ方など新しく知れたことがたくさんあった。「僕は、まるで壊れたロボットの中にいて、操縦に困っている人のようなのです」という表現が印象的だった。伝えたいことや「こういう風にしたい」という思いがあっても、うまく体を動かせない、言動を制御できないというのは私には想像ができないくらい辛いのだろうけど、それでも前向きに生きている筆者は本当に強い人なのだろうと思った。

  • 自閉症の人が何を考え生きているのか、よくわかる一冊。

  • 自閉症でも、内面にはこんなに豊かな言語化された世界があることに驚いた。

  • この方の言葉や考え方は、いろんなことに気付かせてくれるような気がする。なにかに迷ったときに開きたい。途中に挟まるインタビュー記事も、実際の東田さんの行動や言葉についても解説してくれていて、リアルで良かった。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1992年8月千葉生まれ。作家。重度の自閉症。パソコンおよび文字盤ポインティングにより援助なしでのコミュニケーションが可能。理解されにくかった自閉症者の内面を綴った作品『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール)が話題になり、2013年には英語版がデイヴィッド・ミッチェルの翻訳で刊行。その後20か国以上で翻訳され世界的なベストセラーに。エッセイに『跳びはねる思考』『自閉症の僕の七転び八起き』、詩集『ありがとうは僕の耳にこだまする』等。全国各地で講演会を開催している。

「2020年 『絆創膏日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

東田直樹の作品

ツイートする